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散歩道沿いにあります赤紅色の【キョウチクトウ(夾竹桃)】が、咲き出しています。
キョウチクトウ科キョウチクトウ属の常緑低木、もしくは小高木種で、和名は葉が竹に似て細長く、また花が桃に似ている所に由来しています。
白色の花は<一重咲き> になり、赤紅色の花は<八重咲き>が多くみられ、そのほか花色が黄色の園芸品種があります。
このお家の【キョウチクトウ】の葉には斑入りが入り、赤紅色の花色との対比がきれいでした。
キョウチクトウ科には160属1800種もの植物が分類されており、「ニチニチソウ」・「セイロンランティア」・「マンデビラ」など、花姿がきれいなものが目立ちます。
一般の植え込みで、本種の【モンステラ・デリシオサ】と遭遇するとは思いませんでした。
メキシコを中心に熱帯アメイカに25~30種が自生しており、大きいモノは高さ9メートルを超す、サトイモ科モンステラ属の大型のつる性植物です。
葉は円状卵形で基部は心臓形、葉の縁は成葉では羽状に裂け、主脈の両側に楕円形から長楕円形に穴が開き、ほぼ左右対称形です。
花は長さ20センチ程の棒状の肉穂花序とその周りを包むように仏炎苞が取りついています。
「モンステラ」の名称はラテン語の「モンストラム」(異常・怪物)に因んでおり、和名としては「ホウライショウ(蓬莱蕉)」です。
私の左足をあげて移していますが、優に1メートルは超える葉長があり、観葉植物として室内で楽しむわけにはいかない巨大な葉に成ります。
二年前に一度アップしました我が家の【ムラサキツユクサ】ですが、少し場所を変えて咲き出しています。下部に見えるぼやけた白色の花は、野放しの 「ドクダミ」 です。
先端と葉脇に集散花序を付け、<一日花>として次々に花を咲かせてゆきますが、天気の良い日には昼過ぎにしぼんでしまいます。
早朝の露に濡れた葉や花は、夏草らしい風情が感じ取れます。
ツユクサ科ムラサキツユクサ(トラディスカンチア)属に分類され、属には温暖地域を中心として約200種が自生しており、多年草です。
ムラサキツユクサ属には、帰化植物として繁殖している 「トキワツユクサ」 や 「ムラサキゴテン」 が有名です。
茎が直立する種と這うように伸びる種があるようですが、我が家のは直立型で、草丈90センチほどに成長しています。
<フクシア>と言えば、赤色の蕚と紫色の花弁の配色の 「フクシア・レギア」 が一般的だとおもいますが、紫色の強いイメージとは違う花弁の色が淡桃色の花です。
茎が垂れさがり花が下向きに咲くものが多い中、横向きに咲いているのも以外です。
アカバナ科フクシア属の草花で、南米を中心に熱帯・亜熱帯に100種ほどの原種が分布しており、園芸業界では「ホクシャ」、また和名としては「ツリウキソウ(釣浮草)」と呼ばれています。
良く似た形状の花として 「アブチロン・メガポタミクム」 がありますが、こちらはアオイ科アブチロン属に属し、全く別の種類ですが、和名が「ウキツリボク(浮釣木)」とこれまたまぎらわしい名前です。
蕾のときの外側は赤紅色を見せていますが、花弁が開きますと先端と内側は黄色の二色の対比きれいな<エケベリア>属の品種、【七福神】です。
ベンケイソウ科エケベリア属の多肉植物です。
概して葉が平たく大きめで、葉はバラ咲きの花弁のようなロゼット状になり、丈は低いです。
重なる葉の間から花茎を伸ばし、長さ2センチばかりの花を数輪付けて咲いています。
メキシコを中心に中南米に約180種ほどの原種が自生しており、園芸品種も多いのですが、この【七福神】は、葉のきれいな形状と花のかわいらしさで人気のある品種です。
属名のエケベリアは、18世紀に活躍したメキシコ植物誌の挿絵を描いていた植物画家の<Atanasio Echeverria>の名に由来しています。
イタリアンレストラや洋食店のお店の前には、モクセイ科オリーブ属の常緑高木として、よく【オリーブ】の大きな植木鉢が置かれています。
地中海原産とされ、日本での栽培は1910年頃に小豆島で初めて成功したことは有名ですが、神戸の湊川神社にあります【オリーブ】の木は、1878(明治11)年に開催された「第3回パリ万国博覧会」の日本館館長がフランスより持ち帰ったもので、日本最初の【オリーブ】の木とされています。
