Mar
12,
2022
「上質な会話」が人を動かす(Day1)「『1on1ミーティング』の究極のゴールは?」
最近にビジネス界では「1on1ミーティング」導入が花盛り。元々は米国のシリコンバレーにあるIT企業で導入され、それが日本へ「輸入」されたものだ。
私は外資系数社で働いた経験があるが、実は「1on1ミーティング」という名の、上司部下間の会議が、制度化されていた記憶はない。
むしろ私が勤務していた会社では、上司と部下、もしくは同僚同士での「立ち話」が、かなり頻繁に行われていた記憶がある。
高さが1m20cmくらいだろうか、少し低めのパーティションにもたれながら、
「確かにそういう課題はあるよね!それで、お客さんは何て言っているの?」
「課長、例にプロジェクトでちょっとやっかいなことがあって滞っているですけど、どう進めらたらいいのでしょうか?」
「そういえば、調査を頼んでおいた例の案件、今どんな感じ?」
今思い出すと、上司・部下・同僚同士、かなり自由に会話が行われていたように感じる。
それも「こそこそ」「ひそひそ」ではなくオープンで、周りの人たちが聞こえるくらいの声でだ。
もちろん「ヒト」に纏わる話題やプライベートなことは、状況を勘案して会議室で話されていたはずだ。
「分かりました、課長。その方向で検討してみます。また進捗を連絡します!」
「いやー実は、まだ調査は進んでいないんです。今週末の時点で、取り敢えず分かったことだけですが、ご報告します。」
課長や部長、そして役員までが参加?する「立ち話」だが、上長たちがどんな言葉がけや問いかけ、また助言や指示などをしていたのだろうか?
私が20年間勤務していた米国系企業には、いくつか会社の会社運営に関するポリシーがあった。その中で印象に残っているpolicyの一つ(今となってはうろ覚えで英語的には???だが)は、
Employee oriented, Manager supported
つまり、
・社員が主体者、マネジャーは支援者
・環境を用意すれば、社員は自らの意思で行動を起こす
・マネジャーの仕事は「環境を創る」こと
従って、マネジャーは、細かい指示や命令をすることより、部下の意向ややりたいことを聞いた上で、それを実行するための支援をする、と考えられていたのだと思う。
「1on1ミーティング」の究極の到達点は、きちんと2週間に一度50分、上司部下が定例的に会議室で話をすることではなく、
上記のような短いながらも「上質な会話」が、オフィスの至るところで、組織の様々な階層間で、行われるようになることだと強く信じている。
「1on1ミーティング」自体は、その実践するための「前段階」の制度の一つと理解したい。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Mar
8,
2022
行動を促すためには?「モチベーションだけでは不十分。行動を止める『障害』を取り除く!」
プロコーチとしてクライアントと対峙している時、頻繁に感じるのは
「どのようにしたら、行動を起こすことができるのか?」
私はコーチングの効果は、行動を起こすところまで実現して始めて体感できる、と考えています。
コーチング・セッションは「GROWモデル」に従って、対話を進めて行き、最後にクライアントに
「何から着手しますか?」
「それをいつ実行しますか?」
と問い掛けます。
そして、この行動モードに至るまでのセッションの前段では
「ありたい姿」をイメージしてもらい、具体的な行動をビビッドに語ってもらいます。これによって「ワクワク感」を醸成してもらう。
従って、理論的にも感情的にも、行動を起こす一歩手前の地点まで到達していることが一つの到達点。そこで最後の問い掛けをするのです。
「何から着手しますか?」
「それをいつ実行しますか?」
しかし、実際の行動まで至らないのは何故なのか?これはコーチ側としはちょっぴり残念で、かつ???と感じます。
では一方、私自身はどうなのか? 翻って自分自身を振り返ってみると、例えば、
「最近、運動量が激減してきて体力が落ちてきている。とにかく体を動かす機会を作らねば!」
この想いは、コロナが広がり始めてから感じ始めているものの、実際の行動に至ってない私の課題。
運動して爽快な気分になって、脳の活動も活発になり、色々なアイディアが浮かぶことも実際多く体験している。運動が色々な意味で自分にとって良いことは分かっている。モチベーションも高い。
しかし、実際の行動が伴わない。何故だろうか?
