24日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は3営業日ぶりに反発して始まりました。前日にダウ平均株価が大きく下げた後で、主力銘柄には値ごろ感が出たとみた買いが見られます。
ダウ平均株価は23日に「605ドル」安と、下落幅が約1年3カ月ぶりの大きさでした。インフレ圧力が根強く残る中、米連邦準備理事会(FRB)が利下げの判断に慎重になっているとの見方が重荷となりました。24日の取引では、幅広い銘柄に買い直す動きが広がっています。
24日朝発表の4月の米耐久財受注額は前月比で(0.7%)増え、市場予想(1.0%減)に反して増加でしたが、3月分を従来の(2.6%増)から(0.8%増)に下方修正されています。製造業の回復がインフレ圧力を高めるとの警戒がいったん薄れ、株式の買い安心感につながっている面もあります。
ダウ平均は上げ幅一時100ドルを上回りました。一方、米国では27日が「メモリアルデー」のため休場となります。3連休を前に持ち高を積極的に一方向に傾ける動きは限定的で、主力銘柄への買いが一巡するとダウ平均は伸び悩んでいます。
ダウ平均株価は、前日比4ドル33セント(0.011%)高の3万9069ドル59セントでした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比184.76ポイント(1.10%)高の1万6920.80でした。
S&P500種株価指数は、前日比36.88ポイント (0.70%)高の5304.72でした。