「酒気帯び」でも一発取り消し
Jan
26
酒気帯び運転のうち、呼気1リットル中のアルコール濃度が0・25ミリ・グラム以上の場合、違反点数が13点から25点に引き上げられ、過去に違反歴がなくても一発で免許取り消しになる。同0・15ミリ・グラム以上0・25ミリ・グラム未満の場合は6点から13点に引き上げ、免許停止期間が現行の30日から90日に。飲酒によって正常な運転ができない「酒酔い運転」も25点から35点に引き上げられる。
僕はこの厳罰化に明確に反対する。
誤解を恐れずに書こう。
第一の理由:
酒気帯びは、その時点で「犯罪」という定義に矛盾がある。
酒気帯びの状態では、誰にも迷惑をかけてはいないからだ。
物理的な交通違反をしたり、事故を発生させて初めて迷惑と責任が発生する。
基本は、その結果に対して厳しく罰するのが大人の社会ではないだろうか?
「酒に酔った勢いで喧嘩をした」人は、酒酔いの段階では逮捕されない。
障害事件になって初めて罰せられるのだ。
第二の理由:
この法律は現在でも厳しく、「イチかバチか逃げる」不届き者が後を絶たない。
必要な事は、厳罰化ではなく「厳格な運用」だと考える。
正しく運用されない厳しい法律では、警察官の気分しだいで犯罪者を生む事になる。
必要な事は、罪に見合った罰則と正しい運用だ。
第三の理由:
公務員が酒気帯びで検挙されるケースのほとんどが、翌朝の運転中だ。
今回の法改正により、通勤などで運転する場合は、現実問題として3合以上の酒は飲んではいけない事になる。
運転手は勿論、通勤であろうと、農作業のトラクターであろうと、翌日運転する者は酒を飲む事は出来ないのだ。
捕まれば、一発取消。
翌朝に検挙される検挙される人のほとんどは、「自分の酒は抜けた」と判断してハンドルを握っている。
しかし、厳罰化によりデータ上は立派な酒気帯びと判断される。
「私は飲酒運転をしない」と誓ったあなたも、検挙の対象だ。
被害者感情で法の厳罰化を図ると、日本はとんでもなく住みにくくなる。
麻生さん、あなたはとんでもないアホです。
最近の総理大臣の無策を嘆いたが、あなたには何もしないでもらいたい。