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昨年は、青色の 「クリトリア・ブルージャック(和名=蝶豆)」 で楽しませてくれました大手町の<Sさん>宅で、今度は【オキナワスズメウリ】の赤い実を見つけました。
お花好きの方のお庭や鉢植えを観るのは、新しい発見があり楽しみです。
ウリ科オキナワスズメウリ属のつる性一年草です。
花は葉脇に付き雌雄同株で、花径1センチほどの小さな淡黄色の花を咲かせます。
果実は球形で10円玉程度の大きさです。初めは緑色、黄色(写真左端)から橙色(写真手前)に変化してゆき最後は赤色(写真奥)に熟します。
白色の縦じま模様や斑紋が入りますので、見た目には大きさとともにかわいらしい果実ですが、食用にはなりません。
この時期になりますと、【オシロイバナ】の株も相当大きくなっています。
「白色」と「黄色」の面白いバリエーションが観察できないかと、毎回楽しみに出かけていた【オシロイバナ】が伐採されており、とても残念です。
気分を直して、なんとか別の場所で、「黄色」と「赤紅色」の絞り模様が採集できました。
このような二色配合の「白色」と「黄色」の絞り模様を見つけたいのですが、遺伝子的に難しいのか、いまだ観察できていません。 ( 絞り模様も、今回で100種類になりました )
キク科に間違いない花姿ですが、<宿根アスター>と呼ばれる大きなくくりで、シオン(アスター)属には500種を超える品種がある大きな属です。
<宿根アスター>としての正確な定義はないようですが、鉢植えや花壇などに園芸的に栽培されている植物を呼ぶことが多いようです。
「ノコンギク」のような野生種のほか、ミケマルス・デージー類、そしてこのクジャクアスター類が含まれます。
属名の「アスター」はギリシャ語で、「星」を意味しますが、写真のように八重咲きの品種ですと、本来の花姿のイメージから外れた感じです。
【クジャクアスター】は、野生種の「シロクジャク」と「トラディスカンティー」や「ユウゼンギク」を掛け合わせて作られた園芸品種の総称で、写真の花は「プリンセスデージー」という品種です。
2~3センチの小花を、株が埋まるぐらい密集してさかせますので、青紫色の色合いも合わさり、壮観な景色を見せてくれる花です。
今日は「秋分の日」で、昼・夜の時間が半々になる日にあたり、これから秋の気配が強まりそうです。 写真は、よく見かける割には正式な名称が知られていない(とおもう)「秋」の名が付けられた【アキノエノコログサ】です。
一見どこにでもある「エノコログサ」だと見ている人が多いと思いますが、「エノコログサ」よりも全体的に大型で、草丈は1メートルに達します。
イネ科エノコログサ属の一年性です。「エノコログサ」と開花時期が似通うところもありますが、 「エノコログサ」 は短い花穂が直立して真っ直ぐ立ち、【アキノエノコログサ】は10センチ前後の花穂の先端が、垂れ下がる特徴を持っています。
緑色の円柱状の花穂が多いですが、写真のように、まれに紫色を帯びる花穂も見受けられます。
炎天下の8月には緑色の葉を見せ、V字模様をきれいに見せてくれました【ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)】です。
9月も末になり、朝夕がめっきりと冷え込んできましたが、同じ場所で撮影した 【ヒメツルソバ】 の葉が色付き、鮮やかに紅葉していました。
ちいさな秋見つけたようで、これからまたかわいい <桃色のボール状の花> を咲かせてくれるのを期待したいです。
棚板に植木鉢が並べられている中で、【オジギソウ(お辞儀草)】の桃色の花を見つけました。
花径2センチばかりのボール状でかわいらしい花です。花が咲いた後には鞘ができ、種を実らせます。