一点、ここで私が気が付いたのは、プラス側の気持ち、モチベーションを高めるだけでは行動になかなか結び付かない、のではないか?
ポジティブ面だけでは不十分。ネガティブ面を取り除くことも、同時に必要なのではないか? つまり
「行動を止めている『障害』を取り除く」必要がある
今朝はこのような気付きがあって、早速近くの公園に散歩に出かけました。そして馴染みの神社へ久しぶりに参拝もしてきました。
では私が抱えていた「障害」は何だったのか?
それは実は色々あります。例えば
・コロナ感染リスクがある(確かに)
・ちゃんとトレーニングウエアに着替えて、ガチにやりたい(完全主義)
・運動するなら、60分間はやらなくちゃ意味がない(固定観念)
・最近歳を取ったせいなのか、朝起きられない(言い訳)
・散歩は妻と一緒に行った方が良い(最適化志向) などなど
大きい障害から小さい障害まで、これら全てを捨て、全体最適化をひと先ずは横に置くことで、行動をすることが出来ました。あまり頭で色々と考えてしまうと、行動が出来ない、ということですね!
たった30分の「朝ウオーキング」ですが、明日も「8時半スタート」と、開始時刻を固定することで、継続したいと考えています。
そして馴染みの「弁天様」に参拝し、きちんと報告してきます!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
27,
2022
「理念・ビジョン・ミッション・バリュー」は、経営者だけのものでは無い!(Day1)
経営学の書籍や経営者向けのビジネス書に、必ず登場する
「経営理念・ビジョンの重要性」
最近はビジョン・ミッションという言葉に加えて、「パーパス」という表現まで登場してきました。
そして、これらの語彙の違いや使い分けまで、解説する専門書まであるように聞いています。
私も興味があって実は、何冊か読んでみました。しかし私の個人的な感想は、その言葉の定義や使い分けには、あまり神経質になる必要は無いように感じています。
むしろ重要なのは
『自らが進んで行く方向性やゴールを、具体的にイメージして「言語化」すること』
因みに、私が読了した有名な一冊、
「ビジョナリーカンパニーZERO」には、
下記の3つ言葉が採り上げられています。
1.コアバリュー
2.パーパス
3.ミッション
上記の言葉の定義や使い方に関しては、この著書を読んで頂くことにして、これらを検討・設定する上で、重要な点は以下のポイントだと私は理解しています。
(1)大切にする「価値観」を確認すること。行動する上での原則と言っても良い。
(2)社会に存在する意義や究極の「ありたい姿」を明確にすること。
(3)具体的なイメージを持つ、期限付きの目標も設定すること。情熱をもって取り組みたいものにしたい。
上記(1)から(3)の内容・エッセンスを敢えて一つに纏めてみると、
『(2)理想の姿や目的に向かって(1)大事にする価値観を常に持って前進していく。その過程で(3)目標を一つ一つ達成しながら(2)「ありたい姿」に近づいていく』
こう考えてみると、「理念・ビジョン」は決して、経営者だけのものでは無い!と気付きます。
自分が率いる部署や、我々の家族、そして一人一人の人間にも、「情熱を持って取り組みたい」何か持ちながら、日々進んで行きたいと考えるのではないでしょうか?
