日経平均株価(10月1日)@終値2万8771円07銭
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午後の取引では、下げ幅が750円を超えました。前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落したことを受け、東京市場でも投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めました。幅広い銘柄に売りが出ています。また、自民党の<岸田文雄>新総裁が新政権に向けて人事を固めている最中ですが、新たな政策が打ち出されるとの期待から流入してきた海外マネーも売りに回っています。
終値は、前日比681円59銭(2.31%)安の2万8771円07銭で取引を終えています。
きょうから日経平均の採用銘柄(225種)となった任天堂、村田製作所、キーエンスはそろって値を下げています。特に任天堂は大きく、4740円安(8.73%)の49570円でした。
米国では議会上下院が9月30日に12月3日までの連邦政府の資金を手当てする「つなぎ予算案」を可決しています。政府機関の一部閉鎖を回避したものの、債務上限問題を解決するめどが立っていません。政府資金が枯渇する可能性が高まり、運用リスクを回避する動きが強いようです。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続落し、東京市場でも投資家心理の重荷となっています。
日銀が発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)では大企業・製造業、大企業・非製造業とも、6月に比べ4ポイント高い18ポイントで5四半期連続の改善となりましたが、市場の反応はこれまでのところ限定的です。