『99%、いつも曇り』
Dec
10
アスペルガー傾向にある女性を主人公に、「発達障害」という言葉の違和感や他者とともに生きることのメッセージを描いています。正義感が強くおしゃべりでパワフルな45歳の「楠木一葉」は、母親の一周忌で会った叔父から子どもを作らないのかと聞かれて大きく揺れ動きます。生理も来なくなり子どもは作れないと言い放つ「一葉」でしたが、夫の「大地」は子どもを欲しがっている様子です。
15年前に流産した経験があり子作りに前向きになれない彼女は、自分がアスペルガー傾向にあることに悩んでいました。養子を迎えるよう勧められるも、「一葉」と「大地」の想いは次第にすれ違っていきます。
妻「楠木一葉」に<瑚海みどり>、夫「大地」役には『バベル』の<二階堂智>が演じています。
2023年・第36回東京国際映画祭「Nippon Cinema Now」部門上映作品です。