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先週 「ヘラオオバコ」 をアップしていますが、オオバコ科オオバコ属の代表としてよく見かける「オオバコ」を採集していないのに気が付き、それではと路傍や空き地など注意して観察しているのですが、こんな時に限ってなかなか見つけることができないものです。
その代わり、なんと空き地で育つ【オオムギ(大麦)】を見つけました。
イネ目イネ科オオムギ属に分類され、中央アジア原産、日本には中国大陸を経て弥生時代の3世紀ごろに伝来、奈良時代には広く栽培されている作物です。
ビール党として忘れてならないのは、「二条オオムギ」は主に「ビール」生産用に栽培され、ヨーロッパの【オオムギ】栽培はほとんどが二条種です。
1561年にバイエルン公<ヴィルヘルム4世>は「ビール純粋令」を出し、「ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母のみを原料とする」と制定、現在まで頑なに守られていますが、日本では「米・コーン・スターチ」などの副材が使用され、ドイツではビールとして認められません。
<クレマチス>は、キンポウゲ科センニン属の蔓性多年草のうち、花が大きくて園芸的に観賞価値が高い品種の総称として使われています。
その中でも花弁(蕚)が6枚のモノを「テッセン(鉄線)」、8枚のモノを「カザグルマ(風車)」と呼び分けています。
いつも玄関先にきれいな花鉢を置かれているお家ですが、今朝方はバイカラーの<クレマチス>の鉢が置かれていました。品種は「マラヤガーネット」かなと見たのですが、同定に自信がありません。
というのも、写真の中央に大きく写した花は「八重咲き」の花姿ですが、先祖帰りが起きているのか、他の花を見ますと花弁(蕚)は「一重咲き」の7枚で、なんとも面白い株の構成に悩んでしまいました。
5月半ばごろから、漏斗状の花が咲き出す【ハコネウツギ(箱根空木)】です。
スイカズラ科タニウツギ属の落葉低木で、名称の(箱根)から箱根地域に多く分布していると考えますが、実際は「ニシキウツギ(二色空木)」の方が多く、名称の由来は不明です。
花の色は蕾のときは白く、咲き出しますと淡い紅色から紅色へと変化していきます。
葉は対生で葉姿は広楕円形~広倒卵形で先端は尖り、「ニシキウツギ」と比べて無毛でやや光沢があります。
雌雄同株、両性花で花後には<蒴果>ができるはずですが、また注意して見守りたいと考えています。
青系の<クレマチス>として代表的な【H.F.ヤング】が、きれいに咲き出していました。
早咲き大輪系(パテンス&ラヌギノーサ系)として、花径15~20センチになり、日本の原種である「カザグルマ」(英名:パテンス)と、中国浙江省穂首に自生している「ランギノーサ」を交配させ、1954年イギリスにて作出されています。
キンポウゲ科の花の特徴として花弁はなく、花弁に見える<蕚>中央に筋が入り、咲き進みますと、中央部に現れる白色との対比がきれいな花姿を見せてくれます。
四季咲き性ですが、ようやく【万葉】の花が開花し始めています。
中輪系の<バラ>としてはやや大きめの花径10センチばかり、きれいな橙色の波打つ花弁を持つ【万葉】です。
1988(昭和63)年、千葉県八千代市にある<京成バラ園>にて作出された品種で、強靭で耐病性に優れています。
「ボタン」のような和風の雰囲気を持つ花姿で、最盛期には株全体を覆うように咲き、花持ちも良く、[Ambassador] と [Gold Bunny] を掛け合わせた品種です。
道路脇の植え込みとしての<ツツジ>は 「ヒラドツツジ」 をよく見かけますが、【キリシマツツジ(霧島躑躅)】が植え込まれているのは、初めて見ました。
ツツジ科ツツジ属の常緑低木で、4月から5月頃に鮮やかな赤紅色の花径3センチ前後の小ぶりの花を、枝先に2~3輪咲かせます。
花も小ぶりですが、葉も広い楕円形で長さは2センチ程度と小さめです。
九州に自生する「ヤマツツジ(山躑躅)」と「ミヤマキリシマ(深山霧島)」との交配種だとされ、江戸時代の寛永年間(1624~1644)に、現在の鹿児島県霧島市で作出され、盆栽などの人気を博した品種です。
ツバキ科モッコク属の常緑高木で、江戸時代に珍重された「アカマツ」・「イトヒバ」・「カヤ」・「イヌマキ」 と並び<江戸五木>のひとつに数えられています。
花は7月頃に開花、花径2センチ定礎の黄白色の花を下向きに咲かせ、芳香性があります。
株は「両性花」または「雄花」をつけますが、「雄花」の雌しべは退化しています。
「両性花」の下部には直径1センチ程度の球形の果実を秋に実らせ、熟すと分厚い果皮が裂けて赤い種子を露出させます。
根元に 「センリョウ(千両)」 ・ 「マンリョウ(万両)」 を寄せ植えして、「千両万両持ち込む」と縁起を担ぎ、庭木としてよく用いられています。
路傍に目立たない白い花を、穂状に咲かせる【ヘラオオバコ(箆大葉子)】を見つけました。
オオバコ科オオバコ属、日本には江戸時代に渡来したヨーロッパ原産の帰化植物です。
細長いヘラ状の葉を斜め上に放射状にのばし、その上に花茎を何本も出し、花穂を先端に付けます。
穂には小さな花が咲き、穂の下から上に向かって順次開花させていきます。
よく見かける野草として、既に属の代表格である「オオバコ(大葉子)」はアップしていると考えていたのですが、「トウオオバコ(唐大葉子)」 だけでした。
今年も運よく、【キショウブ】の開花時期に足を運ぶことができました。
アヤメ科アヤメ属の多年草で、西アジアからヨーロッパ原産の帰化植物です。
繁殖力が強く、環境省の「要注意外来種」のひとつですが、身の回りで目にするのはこの場所の群生だけです。
黄色の花色で、外花被片は大型の広い卵形で先が垂れ下がり、中央に茶色の模様がみられ、内花被片は小さく立ち上がっています。
アヤメ属は世界中で約150種、日本では 「シャガ」 ・ 「カキツバタ」 ・ 「ハナショウブ」 ・ 「アヤメ」 など9種類がありますが、黄色の花被片はこの【キショウブ】だけです。
昨日アップしました 「ドドナエア・ポップブッシュ・プルプレア」 の新芽もきれいな色でしたが、この【カリステモン・ミスターフォスター】の新芽も赤銅色で、また枝に蕾が並んでいました。
フトモモ科ブラシノキ属、オーストラリア原産の常緑中木種として、約30種ほどの仲間が自生、春から初夏、かけて、また秋にもボトルブラシ上の 円筒形の花 を咲かせます。
明治時代に渡来、和名としては「金宝樹」と葉づけられています。
どの仲間も正式名称が長く、難しい名称が多いので、普通は属名の「カリステモン」もしくは 「ブラシノキ」 で流通しているようです。
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