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わたしの好物のひとつである【スモモ(李)】の実が、庭木としてたわわに実っていましたので、うらやましく眺めてしまいました。
バラ科サクラ属の落葉小高木で、原産地は中国で、【スモモ(酢桃)】の実は「桃」に比べても酸味が強いことが和名の由来になっています。
「梅」の花が終わり「桜」が咲き出す前あたりの初春に、白い5弁花の花を咲かせ、6月下旬から8月中旬頃に実が熟します。
【スモモ】の多くは自分の花粉では結実しにくい<自家不和合性>で、ほとんどの品種で受粉樹が必要となりますが、「サンタローザ」や「メスレー」などのように1本で結実する品種もあります。
余談ですが、中国の『古楽府・君子行』にある「李下に冠を正さず」の「李」は、この【スモモ】のことです。
新しい花を取り上げるのもやや難しい時期のようで、5月頃から9月頃までと花期の長めの【コンボルブルス・サバティウス】です。
ヒルガオ科セイヨウヒルガオ属で、地中海沿岸のアフリカ北部からヨーロッパ南部の温帯から亜熱帯にかけて焼く200~250種が分布するつる性植物です。
花後に枯れる一年草と冬を越して毎年花を咲かせる多年草タイプの2種類があり、一年草タイプで代表的な品種が「コンボルブルス・トリカラー」で、日本には明治時代に導入、花の基本は濃いあおいろの花弁で中心部が黄色、その中間部に白色が入り、その色合いから「サンシキヒルガオ(三色昼顔)」という和名が付けられています。
写真は多年草タイプの【コンボルブルス・サバティウス】で、改良された園芸品種として人気があり、「ブルーカーペット」の名称で普及しています。
道路脇の街路樹として植え込まれている【キョウチクトウ(夾竹桃)】を見て、良く見かける 赤紅色 とは違い、淡い色合いの桃色でしたので目にとまりました。
一般的に 白色 は5枚花弁の一重咲きですが、赤紅色 やこの桃色の花は八重咲きが多いようです。
学名の「Nerium inducum」の名の通り原産地はインド、中国を経て江戸時代中期の18世紀頃に日本に渡来しています。
乾燥や大気汚染に強いということで公園や道路脇に植樹されていますが、【キョウチクトウ】の葉の裏には肉眼では見えませんが窪みがあり、その窪みの内側に毛が密に生えてフィルターの役目を果たし、樹木内に有害物質を侵入させない構造を持っています。
道路脇に植えられている【マユミ(真弓・檀)】の枝に、熟成中の実を見つけました。
ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、原産地は日本・中国、樹質は硬いですが柔軟性がある為に、昔この木を用いて弓を作ったのが名前の由来です。
現在ではコケシや将棋の駒、印鑑・櫛などに利用されています。
5~6月頃に今年伸びた新しい枝の基部から集散花序を出し、雌雄異株、花径1センチほどの淡い緑色の4弁花を咲かせますがあまり目立ちません。
秋に熟す蒴果は一般的には濃紅色をしていますが、品種により白・薄紅色もあります。
熟した実は4つに裂け、ニシキギ科特有の仮種皮に包まれた赤種が顔を出し、「ヒヨドリ」や「メジロ」などが餌として啄みに訪れます。
本日7月7日(旧暦)は、五節句のひとつ「七夕」の日に当たります。
空き地に<ササ>が生い茂り、昆虫などがたまに葉の上で休憩していますが、<ササ>自体は品種名の確定が難しく、いまだ取り上げていませんでした。
<ササ(笹)>は、<竹>に似たイネ科タケ亜科の小型の植物で、両者の区別がつきにくく、この群は<竹・笹・バンブー>と大きく3つに分けられます。
<バンブー>は、地下茎が横に伸びずに株立ちとなり大型で、熱帯地域に分布しています。
