23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比70銭円安・ドル高の「1ドル=157円10〜20銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=157円25銭」、高値は「1ドル=157円00銭」でした。米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を受けて円が売られました。
米長期金利は前週末比(0.07%)高い(4.59%)に上昇でした。米連邦準備理事会(FRB)が来年の利下げペースを鈍化するとみられるうえ、<トランプ次期政権>下で財政赤字が拡大するとの観測などから米金利先高観が強く、日銀は追加利上げを慎重に判断する姿勢で、日米金利差が開いた状態が長引くとの観測が円の重荷になっています。
円の下値は堅く、クリスマス前で休暇を取る市場参加者が多いため、新たに円売り・ドル買いの持ち高を積み上げる動きは目立ちませんでした。
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価が一時300ドルあまり下げる場面があり、低リスク通貨とされる円を支えています。