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今年の読書(5)『ゆうれい居酒屋』山口恵以子(文春文庫)

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今年の読書(5)『ゆうれい居酒...
呑み助さんとしては「居酒屋」というタイトルで手にしました<山口恵以子>の『ゆうれい居酒屋』です。文庫書下ろしとして、2021年12月10日に発行されています。

著者の<山口恵以子>さんは、44歳のときに丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務(役職は調理主任)。新鷹会会員となり小説を書き、2007年、50歳のときに『邪剣始末』で作家デビュー。2013年『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞しています。調理経験を活かし『婚活食堂』シリーズや『食堂のおばちゃん』シリーズなどの人気グルメシリーズがあります。

本書は、新小岩井駅南側の商店街の路地裏にある居酒屋「米屋(よねや)」を舞台としています。10年前に釣り好きの夫を亡くした後、女将の「米田秋穗」が一人で守ってきたカウンター七席の小さな居酒屋に、赤ちょうちんに惹かれて悩めるお客がやってきますが、「秋穗」の簡単な作り置きの総菜を味わいながら、女将さんとの会話を通して、偉大な料理人を父に持つ若者、女優として壁に当たっている女性、大学の研究室の師弟関係で悩む研究生、グルメレポーターの将来性に悩むタレントなど、食べて飲みながらに悩み事を解決してゆく短編が5話収められています。

彼らが後日お店に出向きますとその場所には「米屋」は見当たらず、近くのお店に入り尋ねると、「米屋」は30年前に女将さんがなくなってお店を閉めたことを知らされます。

小説のあとには、お店で文中に登場した簡単な肴のレシピが掲載されています。

赤ちょうちんファンの私には、ほのぼのとした居酒屋の雰囲気がよく伝わり、東京系らしく「ホッピー」などが登場し、面白く読み終えました。他のグルメシリーズと同様に続編を期待しています。
#ブログ #文庫本 #読書

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