Jan
18,
2022
「リーダーシップ」というものを思う時(9)「社員は職場で何に燃えるのか?」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
今日のテーマは
「社員は職場で何に燃えるのか?」
お付き合いをさせて頂いている経営者や管理職から
「最近の若者には、やる気が感じられない」
「指示待ち社員が多くて困る」
などの、社員や若者に対する不満を時々お聞きします。
確かにそう見えるのかも知れない。しかし私が若かった頃や新入社員時代を思い返すと、今どきの若者や社員は
「色々なことを、それも『深く』考えている」
と感じます。
言い換えると「本質」を掴もうとしている、ように思えるのです。
「会社や組織で働くことって、何だろう?」
「この仕事をすることで何が得られるのだろうか?」
「自分は周りの社会と、どう関わっているのだろうか?」
20代の頃の私には、考えも及ばなかったことに焦点を当てようとしています。
私も含めて、頑張っただけの見返りがあった時代に生きた世代は、上記の、純粋で一種、哲学的な問い掛けには、残念ながら、即座には答えられないのではないでしょうか?
「そんなこといいから、さっさと手を動かせ!」
「まずは稼げるようになってからだ!」
こんな答えを投げつけて、彼らの本質的な問いから、目を背けているように見えることも、少ないように感じます。
そこで、経営者・管理職、及び、社員や若い世代に向けて、私が思い付く問い掛けは
「これまでの人生で、あなたはどんなことに『燃えた』経験がありますか?」
仕事に限定されず、分野は何でも良いです。高校野球や山登りでも、ゲームでも。
受験でも資格試験でも。はたまた「大好きな彼女にどうしたらアタックできるか?」でも良いです。
何かに「燃える」経験は非常に重要だと思います。その人が持つ情熱の証であり、それによって引き出された行動は、何らかの教訓を与える。
そんな「燃える」ものを、見つけて欲しいです。
「今の会社の仕事は好きじゃないけど、将来は経営者になりたいんです」
こんな思いを大切にして、育てることで、職場で毎日過ごす意味・意義を見直すきっかけになると思っています。
そして経営者や管理職は、社員・」部下が「燃える」ものを見つける歩みに、ぜひ伴走してあげて欲しいです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
12,
2022
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day10)「貢献をなすべき知識労働者はエグゼクティブである」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【現代社会の中心的存在】
(1)今日では、知識を基盤とする組織が社会の中心である。その中心的な存在は、筋力や熟練ではなく、頭脳を用いて仕事をする知識労働者である。
(2)知識労働者が成果をあげるためには、適切な仕事に取り組まなければならない。そのような仕事は、肉体労働のために開発した手法では測定できない。
(3)知識労働者を直接あるいは細かく監督することはできない。彼らには助力を与えることが出来るだけである。知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。成果をあげるべく、自らをマネジメントしなければならない。
(4)知識労働者が何を考えているかは確かめようがない。だが考えることこそ、知識労働者に固有の仕事である。考えることがなすべき仕事の始まりである。
【すべての者がエグゼクティブ】
(1)今日の組織では、自らの知識あるいは地位のゆえに、組織の活動や業績に実質的な貢献をなすべき知識労働者は、すべてエグゼクティブである。
(2)組織の活動や業績とは、企業の場合、新製品を出すことであり、市場で大きなシェアを獲得することである。病院の場合は、患者に優れた医療サービスを提供することである。
(3)組織のそのような能力に実質的な影響を及ぼすために、知識労働者は意思決定をしなければならない。そして自らの貢献について責任を負わなければならない。
(4)自らが責任を負うものについては、他の誰よりも適切に意思決定をしなければならない。
(5)ここで折角の意思決定が無視されたり、また左遷されたり、解雇されたりするかも知れない。だがその仕事をしている限り、仕事の目標や基準や貢献は自らの手の中にある。従って、ものごとをなすべき者はみなエグゼクティブである。
(6)知識労働者は、量によって規定されるものではない。成果によって規定される。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
12,
2022
読書会でドラッカーを読み進めながら(Day9)「知力とは別の、成果をあげるための能力が必要」
興味深いスタイルの「読書会」で、P・F・ドラッカー著
「プロフェッショナルの条件」
を読み進めています。
その読書会のスタイルは
