『(秘)色情めす市場』@第78回ヴェネツィア国際映画祭クラシック部門選出
Feb
10
1974年9月11日に劇場公開されました『(秘)色情めす市場』は、約1100本ある日活ロマンポルノ作品の中でも最高傑作との呼び声高い作品です。公開時は専門誌『映画芸術』ベストテンで一般映画も含めて3位となった作品です。
大阪・釜ヶ崎を舞台に、組織に入らず客を引く19歳の娼婦「丸西トメ」の姿が描かれています。「トメ」役の<芹明香>のほか、「トメ」の母親役に故<花柳幻舟>、<宮下順子>、
2012年に設立されましたヴェネツィア国際映画祭クラシック部門は、世界の映画関係者によって過去1年間に復元されたクラシック作品の中から、特に優れた作品を紹介するもので、これまで<黒澤明>の『七人の侍』、<小津安二郎>の『お茶漬の味』、<溝口健二>監督の『山椒大夫』などの復元などが選出されてきましたが、日活ロマンポルノがカンヌ、ベルリンを含む世界3大映画祭から招待されるのは初めての快挙です。
2021年に同映画祭が開催された際には、新型コロナウイルス感染拡大の影響により実施は延期となっていました。しかし、このたびヴェネツィア国際映画祭と主催団体が同じ「CLASSICI FUORI MOSTRA 2022」が、2月10日から5月26日までヴェネツィアで開催されることが決定しています。
第78回ヴェネツィア国際映画祭のクラシック部門に選出された作品も発表、上映されることになりました。