そして、自分の歩む道を、このように捉えてみると、目の前の事象がどのように違って見えるでしょうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
21,
2022
これからの人生をどう過ごすのか?(Day1)「残りはあと何年?」
お陰様で私は今年の誕生日で60歳、還暦を迎えます。
「還暦」と聞くと、私の父の還暦祝いを思い出します。30年間以上も勤めた中小企業を60歳定年ですぱっと辞めて、文字通りの引退。
子供として「ご苦労様」そして「これからは会社とか仕事に縛られずに、好きなことをしながら、人生を楽しんで欲しい」と思いました。
あれから28年。父は昨年元気に88歳、米寿を迎えました。
そして私自身。時代は大きく変わりました。60歳で「引退」なんて全く程遠く、
「さて、これから何をしようか?何を成し遂げられるだろうか?」
と思っています。
しかし一方、あと何年間、元気で、何かに精力的に取り組めるのだろうか?
と考えると、自ずと「時間的制約」があることに気付きます。私の感覚は
「あと20年間かな?」
殆ど同い年の妻も「これからに人生、何をしていこうか?」
と思いは似通っています。
しかし、時間軸の捉え方が異なることに今朝気付きました。女性の平均寿命が88歳、一方、男性は82歳。この差異から来るのかも知れません。
「私は94歳まで生きたい、生きなくちゃ!」
妻が実母が無くなった時の年齢が57歳。従って、うちの末娘が57歳になるまでは生きていたい、ということのようです。
「94歳か!」
つまり人生は、まだまだ30年強、残されている感触のようです。
こんな会話を妻としながら私は
「自分は少し焦っているのかも?」
残りの人生を30年と考えるのか、それとも20年と捉えるのか?
その違いはあるものの、残りの人生の過ごし方や、生活する環境を考えておくことはとても大切なこと、と感じます。
この点について、何回かに分けてこの場で、思い付くままに綴って行こうと思います。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
25,
2022
自分のキャリアを、立ち止まって見直すということ(第二話)
「キャリアを見直す」
というタイトルで綴って行きます。
そして今日は、私が大学院へ通っていた時に気付いたことを、ストーリー仕立てにしてお伝え致します。
章立て
1.相談
2.学びの中で気付くこと
3.決断
1.相談
「砂村さん、でもよく決断されましたよね?」
少し酔ったのか、同期入学の佐藤さんはこう単刀直入に質問を投げてきた。大学院の週末授業が終わった直後の、打ち上げの宴席でのことである。
「確かに、佐藤さんにはそう見えるよね。でも30年以上も同じような仕事をしていると、そろそろ良いかな、と感じることも多くなっていたのも事実なんだ。」
2.学びの中で気付くこと
佐藤さんは続ける。
「私は今42歳。ちょうど砂村さんが仕事を求めて海外へ行こうとして時期に重なります。これまで日系企業で海外市場の開拓や海外子会社の管理、経営企画などを経験してきたんです。あっという間の20年でした。」
「なるほど!大学院の授業での佐藤さんの発言を聞いていると、優秀でこれまで様々な成果を上げてきただろうな、と思いましたね。私にもこんな部下がいたら、毎日の仕事も楽しく感じただろうに、と。これは失礼、ちょっと愚痴っぽくなってしまった。」
「いや、砂村さんにそう言われると照れますけど、はい。色々なことをやらせてもらいました。なので、そろそろ....いえ、私の話は良いんです。
そもそも砂村さんはどうしてそのお歳で、失礼な言い方でごめんなさい、大学院でMBAを取ろうと思ったのですか?既に中小企業診断士も持っていらっしゃるのだから、今更必要ないんじゃないんですか?」
かなり酒が回って来たのか、口調がぞんざいになってきた佐藤さんだが、質問は妙に的を得ている。
「確かにそうだよね!必要は無かったのかも。MBA学位には20代の頃から憧れていた。学卒で入社した外資系企業で私のアメリカ本社の友人は全員、MBAホールダーだった。
それから、この歳で入学した理由は、友達が欲しかったからかも?同じ学ぶ仲間を探していた。独立起業のためのアイディアを得たいと考えていたんだ。」
「なるほど、その理由を聞いて良く分かりました。MBAの授業は砂村さんの独立起業に役立っていますか?」
