《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅳ〟❖ ’24-65 》

ギンヨウアカシア(銀葉アカシア) マメ科(Fabaceae)
学名:Acacia baileyana F. Muell.
別名:