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< ヒペリカム・ヒデコート >
< ヒペリカム・カリシナム >
濃い緑色の葉に、大きな黄色の花が目立つ時期になりました。
「キンシバイ(金糸梅)」や「ビョウヤナギ(未央柳)」の黄花は、初夏を代表する花ですが、近年海外からの園芸品種が加わり、これらを称して属名の<ヒペリカム>と呼んでいます。
写真の2種類はどちらも「キンシバイ」の園芸品種ですが、「キンシバイ」が横向きの枝に花を咲かせるのに対し、立ちあがる枝に大きな花を咲かせます。
<カリシナム>は一茎に一つの花を咲かせますが、<ヒデコート>は数輪の花を付けます。
<カリシナム>は草丈20~60センチ、<ヒデコート>は50~80センチになり、どちらも強健で丈夫なこともあり、道路の分離帯や公園などでよく見かけるようになりました。
この<アジサイ>も、昨日紹介した 「西安(シーアン)」 と同様に花色が桃色から徐々に緑色へと変化していく品種である「秋色(虹色)アジサイ」の一種です。
小さな八重咲きの花がびっしりと詰まって咲き、中心部の両性花がすべて装飾花(中性花)に変化した「手まり咲き(ホルテンシア咲き)」と呼ばれる印象的な花姿をしています。
6月に入り、神戸市の市花である<アジサイ>の季節がやってきました。
一般的に<アジサイ>の花色は、土壌の酸性度で決まるのはご存じの通りですが、写真の【西安(シーアン)】は「秋色(虹色)アジサイ」と呼ばれる品種の代表格で、青色や桃色の色合いから緑色へと、さらに紫がかった褐色の色へと変化していく品種です。
<アジサイ>を育てたことがある人にはわかりますが、<アジサイ>は翌年の花芽が8月頃に出てきます。
この【西安】の特徴である「秋色(虹色)」を見終わる頃には既に来年の花芽があり、完全に枯れてからこの花を摘みますと翌年の花芽を落としてしまい、次の年には花が咲かないということになってしまいます。
翌年の花の開花を考えて7月頃に剪定するか、長く色の変化を楽しんで翌年の花を諦めるか、選択に迷う品種です。
長年<佐々木房甫>先生の作品を拝花させていただいておりますので、ある程度雰囲気を掴んでいますが、今回の「瓶花」は、まさに<佐々木房甫>先生らしい左右の枝のあしらいだと思います。
青紫色の花は「トルコギキョウ」、後ろ側に覆輪の入る「ギボウシ」に葉が添えられていました。
敷き台と花瓶のウグイス色の取り合わせが、枝の青々しさと対比して、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
よく見かける 「シモツケ」 は、淡紅色の花を密集した形で咲かせていますが、花弁が白色の【シロシモツケ】を見つけました。
バラ科シモツケ属の落葉低木種で、樹高は1~1.2メートル程度です。
「シモツケ」は全国的に分布していますが、下野国(現在の栃木県)で初めて発見されたことに因んで和名が付けられ、学名は「Spirasea japonica」で日本固有種です。
シモツケ属としては北半球に約100種ばかりが分布しており、属の仲間として 「コデマリ」 や 「シジミバナ」 ・ 「ユキヤナギ」 などがあります。
先ほどは赤色の地に白い線が入る品種 「ミネルバ」 を紹介しましたが、今回はユリ科の「カサブランカ」に似た雰囲気のある白色の品種【ダズラー】です。
花径18センチばかりで、草丈は70センチほどありました。
同じ白色の品種として「クリスマスギフト」がありますが、こちらは草丈が40センチと低く、また白色系ですが「レモンスター」という名称からもわかるように、これは黄色がかった花弁の色をしています。
清楚な花姿ですが、<アマリリス>はやはり鮮やかな色と模様が映える花姿だと、感じています。
花壇に植え込まれている<アマリリス>を見つけました。赤い花弁に、太くて白い筋と細い白い筋が入る品種【ミネルバ】です。
園芸店で販売されている<アマリリス>は、大部分が「ルードヴィッヒ系」で、オランダにある<ルードヴィッヒ社>によって品種改良されたモノが多く、この【ミネルバ】もたしかそのひとつです。
園芸上<アマリリス>と呼び慣わしていますが、植物学上はヒガンバナ科ヒッペアストラム属の植物の総称で、正確な<アマリリス>は南アフリカ原産の「アマリリス・ベラドンナ」と呼ばれる植物を指します。
品種改良が進み在来種に比べ大輪咲きで、黄色の花弁や草丈が20センチほどの矮性種まで出てきています。
昨年この【キショウブ】が群生している場所を発見、今年も多年草として咲いているかなと足を向けてみました。
残念ながら数輪の花しか咲いておらず、その中で一番姿のいい花を選んで撮影しました。
「ハナショウブ」は、鉢植えや庭園などで栽培されたモノ以外で見る機会は少ないのですが、この【キショウブ】は、1896(明治29)年頃に観賞用として導入されたモノが逸脱、いまでは日本の「侵略的外来種ワースト100」に指定されている帰化植物として野生化しています。
交配品種も多数あり、淡黄色花・白花をはじめ、八重咲きや斑入り葉などがあります。
先日紹介した 「葵の上」 と同様に、<紫式部>の『源氏物語』に登場する第三部「宇治十帖」の中心人物である【薫の君】と名付けられた品種です。
<薫>は本名ではなく、生まれつき体から得も言われぬ匂いを帯びていることに因んで名づけられ、物語では<光源氏>の次男となっていますが、実は<柏木>の長男です。
この【薫の君】は、「肥後系」の品種で「六英咲き」、紫地に濃い紫色の筋がわずかに見てとれ、「アイ」としての黄色は鮮やかで、その周縁部は内側に花皮が巻いています。
< 2015年5月30日 >
< 2015年4月30日 >
気温が高くなってきますと、【ノキシノブ(軒忍)】も大きく成長してくれています。
先月懸念していました赤矢印の葉は、やはり5月中に枯れ落ちました。
初期の頃の葉で6センチばかりの葉長で揃っていました最後の一葉で、枯れ落ちたのは残念ですが、立派な葉長の葉が揃いました。
今月は橙色矢印を付けた3本の葉が大きく成長、全体の雰囲気もいい感じです。
今後の成長も楽しみですですが、葉が大きく左右に伸び、遠くから撮影しないと株全体が画面に入り込まなくなりつつあります。
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