「とっても役立っているね!先生たちの言う理論が必ずしも実践できる訳ではないけど(笑)。自分のビジネスで「トライ・アンド・エラー」出来るメリットは大きいね。」
「そうですか!それは良かったです。他はどうですか?例えばキャリア構築という点で。」佐藤さんは畳みかけるように問いを投げてくる。
「実は、授業で若い皆さんの見解を聞きながら、感じることがある。
もし自分が佐藤さんと同じくらいの年齢で、この大学院でMBAクラスで学んでいたら、その後の人生はどうなっていたのだろうか?と。」
「え、どうなっていた、と思うのですか?」
「それまでの仕事や職種を狭い世界に閉じ込めていた、と感じて、キャリアの方向性を変えていたかも知れない。
外資系企業で仕事をしていると自分の専門分野や専門スキルを特定化することにどうしても焦点を当てることになってしまう。これはキャリア構築にはもちろん良いことだと一般的には考えられている。」
「はい、むしろ日系企業で働いていると、その点が手薄になっていると非難されます。だから最近『ジョブ型』と言われ出した、みんなビビっているんです。」
「そして専門スキルや専門分野での経験値が上がれば、より上のポジションをより高給で転職出来るようになる。しかし私の場合、逆にジェネラルマネジメントをもう少し実地で学ぶ機会があったら、社長業への転身ももっとスムーズに出来たかも知れない、と感じるんだ。」
「『社長業』ですか?」
3.決断
私は酔った勢いも手伝ってもらって、想いを伝える。
「今のMBAクラスに通学している人の殆どが、大企業のミドルマネジメント層だ。恐らく皆さんはその延長線上でキャリアを進めていくのだと思う。外資系企業に勤務している人はMBAホールダーとしてより高い職位へと転職していくことも多いような気がする。」
「まあ、そうでしょうね!それが分かりやすいです。」
「一方、折角MBAでケースから沢山学んだのだから、中小中堅企業へ転職して、その立て直しや戦略立案と実践で活躍して欲しい、と思うね。
そして、このキャリアチェンジは40代の前半が最後のチャンスだと思う、私が家族を連れて海外へ行ったタイミングだ。」
佐藤さんは私の話を穴が開くように聞き入っていた。
大学院を修了して少し経ったが、佐藤さんがその後どのようなキャリアを選択したかは聞いていない。今の会社で順調に昇進する道を選んだのか、MBAホールダーとして転職を果たしたのか? それとも......
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
22,
2022
自分のキャリアを、立ち止まって見直すということ(第一話)
昨日、プロコーチ仲間とのオンラインの定例会で、参加コーチ各人のこれまでのキャリアの話になった。
参加者は皆、かつて「企業戦士」と呼ばれた人たちで、それぞれ想いがあって現在は、プロコーチとして活躍されている方々である。
私自身は50代後半で、それまでの「カネ」を扱う経理財務の世界から、「ヒト」を扱うコーチングの世界へ舵を切った。
しかしそれまでの30数年間、会社で仕事をしながら自分の「キャリア」をどう組み上げるか、という発想が全く無かったと気が付いた。
「その歳で良く決心したよね、まだ定年まで数年残っているのに?」
サラリーマンを早めに卒業して、プロコーチとして独立起業する、と飲み会の席で伝えた時、同年代の仲間からは、半ば揶揄するような質問をされたことを思い出した。
「確かにそうだね。でも我々まだまだ、あと30年くらいは生きることになると思うけど、みんなはこの後、何をしていくの?」
つい質問がコーチング的になってしまっていた。当然、酒の席でもこの問いには、沈黙が避けれられない。これは想定内である。
「分からないんだよね!というか、正確に言うと、そんなこと考えている余裕がないんだよ!」
この酒席に参加している仲間たちは、外資系企業を何社も渡り歩き、いわゆる「仕事の出来る」人たちである。
スキルも高く、経験も多い。やる気もあって、良い意味で我慢強い。ビジネスマンとして申し分ない。そんな優秀な彼らが
「自分の今後のことが考えられない」
とぼやいている。私は非常に残念、いやむしろこれは、日本社会における損失だと感じたのだ。
会社一筋の人生が悪いなんて全く思わない。いやむしろ、それは大いに貴ばれる姿勢である。
