<藤井聡太王位>(181)黒星発進@第63期王位戦七番勝負第1局
Jun
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1日目に持ち時間8時間のうち5時間7分を消費し、終局時も<豊島将之九段>が1時間40分を残したのに対し、<藤井聡太王位>は<豊島将之九段>の強烈な攻めに、1日目の午前には豊島の45手目▲2四桂に対し1時間9分、午後は60手目で1時間17分も使い残り時間は6分のみで終始、時間に追われ続けての終極となっています。
情勢五分で79手目から再開された2日目午前9時。直後に指した△3九飛は響かず、形勢は<豊島将之九段>が有利に。昼食休憩明けに藤井が指した86手目の△7六歩をあっさり同銀と取られた時には、万事休す。豊島への攻めが途切れると、あとは防戦を余儀なくされ、時間も次第に削られました。
昨年の王位戦開幕も完敗でしたが、1時間41分も時間を残して投了した苦い対局でした。当時の<豊島将之九段>との通算成績は1勝7敗でした。しかし、この敗戦を糧にして第2局から4連勝し、王位を防衛。さらに<豊島将之九段>から叡王、竜王を奪取し、これまで13勝10敗と苦手意識を克服していたはずでしたが、昨年11月21日の「第42回JT杯トーナメント戦決勝」に負けての連敗となっています。
第2局は7月13、14日に北海道札幌市の「ぬくもりの宿ふる川」で行われます。