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昨日は <グレース・ケリー>の命日ということで 「プリンセス・ドゥ・モナコ」 を紹介しました。
本日はその夫君の<レーニエ3世>(1923年5月31日~2005年4月6日)が、先代の<ルイ2世>から引き継いだモナコ大公即位50周年を記念して、フランス<メイアン社>から2000年に贈られた【ジュビレ・デュ・プリンス・ドゥ・モナコ】です。
半剣弁高芯咲き、花径10センチの中輪、FL(フロリバンダ)系で、モナコの国旗の色である白色と赤色の複色がきれいな花姿をしています。
2000年マドリード国際コンクール銅賞、ローズ・オブ・マドリッド賞受賞、2003年AARS賞受賞等、白色から鮮紅色に変化する花色は鮮やかです。
道路脇の植え込みに、【チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔)】がきれいに咲いていました。
ナス科チョウセンアサガオ属の一年草で、原産地は南アジアです。
園芸業界では「ダチュラ」のなで流通していますが、天井に咲く架空の白い花という意味で「マンダラゲ(曼荼羅華)」、<小野蘭山>の『本草綱目啓蒙』では「キチガイナスビ」との異名があります。
夏から秋にかけて15~20センチばかりの漏斗形の白い花を咲かせ、先は5裂し、裂片の先端は尾状に尖っています。
花姿は八重咲きの 「ヤエチョウセンアサガオ」 や、花色が 紫色 や 黄色 の花冠も見受けられます。
本日は、モナコ大公<レーニエ3世>妃であり、アメリカ合衆国の女優であった <グレース・パトリシア・ケリー> (1929年11月12日~1982年9月14日)が自動車事故で亡くなった日です。この年の8月29日には<イングリッド・バーグマン>がなくなっていますので、映画ファンにとっては悲しみの続く夏でした。
1955(昭和30)年、『喝采』でアカデミー主演女優賞を受賞、出席したカンヌ映画祭の会場で<レーニエ3世>と知り合い結婚へと至ります。
その結婚を祝福して<メイアン>社から1956年に贈られたのが、「グレース・ドゥ・モナコ」 で、再度名前を冠した<バラ>を求めて作られたのが、この【プリンセス・ドゥ・モナコ】です。
「Ambassador」と「Peace(ピース)」を交配合、白色と桃色の覆輪がHT(ハイブリッド・ティー)のなかでも群を抜いて美しい花姿です。
半剣弁高芯咲きの大輪種で、四季咲き性、別名はそのもの「グレース・ケリー」です。
道路沿いの畳二枚ほどの三角形の隅地は、いつも廃品回収置き場に使われています。
この場所は 「オオキバナカタバミ」 や 「オオイヌノフグリ」 が自生していますが、どなたかが整地され、隅の部分に「タマスダレ」が植え込まれていました。
「タマスダレ」 は、ヒガンバナ科タマスダレ(ゼフィランサス)属の球根草ですので、毎年咲き続けてくれますが、「オオキバナカタバミ」も「オオイウヌノフグリ」もそれなりにかわいい野草でしたので、どちらがいいのか複雑な気分で眺めておりました。
【サルスベリ(百日紅)】としてよく見かけるのは、赤紅色の花弁 ですが、白色の花弁の花を見つけました。
5弁の花姿は同じですが、色合い的におとなしい感じがしています。
この【サルスベリ】の木には地方によって面白い名称が多く、幹を搔くと木がくすぐったがって、風もないのに枝葉が動くということで、「コチョコチョノキ」 ・ 「クスグリノキ」 ・ 「ワライギ」 ・ 「オドリバナ」などと呼ばれています。
原産地の中国では、漢名の「紫薇(しび)」は宮中を意味するところから、官邸に植える樹木として尊重されていますが、寿命が長く、暑い盛りの時期に次々と咲き続ける生命力に栄華の姿を重ね合わせて好まれているようで、日本でも社寺などの境内でよく見かけます。
写真の【ハツユキカズラ】は、別名「フイリカズラ(斑入葛)」とも呼ばれ、「テイカカズラ」 の改良品種です。