しかし、高給を手にして、タイトルも○○オフィサーの肩書をもらい、部下も何百人も抱えて、采配を振るうビジネスパーソン。
「私が会社人生を、途中でドロップアウトしたから言っているんじゃない。しかしみんなには気が付いていない才能や能力が未だ未だあるはず。それに気が付かないで、このまま忙しさにかまけて、今の延長線上の人生で良いのか?」
私も少し酔いが回ってきた。プロコーチとしての問い掛けではなくなってきた。
「一度、一緒に考えてみようよ!」
こんな私の誘いに何人かの仲間は頷いた。しかし残念ながら実際に行動を起こした人は多くはない。
部下には助言したり、諭したり、導いたり、さすがの上司であるあなたも、自分のこととどうだろうか?
得てして視野が狭くなってしまったり、先送りしてしまうことが多いのではあにだろうか?私も実際にそうであったからよく理解できる。
そこで一度、立ち止まって、見直す機会を「無理にでも」作ることが、先ずは大切だと感じる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
18,
2022
「リーダーシップ」というものを思う時(9)「社員は職場で何に燃えるのか?」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「社員は職場で何に燃えるのか?」
お付き合いをさせて頂いている経営者や管理職から
「最近の若者には、やる気が感じられない」
「指示待ち社員が多くて困る」
などの、社員や若者に対する不満を時々お聞きします。
確かにそう見えるのかも知れない。しかし私が若かった頃や新入社員時代を思い返すと、今どきの若者や社員は
「色々なことを、それも『深く』考えている」
と感じます。
言い換えると「本質」を掴もうとしている、ように思えるのです。
「会社や組織で働くことって、何だろう?」
「この仕事をすることで何が得られるのだろうか?」
「自分は周りの社会と、どう関わっているのだろうか?」
20代の頃の私には、考えも及ばなかったことに焦点を当てようとしています。
私も含めて、頑張っただけの見返りがあった時代に生きた世代は、上記の、純粋で一種、哲学的な問い掛けには、残念ながら、即座には答えられないのではないでしょうか?
「そんなこといいから、さっさと手を動かせ!」
「まずは稼げるようになってからだ!」
こんな答えを投げつけて、彼らの本質的な問いから、目を背けているように見えることも、少ないように感じます。
そこで、経営者・管理職、及び、社員や若い世代に向けて、私が思い付く問い掛けは
「これまでの人生で、あなたはどんなことに『燃えた』経験がありますか?」
仕事に限定されず、分野は何でも良いです。高校野球や山登りでも、ゲームでも。
受験でも資格試験でも。はたまた「大好きな彼女にどうしたらアタックできるか?」でも良いです。
何かに「燃える」経験は非常に重要だと思います。その人が持つ情熱の証であり、それによって引き出された行動は、何らかの教訓を与える。
そんな「燃える」ものを、見つけて欲しいです。
「今の会社の仕事は好きじゃないけど、将来は経営者になりたいんです」
こんな思いを大切にして、育てることで、職場で毎日過ごす意味・意義を見直すきっかけになると思っています。
そして経営者や管理職は、社員・」部下が「燃える」ものを見つける歩みに、ぜひ伴走してあげて欲しいです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
4,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day23)「『自分の思った通りの会社』など無い!」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第5章「誰もが『経営社員』の原石」
これまでの内容は経営者・管理職向けのものだった。この章は若手社員や若者に向けた内容である。もちろん若手社員を育てる立場にある経営者・管理職にも読んで頂きたい。
全体構成
1.先ずは「心掛け」(本日)
2.時間を大切に
3.行動を変える
4.夢を追いかける
「先ずは『心掛け』」
章立て
1.もやもやしている若手社員へ
2.自分はさがすものではない
3.頭でっかちになるな!行動せよ!
