『男はつらいよ 寅次郎忘れな草』@BSテレ東
Dec
21
初夏の北海道・網走で「寅次郎」が出会ったのは浮草稼業の三流歌手「リリー」(浅岡ルリ子)でした。その身の上が自身とダブり通じ合う2人でした。
そんな「リリー」と柴又での偶然の再会。とらやの人たちとの家族団らんに感激する「リリー」の姿を見て、寅さんは恋をも超えた優しさで「リリー」と向き合います。
いつものごとく結ばれなかった二人ですが、「リリー」が「あたしほんとはね、この人(結婚相手の良吉)より寅さんのほうが好きだったの」と発言するなど、シリーズの大方の「寅次郎が振られて終わる」という印象とは異なっている作品です。「リリー四部作」と言われる、長い二人の愛の関係の第一歩を刻んだ作品です。