草丈が10~30センチですので草本のように見えますが、キョウチクトウ科テイカカズラ属のつる性低木です。
葉に白い斑が入るので、【ハツユキカズラ(初雪葛)】の名が付けられました。
新芽のときには淡い桃色ですが、徐々に白みが強くなり、使途と緑の斑点が混ざった姿から、最後は緑一色になります。
それぞれの葉の色が混ざり、なかなか風情ある姿を、春から秋にかけて見せてくれます。
我が家の北側のお家の庭に【サルスベリ】の木が植えられていますが、枝が塀を超えて侵入してきますので、隣家の方が短く伐採され、花を見る機会は少なくなりました。
ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木で樹高10メートルほどに成長しますが、園芸品種として「イッサイサルスベリ」と呼ばれる樹高30センチ程度で、幼苗のうちから花を咲かせる矮性のモノが、公園や道路脇に利用されています。
約100日程度紅花を咲かせますので、日本では「百日紅」と表記されますが、中国原産として本来の漢名は「紫薇(しび)花」です。
< 散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 >(加賀千代女)の句にあるように、実際は一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花を付けるために、長い期間咲き続けているように見えているだけです。
花を撮影しようとする際、<蝶>などの昆虫が表われますと、そちらを優先して撮影してしまいます。
以前にも 「アベリア」 などは当然アップしていると思っていましたが、 この【ランタナ】や同じ属の「コバノランタナ」も同様で、「キタテハ」 ・ 「ナミアゲハ」 ・ 「アオスジアゲハ」 など、吸い蜜に集まる<蝶>を優先してきており、花自体の紹介は忘れておりました。
クマツヅラ科シチヘンゲ属の常緑低木で、原産地の中南米には約150種が分布しています。帰化植物として分布を広げ、「世界の新楽的外来植物ワースト100」に選定されており、茎には細かい「逆さ棘」があるために抜くのも大変です。
和名では「シチヘンゲ(七変化)」と呼ばれ、花色は赤・橙・黄・白など鮮やかな色の小花を散形花序に咲かせ、開花後、時間が経つと共に花色を変化させるのが和名の由来です。
気温が高ければ一年を通じて咲きますが、日本では一般的に初夏から秋に開花、基本的には橙色から徐々に黄色、黄色から橙色、桃色から淡い黄色の変化が楽しめ、花後の「実」も緑色から青色・黒色と変化していきます。
葉の間から細長い花茎を伸ばし、花穂状に淡い紅紫色の小さな花を密集して咲かせるのが、【ツルボ(蔓穂)】です。
キジカクシ(ユリ)科ツルボ(シラー)属の球根による多年草で、属としては80~100種ほどが分布していますが、日本にあるのはこの本種1種だけです。
花期は8月~9月、花茎は30~40センチほどで分枝せず、花茎の途中に葉はありません。
花には長さ5ミリ前後の花柄があり、花被片は6枚、長楕円状倒披針形をしており長さ4ミリ程度で、先は尖っています。
【ツルボ】は、「ヒガンバナ」 と共に飢饉のときに根茎を食料とした植物で、<救荒植物>と呼ばれています。
日本では「タカノツメ」が最も有名な<唐辛子>として食用にされ、各種料理に利用されていますが、この【ゴシキトウガラシ(五色唐辛子)】は観賞用です。
ナス科トウガラシ属に分類され花色は濃い紫色で葉も紫系統ですが、同じ「観賞用トウガラシ」として 白色の花色 の品種もあります。
花後に結実しますと、最初は緑色の実も、黄色・赤色・紫色と様々な色の変化が楽しめるさまを「五色」と見立てています。
この品種は「パープルショット」と名がついており、実は丸い球形で直径1センチ程度、最後はきれいな濃い紫色に落ち着きます。
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