【オリーブ】の実は、「オリーブ・オイル」や「ピクルス」に加工され、また木質が非常に硬いので、すり鉢・すりこぎ・まな板・スプーン・ヘラなどの台所用品に加工され、装飾品としても利用されています。
「ラブ・サウンドの王様」と称された<ポール・モーリア>は、クロード・モルガン作曲の『オリーブの首飾り』を編曲してヒットさせましたが、正に装飾品として使われていたことがわかる名曲です。
6月に入り、この時期に<クリスマスローズ>の開花と遭遇するとはおもいませんでした。
手入れされているのかどうかわからないプランターに、先程の 「ユキノシタ」 や 「メキシコマンネングサ」 の黄色い花も交じって咲いていました。
<クリスマスローズ>は、キンポウゲ科ヘラボラス属の草花ですが、クリスマスの時期に咲き出す「ヘラボラス・ニゲル(ニガー)」を本種としています。
今では、園芸品種としての「クリスマス・オリエンタル」を含めて<クリスマスローズ>として流通しており、一般名称になってしまいました。
この緑色の花弁(蕚片)の品種も、この時期に咲いていますので「オリエンタル」系だと思いますが、なんだか色合いを含めて花の名称と合わない気がしてなりません。
< 見る人は少ないと思いますが、葉の裏側は赤色です >
歩道に置かれているプランターにまだ「クリスマスローズ」が咲いており、しかも花弁(蕚片)が緑色でしたので、驚いて足がとまりました。
その同じプランターに咲いていたのが、この【ユキノシタ(雪の下)】です。
ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草で、湿った半日陰などの場所に自生しています。
葉の形は円形に近く、葉の裏側は赤味を帯びています。
根本から匍匐枝を伸ばして繁殖してゆき、花期は5~7月頃で、高さ20~50センチの花茎を出し多数の花を咲かせます。
花は5弁花で、上の3枚が長さ3~4ミリと小さくて濃紅色の斑点が入り、基部に濃黄色の斑点があり、下の花弁は細長く15~20ミリです。
茎や葉は民間薬として利用されてきており、葉は山菜として天ぷらなどに利用され、葉の裏側だけに衣を付けて揚げたモノは「白雪揚げ」ときれいな名がついています。
何年か前までは、抜き取るようにしていた我が家の庭の 「ドクダミ」 ですが、繁殖力の強さに根負けして、今では自然のままに放置しています。
そんな葉の間から、先日の 「ウラジロチチコグサ」 と同様に、 【トラノオシダ(虎の尾羊歯)】がいつの間にか根づいていました。
チャセンシダ科チャセンシダ属の「羊歯」ですが、石垣等によく付着しているチャセンシダ属としては身近な部類に入ります。
茎はごく短く、多数の細かくて柔らかい葉を多数つけます。
葉は長さ20センチ前後が一般的で、羽片は比較的短く、基部から先端まであまり葉の長さがk変わらず、全体的に細長い楕円形状になるところから「虎の尾」の名称が付けられました。
小さいモノは1回羽状複葉で、大きなモノは2回羽状複葉となり葉姿はかなり違って見えますが、葉軸の上面がへこんだ溝状になる特徴がありますので、見分けられます。
路傍に芽を出していた【ギシギシ(羊蹄)】に、たくさんの緑色の花が咲いていました。
タデ科スイバ(ギシギシ)属の多年草で、学名では「Rumex japonicus」で、日本固有種です。。
「Rumex」は、ラテン語で「槍」のことで、葉の形に由来しています。
草丈は40~100センチになり、根本に生える葉は長さ10~25センチの長楕円形で長い柄があありますが、上部の葉は柄がなく学名通り幅も狭く、また葉の縁は波打っています。
茎の上部で分枝し、多数の花序を出し緑色で小さな花を咲かせます。
花径は4ミリ前後、花は花弁を持たず、6枚の蕚片から構成されています。
若芽は食用になり、根は皮膚病等の薬用効果がある生薬として利用されているようですが、今の時代には見向きもされない野草です。
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