<竹>は、地下茎が横に伸び、茎葉当社は鞘(皮)に包まれていますが、成長するとその基部から外れて節があらわになります。また約120年周期で花が咲き、その後枯れ死してしまいます。
<笹>は、<竹>と同じで地下茎が横に伸びますが、茎を包む鞘(皮)がはがれずに、枯れるまで残っており、開花は40~60年周期で訪れて花後に枯れ死してしまいます。
また<竹>の葉は格子目がありますが、<笹>は縦に走る平行脈からも区別ができます。
茎が柔らかく枝垂れて育つ【バコパ】は、ハンギングや寄せ植えの端に植えられて、鉢の縁から垂らして育てるのに適しています。
ゴマノハグサ科ステラ属の半常緑多年草で、原産地の南アフリカに約130種ほどが自生、別名として属名の「ステラ」で流通しています。
花径は2センチ程度、花冠は星形に5つに裂け、茎や小さな卵形の葉には毛が生えており、縁がギザギザの鋸葉です。
以前には同じ白色の花弁の中に赤紅色の輪が入る 【バコパ】 を紹介していますが、この種も品種改良が多く、八重咲きや斑入りの葉、夏の高温多湿に強い品種などが登場しています。
今年の春先に 赤い花の【ボケ】 をアップしましたが、直径6センチばかりの凸凹した「実」が実っていました。
果樹特有の生り年が【ボケ】にもあるようで、今年は巡り合わせがいいのか何個か枝に出来ています。
酒呑みはすぐに、梅酒やカリン酒よりも珍重されている「ボケ酒」を想像してしまいます。
果肉は硬く酸味と渋みが強いので生食にはむかず、輪切りせずにそのまま焼酎に漬け込みますと1年ほどで飲めるようになり、黄金色で上品な味と香りに仕上がります。
9月~10月頃には黄色く熟し、これを利用して「ジャム」も作れますが、左党にはあまり関係がありません。
茎の両側に葉が互生してつき、先端から花茎が出て一輪目の開花から、複数の花を順次咲かせつつ球形状の花序になる【エピデンドラム】の大きな植木鉢を、某住宅の玄関横で見つけました。
ラン科エピデンドラム属の植物で、原産地は中南米、「カトレア」(ラン科カトレア属)の近縁種に当たります。
原種は約1000種とも言われ本来の花色は橙色ですが、多くの園芸品種が育成され花色も多彩になり、 淡い黄色 や 赤桃色 などを紹介してきました。
【エピデンドラム】の多くは細い茎ですが、写真の種は割と太い茎を持っていますので、原種に近い品種かなと見ています。
道路脇の歩道に並べられた寄せ植えの植木鉢から、茎が垂れるように咲いている、シソ科オレガノ属の【オレガノ・ケントビューティー】を見つけました。
ヨーロッパ・地中海に15~20種ほどが分布、草姿は変化に富み、形態により「オレガノ」を代表とする<オレガノ種>、「マジョラム」をはじめとする<マヨナラ種>、本種が含まれる<花オレガノ>の3種に分けられ、前者2種は茎葉を料理やお茶に利用する「ハーブ」として、<花オレガノ>は主に観賞用として栽培されています。
花のすぐ下に付く<苞葉>が、大きく発達、花弁のように桃色や淡い黄緑色に色づき、花は重なり合った<苞葉>の間から顔を出すように咲いています。
以前に金平糖かアポロチョコかと思わせる 蕾の【カルミア】 を紹介しましたが、綺麗に花が開いていました。
ツツジ科カルミア属として、北アメリカからキューバにかけて7種ほどが分布する常緑樹、その中でも広く普及しているのが「ラティフォリオ種」で、園芸的にはこの種を指して【カルミア】と呼んでいます。
花径2センチ前後、浅いお椀のような形の花を球形状に咲かせ、白い花弁には赤い斑点が目立ちます。
酸性の土壌を好み、成長しますと樹高は5メートルほどになります。
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