「一冊の本を参加者が、順番に輪読しながら読み進めるスタイル」
そう、まるで小学校の国語の授業のようにです。
従って、ゆっくり・じっくり聞いて、深く読む感じで、読書が進む。
この読書会に参加するたびに、ドラッカーがいかに「凄い人」なのかが、心に沁みてきました。
不定期ではありますが、読み進めながら重要な部分を綴って参ります。書かれている内容が相当「深い」ので、行間を理解したい方は是非、書籍を全文で読んで頂きたいです。
この本の凄さは、出版されたのが2000年、従ってドラッカーは、それ以前の1990年代にはこの草稿を練っていたはず。まるで30年後、2020年代の現在が見えていたかのような記述が随所に出てきます。
Part2:働くことの意味が変わった
第2章「なぜ成果があがらないのか」
【成果をあげる能力とは何か】
(1)ものをなすべき者の仕事は、成果をあげること。しかし、ものごとをなすべき者のうち、大きな成果をあげている者は少ない。
(2)知力はある。想像力もある。知識もある。しかし、知力や想像力や知識と、成果をあげることとの間には、ほとんど関係がない。
(3)頭が良い者が、知的な能力がそのまま成果に結びつくわけではないことを知らない。
(4)知力や想像力や知識は、あくまで基礎的な資質である。それらを成果の結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。
(5)これが当然明らかにも拘わらず、この点が放置されていた理由の一つは、成果をあげることが、組織に働く知識労働者に特有な能力だからである。
(6)肉体労働者は能率を上げれよい。決められたことを正しく行う能力があれば良い。
続きは、また後日に記します。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
8,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day27、final)「『ヒト』こそ経営資源!」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
そして今回が最終日。筆者、木村勝男氏の想いを最後にお伝えしたく、最終章からキーポイントを記します。
最終章「おわりに」
章立て
1.社員のやる気を高めるためには?
2.中小企業が生き残る道
3.「経営社員」育成が社会貢献につながる!
1.社員のやる気を高めるためには?
(1)多くの経営者・管理職が人材に関する課題を抱えている。
「社員にもっとやる気を出して欲しい」
「社員のやる気を高めるにはどうしたら良いのか?」
(2)そもそも「やる気」というのは社員個人に要求すべきものだろうか?また、単に気持ちの問題なのだろうか?冷静に考える必要がある。
(3)「やる気」特に目標達成や成長に対する意欲は、会社のビジョンと個人の夢が上手く連動することで生まれる。また、教育プログラム、業績評価制度、適切なインセンティブといった「仕組み」も必要。
2.中小企業が生き残る道
(1)日本経済を支えるのは中小・零細企業。しかし取り巻く経営環境は年々厳しくなっている。売上や利益額で大企業に及ばなくても「1人当たりの生産性」で勝つことは十分可能である。
(2)一人当たりの生産性を上げるためには、社員一人一人の能力向上が不可欠。
(3)本書に書いた内容は難しい理論には基づいていない。愚直に実践していくことが重要。そして結果を出すこと、これが経営者の役割。
3.「経営社員」育成が社会貢献につながる!
(1)「ヒトこそが経営資源である」
経営資源と言えば「ヒト・モノ・カネ」と言われるが、実際にはモノもカネも「ヒト」が生み出すもの。
(2)人材育成こそが、その企業の競争力を高める。従って、どんな人材を育成すべきかという点はしっかり考えなければならない。それが「経営社員」である。
(3)経営は社長がするものではなく、全社一丸となってするもの。これが実現できれば大企業にも負けない強くて良い会社を作ることが出来る。
(4)「うちは小さいけれど、社員を幸せに出来る会社、社会の役に立てる会社だ」と胸を張って言える、そんな会社が増えることを願う。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
7,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day26)「夢はあるもではなく、育てるもの」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第5章「誰もが『経営社員』の原石」
これまでの内容は経営者・管理職向けのものだった。この章は若手社員や若者に向けた内容である。もちろん若手社員を育てる立場にある経営者・管理職にも読んで頂きたい。
全体構成
1.先ずは「心掛け」(完了)
2.時間を大切に(完了)
3.行動を変える(完了)
4.夢を追いかける(本日)
「夢を追いかける」
章立て
1.あと一歩が踏み出せない社員へ
2.明日から今を見よ!