マメ科ネムノキ亜科オジギソウ属に分類され、原産地は南アフリカですが、世界中に帰化しています。
日本には、1843(天保12)年に、オランダ船によりもたらされました。
「葉」は偶数羽根状複葉で、触れると小葉が先端から一対ずつ順番に閉じて、最後に葉全体が下向きに垂れ下がります。
別名、「ネムリグサ(眠り草)」や「ミモザ」とも呼ばれています。
ネムノキ類と同様に、「葉」は夜間になると閉じて垂れ下がる<就眠運動>を見せてくれる植物です。
散策中、某マンションの玄関横にある【ソテツ(蘇鉄)】の前で足が止まりました。
雌雄異株で本来は直立すべき<雄花>が、折れて垂れ下がっているかわいそうな状態でした。
裸子植物でソテツ科ソテツ属の常緑低木種、オーストラリア・アフリカ・ジャワ・日本など広範囲に約20種が分布しています。
日本の多くは「シカス・レヴォルタ」という品種が普及しており、長寿な植物です。
ブログル仲間の<すぎもと>さんがおられる常神には、樹齢1000年を超える【ソテツ】が、<常神のソテツ>として国の天然記念物に指定されています。
地下の根に<根粒>を持ち、藍藻るいを共生させており。それが窒素固定剤を持つため、やせ地でも生育できる特性を持ちます。
弱った幹に釘を打ちつけたところ元気に蘇生したという伝承にちなんで「蘇鉄」と名付けられました。
山地や野原などで、見かけます「ノブドウ」の仲間【キレハノブドウ】です。
ブドウ科ノブドウ属に分類され、約20種がアジア・アフリカに広く分布しています。
「ブドウ」や「ヤマブドウ」は共に<ブドウ属>ですが、花序は下向きにぶら下がるように咲きますが、<ノブドウ属>は、上に伸びて平らに枝を広げる性質は、「ヤブガラシ」 とよく似ています。
落葉つる性植物ですので、つるはよく伸び、葉は「ノブドウ」の葉に比べて深い切れ込みが見られます。
<集花花序>を伸ばし、淡緑色の花径3ミリの小さな花を多数咲かせますが、5枚の花弁や5本の雄しべは早朝に散り落ちます。
小さな実は熟すとともに<淡緑色~紫色~水色>と変化し、果実は有毒成分を含み食用になりません。
密集して【ハナトラノオ(花虎の尾)】が咲いている場所に出会いました。
花の性質がとても強く、一度植えますと地下茎でよく増え、半野生化してしまうことも起こります。
シソ科ハナトラノオ属の宿根草で、北アメリカバージニア州が原産地、日本には大正時代に輸入されています。
シソ科の茎は角形ですが、その特性に合わせるかのように四方に規則正しく唇形状の花を並んでさかせますので、別名「カクトラノオ(角虎の尾)」とも呼ばれています。
花穂が長く、その周りに花が付く植物を「~トラノオ」と呼び、思い付くだけでも、「伊吹虎の尾」「春虎の尾」「丘虎の尾」 「瑠璃虎の尾(ベロニカ)」 などがあげられます。
「虎の尾(サンセベリア)」 という、まぎらわしい名称の植物もありますが、こちらは「葉」を楽しむのが主体の観葉植物の代表種です。
マイナスイオンを多く放出するということで人気が出た【サンセベリア・ローレンティ(虎の尾)】が、建物の植え込みに植えられていました。
多肉植物、もしくは観葉植物として扱われますので、室内で鉢植えとして楽しむ方がほとんどだと思っていましたので、少しばかり驚きの光景です。
リューゼツラン(クサスギカズラ)科サンセベリア属の非耐寒性常緑植物で、熱帯アフリカが原産地です。
属名は英語ですので、「サンスベリア」と表記されているのも良く見かけますし、和名では葉に緑色の濃淡による横じまがありますので、「トラノオ(虎の尾)」と呼ばれています。
茎は地下にあり、横に伸ばしながら葉だけを地上に出す面白い性質を持っています。
葉の縁の淡黄色の<覆輪>も見ごたえある姿ですが、神戸ならこのままでも越冬できるのかなと、少し心配です。
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