毎年12月に緩和ケアで使うお薬のテーマを担当してくださるゲストの梅下さん。
参加者さんから痛みを医師に伝えるために実際に使ったメモをこちらでもシェアする許可をいただきました。
少しずつ良くなっていく経過もわかります。
貴重な経験をありがとうございます!
毎週月曜日は薬剤師がいて、第2月曜日の午後は「おくすりカフェ」でテーマを設けて薬剤師からの話題提供とそれをタネにしてみなさんとあれこれお話ししています。
今日はゲストに済生会金沢病院の梅下翔さんをお迎えして、がんの痛みに使うお薬についてお話しいただきました。
今日のポイントは一口にがんによる痛みと言っても、いくつかの種類があり、それによって使うお薬も違うので、できるだけ詳しくご本人からどんな痛みなのか教えていただくのが、痛みを和らげる第一歩だということ。
いつ
どんなことをすると
どのくらい
どんなかんじで
痛いのか
また
それによってどんなことができないか。
またはできるのか。
何をすると悪化して何をすると楽になるのか。
など、詳しくお話しするのがご本人の大切な役割です。
今日話題になったのは痛みをどう表現するか。
・ズキズキする
・身の置き所がないような
・ぶよぶよする
・突っ張るような
・ギクッとなる
・電気が走る
・重い感じ
・噛みつかれているような
・きもちわるい
…などなど。
実際に痛みを経験して、メモを使って上手に主治医に伝えて、対処してもらった!という方から貴重な体験談を聞かせていただきました。
その時に使ったメモも画像でいただきましたのでご参考に。
いろんな種類の痛みが混在していたことがよくわかります。
担当の医師も痛みの種類がわかり、的確に対処しやすかったと思います。
現在は治療の効果もあり、医療用麻薬からは卒業されているとのことで、何よりです✨
主治医に伝わり切らないと感じたら、ぜひ薬剤師や看護師にも伝えているみてくださいね。
沖縄県地域統括相談支援センター長増田先生、ピアサポーターさん、事務スタッフさんとはなうめスタッフ。
当サポートハウスが石川県から委託を受けている事業の一つに院内がんサロンの運営支援とピアサポーターの育成があります。
そんな関係で同じようにピアサポートの普及に励む他県の団体や機関とも繋がりがあったり、さまざまな場でやりとりをすることがあります。
苦労や工夫を共有することは、同じように奮闘している心づよさだったり、なにか新しいアイディアにつながったり、まさしく私たち運営側のピアサポートだったりもします。
そして今回沖縄県から琉球大学病院内にある地域統括支援センターのみなさんがはなうめに来てくださいました。
⇨沖縄県地域統括相談支援センターのホームページ
✳︎地域統括相談支援センターって石川県にないんじゃない?と思われるかもしれませんが、当サポートハウスがそれに当たります。
また、地域統括相談支援センターがない都道府県もあります。
9日土曜日は午前中からがんと暮らしのカフェタイムに参加されて、
午後は壮年部をご一緒しました。
壮年部は40〜50代でがんを経験された方の時間です。
沖縄のセンター長、増田先生から壮年部の皆さんは「はなうめに来るきっかけはなんでしたか?」という質問がありました。
はなうめを知るきっかけ
・なんとなく「がん」について検索しているときに見つけた。
・いろんなプログラムがあって楽しそうだった
・スタッフと共通の知人からの紹介
・スタッフがはなうめについて話している動画で「気軽に来てください」と言っていた
・はなうめができてすぐ(10年前)に新聞をみて
・休職中に職場の産業医から紹介された
・病院に置いてあるはなうめカレンダーをみて
はじめの一歩
・電話をしたらスタッフが「一度来てみたら?」と言ったので行ってみた
・近くまで来たのでその勢いで寄った
・プログラムに予約して参加
来てみてどうだったか
・家族や友人の前では元気でいるようにしていたがここでは安心して患者でいられると感じた
・初めて涙が出て、すっきりした。
・それまでは一人だと思っていたが、それぞれ病状や部位は違っても仲間になれた
・体力がなく手術しなければよかったと思っていたが、食事やフィットネスで少しずつ回復し、それまで楽しいと思わなかったことも楽しめるようになった。
・他の参加者さんとプログラムを楽しんで笑うことが増えた
・仕事やお金のことなどここに来なければ知らないままのことを知ることができた
・職場にどんな風に話すか!?とセリフまでその場にいたみんなで考えたこともあった
・同じような経験をしているので説明がいらない。気持ちが楽。
10年前の開所当時から利用されている方から最近来られるようになった方まで、
ひとりひとりとの出会いやこれまでをあらためて思い出してみると
みなさんの困り事や苦悩から私たちスタッフも学び、次に出会う方に力になっていることも実感。
やっぱりがんサロンは仲間で支え合うピアサポートの場なんだなあと思いました。
沖縄からのお客さまとひと味違う壮年部でした。
遠くから足を運んでくださってありがとうございます。
がんと暮らしのカフェタイムは
ソーシャルワーカー、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナーとお金や仕事、暮らしに関してちょこっと学んでみなさんの疑問や経験も共有する時間。
今月は話題提供の担当はファイナンシャルプランナー
テーマは医療費控除
参加者さんの反応は「去年も聞いたけど、今年も新鮮な気持ちで聞いている」
つまりは、一度聞いたくらいでは身に付かないんですけど、
医療費控除について困ったことがあったらどこで誰に聞けばいいかがわかっていれば良いと思います。
ファイナンシャルプランナーや税務署。
はなうめの場合はこのがんと暮らしのカフェタイムの時間にファイナンシャルプランナーがいます。
今日話題にあがったこと
・医療費控除における世帯の考え方は高額療養費制度のそれとは違う
・世帯の中で最も所得の大きい人から控除する
・税務署が比較的空いている5〜6月頃に行くのも一つの方法
・医療費と紐づかない保険は相殺しなくて良い(診断給付金など)
・カード払いの場合引き落としは翌月でも支払い手続きをした日に医療費を支払ったことになる
知ってるようで知らない医療費控除。
お困りのことがありましたら、スタッフまでお声がけください。
こんにちは。
ピアサポーターの久田です。
今日は「がん教育等外部講師連携支援事業」
の一環で、珠洲市にある緑丘中学校3年生の保健体育の授業にゲストティーチャーとして参加してきました。
→がん教育については文科省のホームページ参照
今中学校では、1年生からがんについて基本的な知識やがん検診、がん予防について勉強しているのです。
そして今日の授業は、私のがんの経験について生徒からの質問に答えたり、私から質問をしたりの対話のスタイルで「がんとともに生きる社会において幸せに暮らしていくためには何が必要だろうか」という課題に取り組むものでした。
授業の後半では生徒達は自分のパソコンを使って意見を書き、皆で共有するのですが、その中で
「がんになった人を支える」
「がんになった人は周りに頼る」
「がんになった人の行動を勝手に制限しない」
という意見が出てきて、それを裏打ちする意見を皆の前で発表する生徒達の姿を見せてもらい、とても感動しました。
世の中の半分の人ががんに罹患する時代に、残りの半分の人がどんな事ができるのか、皆が幸せに暮らしていくためのヒントを私自身も貰えた、有意義な時間となりました。
緑丘中学校の校長先生、授業を見に来てくださった先生方、そしてこの授業を準備して、作ってくださった授業担当の先生、何より普段の授業と違って授業を見に来てくれた方々がたくさんいる中で、質問や意見を手を挙げて発表した素敵な生徒達、本当にありがとうございました。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account