3.無限の未来を切り開く
1.あと一歩が踏み出せない社員へ
(1)「夢に日付を入れよ」とはワタミ株式会社の渡邉美樹会長の言葉。私は、夢には「日付」と「数字」を入れ、カタチにすることが大事だと考えている。
(2)「夢+日付=目標」と捉える。夢を持つのは大切なことだが、「いつまでに」というのが明確でなければ行動を起こす原動力にならない。これは個人でも会社でも同じ。
(3)「夢+数字=計画」と考え、計画を立てることが大切。目標があって計画があれば、今、自分は何をどれだけやる、というアクションプランが立てられる。
(4)「あと一歩が踏み出せない」と悩んでいる人は、とにかくアクションプランを立てて、それを実行するという経験を増やす。
(5)経営者の仕事は、会社の夢であるビジョンを掲げ、それに具体的な期日を決め、必要な数字を与える。
(6)この発想は会社でも、個人でも全く同じ。「あなた自身、人生の経営者」なのである。
2.明日から今を見よ!
(1)年齢は関係ない。今の自分はこれまでの自分と比べれば、最も年取った存在であると同時に、これからの人生の中では、今この瞬間が最も若い。
(2)「過去と他人は変えられない」過去を悔やんだところで何も良くならない。
(3)若い人は過去のカレンダーよりも未来のカレンダーをより多く持っている。未来に想いを馳せる方がよほど健全である。
(4)「これからの自分はどのようになりたいのか?」五年後十年後の自分を思い描き、そこから今日の自分を振り返ってみると、その可能性の大きさと、同時に成長のための課題も見えてくる。
(5)今、目の前にある課題を、自分の夢を叶えるための課題と捉えて少しずつ解決していく。その姿勢が重要。
(6)夢はあるもではなく、育てるもの、なのである。
3.無限の未来を切り開く
(1)我々を取り巻く労働環境は大きく変化している。その中で労働生産性、特に知的生産性を発揮できるかが大きな鍵を握る。高い知的生産性を発揮する人材の一つの形が「経営社員」である。
(2)これからのビジネスの現場では一人一人の社員が経営者の視点を持って仕事に取り組むことが求められる。
(3)もし「経営社員」であることにも飽き足らなくなったら、次の選択肢が見えてくる。それは「あなたが経営者になる」というものである。
(4)経営者になる選択肢は色々ある。しかし機会があって選ばれてなるもの。あなたが「経営社員」であり、経営者になるという気持ちを持ち、準備を続けていれば、必ずそうしたチャンスは訪れます。
(5)経営者になるという選択肢は、無限の未来を切り開くことへのチャレンジである。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
6,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day25)「成長できない会社なら飛び出してしまえ!」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第5章「誰もが『経営社員』の原石」
これまでの内容は経営者・管理職向けのものだった。この章は若手社員や若者に向けた内容である。もちろん若手社員を育てる立場にある経営者・管理職にも読んで頂きたい。
全体構成
1.先ずは「心掛け」(完了)
2.時間を大切に(完了)
3.行動を変える(本日)
4.夢を追いかける
「行動を変える」
章立て
1.小さな組織で大きな仕事を
2.読書のススメ
3.成長できない会社なら飛び出してしまえ!
1.小さな組織で大きな仕事を
(1)一般的には大きな組織の方が大きな仕事に取り組めるという印象を持ちがち。
(2)しかし、小さな組織でも大きな仕事を回すことは出来る。その方法は、外部の協力者と適切なアライアンス(提携)を組むこと。
(3)何でもかんでもは自社内では難しい。そこで必要な時に必要な資源を必要なだけ活用するのが、変化の激しい時代の仕事の仕方である。
(4)提携におけるポイントは、
①自社に、他社には真似の出来ない技術やノウハウがあること
②提携相手に十分な利益を提供すること
(5)外部のパートナーと良好な関係を築くことは、会社同士の関係に留まらない。個人レベルの仕事でも重要である。
(6)他者と提携した結果の仕事に関しては、成果配分を「相手が51、自分が49」としたい。
2.読書のススメ
(1)本なんか読まない人間だった。なぜなら実践を重視してきたので。
(2)しかし実践や経験できることには限りがある。グローバル化・IT化などの変化の激しい時代に経験だけに頼ることは不可能。
(3)そこで他人の経験を自分のものにするための工夫、それが読書である。
(4)ではどのように読書べきか?ビジネス書に限定すれば、身の回りの本を手当たり次第読むこと。一冊から一つの知識を得られれば元が取れるという感覚で充分。
3.成長できない会社なら飛び出してしまえ!
