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なんとも不思議な花弁の色の<チューリップ>と、遭遇しました。
6枚ある花弁、順に赤色と黄色の花弁が3枚ずつ並んでいます。
しかも赤色の花弁は、縁に黄色の覆輪が見て取れました。
どのようなバイオテクノロジーのなせる技なのか、素人には皆目見当が付きませんが、好事家の品種改良の努力には驚かされます。
葉のきれいな形が見れる上から撮影していますので、この葉の下にひょろ長い茎があるのは、残念ながら分かりません。
ベンケイソウ科セダム属の多肉植物で、葉の中央部がへこんでいる特徴を持ち、木立性として40~50センチ程度に育ちます。
茎が伸びてゆくたびに下葉を落としながら成長しますので、茎の上にだけ葉の塊が付いている葉姿で、紅葉時には葉の縁が赤くなり、また茎も赤みを帯びてきます。
原産地はメキシコですので下葉を落として成長するのは、必要最小限の葉だけを残し、葉から水分が蒸発するのを避けているのだと考えられます。
駅まで向かう道すがら、いつも丁寧に花壇のお手入れをされているお家があり、 【スパラキシス・トリカラー】 がきれいに咲いておりました。
【スパラキシス・トリカラー】としては、左上の橙色の花で、「トリカラー」の名称通り<橙・黒紫・黄色>の三色が鮮やかな品種を指し、これを元に品種改良されたのが、他の色合いの「スパラキシス」で、「スパラキシス・ミックス」と呼ばれています。
アヤメ科スパラキシス属の植物で、原産地の南アフリカケープ地方に6種ばかりが分布しています。
和名では、「スイセンアヤメ」、英名で「ハーレクイン・フラワー」です。
これから順次蕾が開花していきますので、しばらくはエキゾチックな色合いを眺めながら、駅まで楽しく歩けそうです。
観葉植物として、鉢植えなどでよく見かける【アジアンタム】です。
ワラビ(イノモトソウ)科アジアンタム属のシダ植物として、世界の熱帯から亜熱帯にかけて約200種が分布しており、日本には「ホウライシダ」や「クジャクシダ」などをはじめ8種ほどが自生しています。
小さな葉がふさふさとして緑色が美しく、夏場には涼しげな雰囲気を漂わせてくれます。
葉の軸(葉柄)は細く、黒褐色で細かく枝分れをし、葉の緑色との色の対比がきれいで、また葉の裏側の縁には、シダ植物として胞子嚢が並びます。
一般的に【アジアンタム】として流通しているのは、「アジアンタム・ラディアヌム」種を指し、和名では、「カラクサホウライシダ(唐草蓬莱羊歯)」と呼ばれています。
種名はギリシャ語の「アディアントス(濡れない・湿らない)」に由来し、葉が水をはじくことに因んでいます。
マツムシソウ科スカビオサ属の多年草ですが、属には約80種が分類されており、以前にも「スカビオサ・アトロプルプレア」を紹介しています。
花茎が長く風に揺れる姿は優雅であり、ふわふわとした優しい雰囲気の淡紫色の花姿は、風船のようにこんもりと膨らんだ形から【ブルーバルーン(Blue Ballon)】の名称で呼ばれています。
「アトロプルプレア」 と比べ、花の中心部の盛り上がり方が違うのが、見て取れるとおもいます。
一般の「スカビオサ」は春先から10月頃が開花時期ですが、この「ブルーバルーン」は寒さに強く改良されていますので、秋から初夏まで長い期間に花を付け、また耐寒性にも優れています。
柔らかい長い棘が特徴的なサボテンの【冬仙玉】です。
サボテン科エリオシケア属の植物で、チリが原産地です。
長い筒状の赤紅色の花で、花径は4センチ程度の大きさがあります。
冬の終わりから春先にかけてが開花時期で、咲きますと一週間ほど、昼夜を問わず開花していますので、見ごたえがある花姿です。
棘は伸び切りますとサボテン本体を包むような感じになり、まるで鳥の巣のように見える面白さも、特徴といえるるかもしれません。
やや影気味の中で白色の花が目立っていました<ハーデンベルギア>を見つけました。
マメ科ハーデンベルギア属のつる性常緑樹として、オーストラリア東部・タスマニアに3種ばかりが分布しています。
日本で栽培されているのは、「ハーデンベルギア・ヴィオラケア」1種だけで、「ハーデンベルギア」といえばこの種のことを指します。
<ハーデンベルギア>は小葉に分かれない1枚の「単葉」ですので、「ヒトツバマメ(一つ葉豆」)」の和名が付けられています。
また、咲いた花の形が「フジ(藤)」に似ていますので、「コマチフジ(小町藤)」という別名でも呼ばれています。
基本種の花色は「ハーデンベルギア・ヴィオラケ」と分類されているように、「ヴィオラケア」は「すみれ色の」という意味ですので紫色が多いのですが、写真のような白色や桃色もあります。
樹高数メートルになる【アセビ】ですが、1メートルほどの高さで、たくさんの花を咲かせていましたので、矮性の品種かも知れません。
【アセビ】は、 「コブシ(辛夷)」 と同様に日本原産種ですので、学名も「Pieris japonica」と表記され、属名の「Pieris」はギリシャ神話に登場するゼウスの9人姉妹の娘の名に由来しています。
別名「アシビ」や「アセボ」と呼ばれ、『万葉集』にも大伴家持や大来皇女の歌を含め10種ばかりが詠まれており、古くから日本で親しまれた花木だと分かります。
葉は楕円形で深緑色、表面に艶があり枝先に束生しています。
春先、この枝先に複総状の花序を垂らし、白いつぼ状の花を多数付けます。
京都嵯峨野には、映画俳優の故大河内伝次郎の「大河内山荘」がありますが、庭一杯に咲き誇る【アセビ】が見事で、印象に残る眺めを刻んでくれます。
昨年の6月に、濃赤色の果実を実らしていた 【ザイフリボク(采振り木)】 でしたが、忘れずに開花している白色の花を写してきました。
バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で、若葉が芽を開き切らない頃に、枝先に房状の塊の白色の5弁花を咲かせます。
合戦の時、軍の指揮を執るために使う「采配」に似ているところから【ザイフリボク】との名称が付いていますが、神前に備える「幣帛」の一種である<四手>にも似ていますので、別名「シデザクラ(四手桜)」とも呼ばれています。
熟した果実は食べることができ、またお酒に付けると美味しいと教えていただきましたので、濃赤色の果実を眺めるたびに、残念だなと感じる季節がまたやってきました。
本日4月3日は、1990(平成2)年に東西に分裂していたドイツの再統一を成し遂げた、旧西ドイツの政治家「ヘルムート・コール」のお誕生日(1930年生~)です。
第二次世界大戦後、最長記録として(1982~1998年)の16年間に渡り連邦首相を務めました。
その彼の名前を冠した<バラ>が、【ヘルムット・コール・ローズ】です。
濃い赤色のクォーターロゼット咲きの花姿で、四季咲き性です。
1996年、ドイツにて「Mathias Ⅱ Tantau」(タンタウ)が作出しています。
花径15~18センチと大きく、花弁が厚くて、花形をあまり崩さない姿は、正に力強い政治家の信念を感じさせてくれます。
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