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ほのかな甘い芳香が漂いますので、【ソシンロウバイ(素心蝋梅)】の満開を眺めるのは気持ちよく、英名では「Winter sweet」と呼ばれています。
葉の芽が出るのに先立ち、花径2センチばかりの黄色の花を咲かせるロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、樹高4メートルほどに成長します。
名称の【素心蝋梅】は、花弁(顎)と花芯までが同じ色の花を中国では「素心」と呼び、「蝋梅」は花がバラ科サクラ属の「梅」に似て、① 蝋細工のような光沢と艶があり透明感がある ② 花弁の色が「蜜臘」に似た花を咲かせる ③ 中国の陰暦である「臘月(12月)」に花が咲く ことが由来です。
<オキザリス>の種類は多くありますが、人気品種の【バーシーカラー】が、鉢植えで咲いていました。
カタバミ科カタバミ属の多年草で、含山地は南アフリカのケープタウンです。
花径2センチばかりのプロペラ状の白い花を茎先にひとつずつ咲かせますが、花は日差しを受けると開き、暗い朝夕は閉じています。
閉じているときや蕾のときは、赤紅色に白の縞が入ったようなねじれた模様が見られ、また葉も、クローバーのような形状ではなく細長い形が特徴的です。
【サンシュユ(山茱萸)】の原産地は中国・朝鮮半島で、和名は漢名の音読みになり、江戸時代に朝鮮より導入されましたが、当初は薬用目的でした。
赤く熟した実から種子を取りだし、乾燥させた果肉は生薬に用いられ、強精剤・解熱剤として『日本薬局方』に収録されています。
ミズキ科ミズキ属の落葉高木として、3月~4月にかけて黄色の小花が集まり傘状に付けることから、樹木全体が黄色くなり<牧野富太郎>はその様から「ハルコガネバナ(春黄金花)」と名付けています。
花径5ミリほどの小さな花で、花弁は4枚、雄しべは4本、葉の芽が出る前に咲き出しますので、あざやかな黄色が目に飛び込んでくる 「マンサク」 と同様に春を代表する樹木です。
朝の散水のあとのようで濡れていましたが、せっかくの機会ですので逃さずに写してきました。
ムラサキ科ミオソティス(ワスレナグサ)属の植物で、ヨーロッパ・アジア・ニュージーランドなどの温帯地域に約50種ほどが分布しています。
広義にはミオソティス属の総称として使われ、狭義には「シンワスレナグサ」の和名に当たります。
園芸業界で【ミオソティス】として流通しているのは、「ノハラワスレバグサ」や「エゾムラサキ」、あるいはそれらの交配種が多く出回っています。
属名のミオソティスは、「ハツカネズミの耳」という意味があり、花ではなく葉の形に由来しています。
毎年花を咲かせる【ザルジアンスキア】ですが、比較的寿命の短命な植物で多年草もしくは花後にタネを実らせて枯れてしまう一年草です。
ゴマノハグサ科ザルジアンスキア(サクラカラクサ)属に分類され、原産地の南アフリカに約50種ほどが分布しています。
花は表側が白く裏側が赤紫色を帯び、花径2センチばかりのかわいらしい姿をしています。
【ザルジアンスキア】は本来夜開性で夕方から開花しますが、通常園芸業界で流通しているのは<オヴァタ>系の「ムーンライトフレグランス」という品種で、昼過ぎに開花します。
花の名称は、16世紀に活躍したプラハの植物学者<ザルジアンスキー>に由来して名づけられています。
日本の園芸業界で普通<オダマキ>と呼ばれている植物は、ヨーロッパ原産の「アレクイレギア・ブルガリス」と、北米産の数種類との交配種を指しています。
キンポウゲ科オダマキ属の仲間は、雑種を作りやすいことから多数の品種が育成され、多くの場合品種名の表記を見かけることはありません。
株の中心からまっすぐに伸びた茎に、赤・黄・青紫・白・桃色等の花を咲かせ、花径4センチばかりの花を多数つけます。
花は外側に開いたような<萼片>が5枚、花弁はやや立つように5枚あり、<萼片>の後ろ側には<距>と呼ばれる角のような突起が付き出しています。
朝に水やりをされたばかりでしょうか、水滴がまだ花弁に残っている<ツバキ>でした。
日本を代表する原種の「ヤブツバキ」は北海道を除いた日本列島に分布しており、北は青森県の夏泊半島から、南は沖縄の西表島まで見ることができます。
国内の<ツバキ>の園芸品種数は雑種を含め約2200品種にのぼり、白色系・桃色系・紅色系と色分けで確認、一重咲き・八重咲き・牡丹咲きなどの咲き方で再度分類しても、写真の品種名は同定できませんでした。
桃色の花弁に紅色の縦絞りが入るとてもきれいな花姿に、育成された苦労が忍ばれます。
昨日は桃色の 「ハルサザンカ」 をアップしましたが、今回は白色の<サザンカ>です。
「ハルサザンカ群」(12月~4月)は白色系が非常に少ないので、おそらく「カンツバキ群」(11月~3月)の一種だとみています。
丸みのある大きな花弁が特徴的で、蕊も目立たない形状として、これは同定しやすい品種だと考えていたのですが、見つけだすことはできませんでした。
優しい雰囲気を感じさせる花弁の形状として、いずれ品種名が判明できるだろうと期待しています。
<サザンカ>は神戸市の「市花」ですので、結構町中で見かけるのですが、きれいな開花の状態と遭遇する機会があまりありません。
公園の一角に何本か植えられています桃色の<サザンカ>でしたが、グルグルと見回りながら、きれいな状態の一輪をなんとか見つけました。
日本原産のツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹として、江戸時代からの品種改良もあり、現在では約300品種ほどあると言われていますが、品種名まで同定するのはよほどの特徴がないと難しい作業になります。
大きく分けて<サザンカ>は、「サザンカ群」 ・ 「カンツバキ群」 ・ 「ハルサザンカ群」 ・ 「タゴトノツキ群」の4つに分けられ、この時期に咲いていて、桃色系(白色はまれ)ということで「ハルサザンカ」の一種であるとまでは絞り込めるのですが、微妙な花色の違い、花弁の開花状態、蕊の状況等からしてこれだという品種名が同定できませんでした。
細かい葉を持った樹形と密集するように咲く、長さ6~7ミリほどのつぼ型の黄色い花が特徴的な【カナリーヒース】で、学名の「エリカ・ブランドフォーリア」での表記も見かけます。
ツツジ科エリカ属の常緑低木で、属には700を超す品種がありますが、ヨーロッパ原産は20種弱で、あとは本種と同様に南アフリカが原産地、日本には約40種ほどが流通してると聞いていますが、ようやく(11)種類までこぎつけました。
樹高90センチばかりになる中型の<エリカ>で、小枝の先端に数輪の花を咲かせ、やや緑がかった透明感のある鮮やかな黄色の花色をしています。
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