(1)前途ある若い人に伝えたいことは「あなたが成長出来ない会社なら飛び出してしまえ!」ということ。
(2)安易な転職を勧めている訳ではない。先ず今いる会社で自分が成長するための努力をとことんやった上での話。
(3)成長するためになすべき努力は山ほどある。それをしないで会社に文句ばかり言っているようでは、たとえ転職しても上手く行くはずがない。
(4)一方、現在の厳しい経営環境では、常に勉強し、新しい知恵を積み重ね経営に活かそうとしない経営者の下では会社は発展出来ない。
(5)自分から喜んで成長努力したくなる会社に移るべきである。自分の武器は何か?を常に追求すること。自分自身を「経営社員」として育てることが必要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
5,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day24)「早起きは『三百万円』の得」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第5章「誰もが『経営社員』の原石」
これまでの内容は経営者・管理職向けのものだった。この章は若手社員や若者に向けた内容である。もちろん若手社員を育てる立場にある経営者・管理職にも読んで頂きたい。
全体構成
1.先ずは「心掛け」(完了)
2.時間を大切に(本日)
3.行動を変える
4.夢を追いかける
「時間を大切に」
章立て
1.忙しさに押し潰されないために
2.時間を投資せよ!
3.早起きは三百万円の得
1.忙しさに押し潰されないために
(1)時間に追い立てられるという感覚はとても危険で、知らず知らずのうちに人の心からゆとりを失わせる。しかし現実には起きてしまっている。
(2)少し考え方を変えて、気持ちのゆとりを持てる方法はある。それは「自分で一日の時間割をつくる」のだ。
(3)時間割の一コマは自分の集中力が続く時間にすれば良い。30分でも一時間でも良い。
(4)そのコマごとに何をするのかを、毎朝先に決めてしまう。その際優先順位の高いものからコマを当てはめることがコツである。
(5)これを通じて仕事の優先順位を考える癖をつける。今、自分がやっている仕事がどこに位置し、どの程度の重要性を持っているのかを評価できるようになる。
(6)そして「忙しさを自分でコントロール」出来るようなる。
2.時間を投資せよ!
(1)忙しさをコントロール出来るようになると、毎日20分、30分と時間の余裕が生まれるようになる。この時間をどのように使うか?
(2)この時間をゲームや酒、だらだら過ごすことに使ったら意味が無い。ぜひ「自分への投資」に使うのが効果的。
(3)自分への投資、自分の将来のための勉強に使うと、時間の価値がどんどん高まる。
(4)人生は投じなければ返ってこない。時間をどんどん投資しよう。
(5)特に経営に関するスキルアップに投資するのが最も効果的。それが時間と、収入と、活躍の場を大きくしてくれる。
3.早起きは三百万円の得
(1)「休日の朝寝をやめると、収入が増える?」これはなぜか?
(2)平日の早朝、9時出社の会社に7時に出勤して仕事を始める。誰からも邪魔されないので自分のペースで効率的に仕事を進められる。
(3)自分が自由に出来る時間が激増し、その時間を活用してスキルアップが出来る。
(4)これを実践するためには、早起き出来る生活リズムにしておく必要がある。このリズムづくりに効果的なのが、休日の朝寝を止めること。
(5)早起きは三文の得、と昔から言われているが、「早起きは三百万円の得」ぐらいの感覚でちょうど良い!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
4,
2022
木村勝男著「放牧経営」を読み進めながら(Day23)「『自分の思った通りの会社』など無い!」
今日も引き続き、木村勝男氏の著書
「放牧経営」
を読み進めて行きながら、キーポイントと思う部分を抜粋して、綴って参ります。
この本のテーマを一言で表現すると
「いかに経営社員を育てるか?」
経営社員?