1.もやもやしている若手社員へ
(1)終身雇用と年功序列という、日本社会を支えてきた人事制度は崩れ去った。
働く社員の側も、自分自身の将来に対してしっかりとした意識を持つ必要がある。常に自分の能力を高める努力をしなければ、労働市場からはき出されてしまう。
(2)「自分の思った通りの会社」など、どこにもないということ。
会社は多くの人が集まって出来る組織であり、外部環境の変化にいつも晒されている。つまり「会社は常に変化する存在」であり、社員一人一人が変化の源泉である。
(3)勤めている職場が小さな会社だから出来ない、と諦める必要はない。むしろ逆である。
小さな会社だから出来ることは多い。あなたの力で大きく変えることは出来る。
(4)しかし、それは経営者の理解が必要。あなたの能力を引き出し、伸ばしてくれる経営者が必要である。
もし社長がそうした経営者でなければ、その会社を飛び出しなさい。
2.自分はさがすものではない
(1)自分探しに多くの時間を割く若者がいるが、「本当の自分」を探すことは、時間の無駄だ。
現に今そこに居るあなたこそが「自分」であって、それ以外の自分などいない。今に自分に満足できない人が逃避のための口実としてつくるのが「本当の自分」というもの。
(2)自分探しに時間を使うより、本をたくさん読み、人の話を聞く中で素直な自分を育てる方が有益である。
(3)一方「こうありたい自分」を思い描くことは大切である。それは自分の夢でありビジョンである。夢に向かうことで、人は最大速度で成長できる。
(4)そして夢を描いたら、そこに行き着くまでの仮説を立て、行動することが重要である。
3.頭でっかちになるな!行動せよ!
(1)本を読み、人の話を行くことで色々な事を知り、学ぶことが出来る。
しかし、頭の中だけでシミュレーションする能力だけでは不十分だ。「まずやってみよう」という行動を忘れてはいけない。
(2)失敗を恐れてはいけない。失敗や苦労こそが人を育てる。失敗することより、何もしないことの方こそ、恐れるべきである。
(3)理屈だけをこねる人は、会社を斜めから見て批判するばかりで前に進めない。
(4)ビジネスマンは行動し、結果を出して初めて価値が出るのである。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Dec
31,
2021
(新年を迎えて①)「リーダーシップ」というものを思う時(6)「使う言葉が行動を決める」
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日は新たな年、2022年の初日。そこで元日を迎えるにあたって、会社組織やグループを率いるリーダーの方々に向けて、メッセージをお伝えしたいと思います。
今日のメッセージは
「使う言葉が行動を決める」
皆さんはチームメンバーや部下の方に声を掛けたり、指示をしたりする時に、どんな「言葉」を使っているでしょうか?
今年は
「ポジティブな言葉や表現を選ぶ」
このような心掛けで、周りの人たちに接して行きたいです。
脳科学者の中野信子先生が、ある講演でこうおっしゃっていました。
「使う言葉が行動を決める」
例えば、
「なぜ今それを、実行しないのか?」
ではなく、
『それを今、実行する意図は何か?』
「全体の7割が、未だ手付かずです!」
ではなく、
『既に全体の3割が完了しています!』
「なぜ上手く行かなかったのか?」
ではなく、
『今度は、どうすれば上手く行くのか?』
使う言葉を変えることで、自分自身や相手の視点が変わる。
また、
使う表現を工夫することで、相手の行動を引き出すことが出来る。
いかがでしょうか?
今年は、よりポジティブな視点を持って、進んで行きましょう!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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