29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前週末比65銭円高・ドル安の「1ドル=147円45〜55銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=147円26銭」、安値は「1ドル=148円09銭でした。
米債券市場で長期金利が低下し、日米金利差の縮小観測から円買い・ドル売りが優勢でした。
29日の米債券市場で、長期金利は前週末を(0.06%)下回る(4.07%)に低下しています。米中央軍は28日、シリア国境に近いヨルダン北東部の米軍拠点が無人機による攻撃を受けたと発表しました。中東の地政学リスクの高まりを受け、相対的に安全資産とされる米国債に資金が流入しています。米財務省が1〜3月期の借入額見通しを下方修正し、債券需給の悪化懸念が和らいだのも債券買いにつながりました。米長期金利が低下し、円を買って、ドルを売る動きがみられました。
一方で、持ち高調整の円売り・ドル買いも出て、円相場の上げ幅は限られました。31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表があります。米連邦準備理事会(FRB)は政策金利を据え置くとみられています。(FOMC)後の<パウエルFRB議長>の記者会見で「利下げ開始時期に関する発言を見極めたい」とのことで、一方的な円買い・ドル売りが入りにくい状況でした。