はい!
- 木村氏が考える「経営社員」とは?
- そのような社員を育てる仕組みとは?
これらを読み解きながら進めて行きます。
第5章「誰もが『経営社員』の原石」
これまでの内容は経営者・管理職向けのものだった。この章は若手社員や若者に向けた内容である。もちろん若手社員を育てる立場にある経営者・管理職にも読んで頂きたい。
全体構成
1.先ずは「心掛け」(本日)
2.時間を大切に
3.行動を変える
4.夢を追いかける
「先ずは『心掛け』」
章立て
1.もやもやしている若手社員へ
2.自分はさがすものではない
3.頭でっかちになるな!行動せよ!
1.もやもやしている若手社員へ
(1)終身雇用と年功序列という、日本社会を支えてきた人事制度は崩れ去った。
働く社員の側も、自分自身の将来に対してしっかりとした意識を持つ必要がある。常に自分の能力を高める努力をしなければ、労働市場からはき出されてしまう。
(2)「自分の思った通りの会社」など、どこにもないということ。
会社は多くの人が集まって出来る組織であり、外部環境の変化にいつも晒されている。つまり「会社は常に変化する存在」であり、社員一人一人が変化の源泉である。
(3)勤めている職場が小さな会社だから出来ない、と諦める必要はない。むしろ逆である。
小さな会社だから出来ることは多い。あなたの力で大きく変えることは出来る。
(4)しかし、それは経営者の理解が必要。あなたの能力を引き出し、伸ばしてくれる経営者が必要である。
もし社長がそうした経営者でなければ、その会社を飛び出しなさい。
2.自分はさがすものではない
(1)自分探しに多くの時間を割く若者がいるが、「本当の自分」を探すことは、時間の無駄だ。
現に今そこに居るあなたこそが「自分」であって、それ以外の自分などいない。今に自分に満足できない人が逃避のための口実としてつくるのが「本当の自分」というもの。
(2)自分探しに時間を使うより、本をたくさん読み、人の話を聞く中で素直な自分を育てる方が有益である。
(3)一方「こうありたい自分」を思い描くことは大切である。それは自分の夢でありビジョンである。夢に向かうことで、人は最大速度で成長できる。
(4)そして夢を描いたら、そこに行き着くまでの仮説を立て、行動することが重要である。
3.頭でっかちになるな!行動せよ!
(1)本を読み、人の話を行くことで色々な事を知り、学ぶことが出来る。
しかし、頭の中だけでシミュレーションする能力だけでは不十分だ。「まずやってみよう」という行動を忘れてはいけない。
(2)失敗を恐れてはいけない。失敗や苦労こそが人を育てる。失敗することより、何もしないことの方こそ、恐れるべきである。
(3)理屈だけをこねる人は、会社を斜めから見て批判するばかりで前に進めない。
(4)ビジネスマンは行動し、結果を出して初めて価値が出るのである。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
3,
2022
2022年の年初に、今年の「漢字一字」を考える!
今日は既に新年明けて4日目。うちの家族では新年にあたり、それぞれの「今年の抱負」を話すことにしています。
今年はこれまでと趣向を少し変えて、新たなスタイルで共有してみました。それは
「漢字一字」
を選んで、今年の「抱負」や「期待」を語ることにしました。
家族5人が各々、どういう漢字を選び、その選んだ想いは何か?
「始」
今年は何かを「始」める。これまでやってきたことでも良いし、新たな分野でも良い。事前にあれこれ、頭の中だけで考え込まずに、とにかく「始」めてみることが大事。
「新」
今年は何か「新」しいことを仕掛ける年。これまではある程度、想定通り進んできた。しかし今後はどうなるか分からない。また、これまでしてきたことに少し飽きがきている気もする。だから今年は「新」しいことに着手していく。
「続」
今年はこれまで色々努力し、学んできたことを「続」けて行き、今度は実践・実行することになる年。頭で理解したことと、体現することにはギャップがあるかも知れない。しかし、それも新たな学びになる。だから「続」けることが重要だ。
「伝」
今年は「伝」える、ということを意識する年。友人や家族も含めて、自分の周りの人にいかに自分を伝えるか?自分の考え、想い、アイディアなどを、きちんと「伝」えることの重要性を今、痛感している。
「源」
最後に「源」。これは私の今年の漢字一字。最初は原点の「原」を挙げたのだが、その想いを説明すると家族からは「源」の方が漢字一字で伝わり易い、との助言をもらった。
今年はこれまでやってきたことの「原点」「源(みなもと)」に変える年。原点回帰。
プロとして活動を始めて、早いもので8年目のコーチング。また「人と組織」のコンサルティングで色々なお客様と対話を続けてきている。
そして中小企業診断士としては、経営者の事業経営に関わる課題を伴走しながら一緒に解決してきた。
今年はこれらの分野の「提供価値」や「提供方法」、そしてそれを始めた自分自身の出発点、そして自分として実現したい世界などを再度、見つめ直したいと考えている。
今年2022年は、自分自身の「源」流、原点を探る一年にしたいと思う。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Jan
2,
2022
(新年を迎えて③)「リーダーシップ」というものを思う時(8)「決断に迷ったら『ゴー』だ!」
不定期ですが、
『「リーダーシップ」というものを思う時』
というタイトルで綴っています。
新年2022年も明けて、今日はもう三日目。
お正月の三が日は今日で終わり、明日が仕事初めという方も多いと思います。
そこで今日も一昨日・昨日に引き続き、会社組織やグループを率いるリーダーの方々に向けて、メッセージをお伝えしたいと思います。
今日のメッセージは
「決断に迷ったら『ゴー』だ!」
職場のリーダーや管理職である皆さんは日々、決断に迫られていると思います。
そしてその意思決定には、自明で判断が簡単なものもあれば、思わず唸ってしまうものまで千差万別だと想像されます。
意思決定を難しくしているのは、
- 判断・決断するための情報が、潤沢に無いこと
- 判断・決断するための、時間的余裕がないこと
企業内で管理職をしていた私も、これまで何度となく決断に迫られる場面に遭遇しました。
個人的には、出来るだけ様々な角度の情報を集めて、良い点と悪い点(Pros & Cons)を比較検討した上で、意思決定したい。
しかしそんな悠長なことを言っている場合ではないことが、残念ながら多いです。
「部長、今ここで決済を頂きたいのですが....」
「砂村、この案件をどうするのか、2時間後に答えを出すように!」
生来、慎重で物事を論理的に理解・実行するタイプの私は、この「瞬間的」に判断をするのが苦手でした。
前もって色々考えて、準備して、計画通り粛々と進めるのが好きなのです。
こんな私が考え出した自分なりの心掛けが、今日のメッセージにある
「決断に迷ったら『ゴー』だ!」
なのです。
そもそも「迷う」ということは、全くダメということでは無いはず。
もちろん100%大丈夫、という訳でもない。判断基準(ゲージ)では、その間に位置している。具体的には「50%」くらいの位置に捉えていると感じています。
ここで私自身の慎重な性格を勘案すると、ゴーサインを出した時の成功確率を、恐らく厳しめに予想している、と想像されます。
「コップが水で、半分充たされています。この水の量をどう感じますか?」
この問いかけをされたら、皆さんはどう答えますか?
「おー、半分も残っている!のどが渇いているから、一気に飲んでしまいたい!」
「え、半分しかないのか。この量で頂上まで持つだろうか?」
置かれた状況や、その人の性格によって感じ方は異なります。
翻って私は、迷っているという状況は、性格からして
「勝算あり」と思っているけど、少し慎重に冷静になり過ぎているのでは?
ここから導き出したのが
「決断に迷ったら『ゴー』だ!」
という自分なりのスローガンです。
もちろん、挑戦しないで後悔するより、やってみて何とか成功させるように努力することが重要、という発想も裏にあります。
VUCAの時代と言われ、なかなか先を見通すのが難しい世の中。自分なりの判断基準を持つことは重要です。
しかし一方、その枠から一歩、外に飛び出して時勢に乗っていく。そんな勇気も時には必要かと感じます。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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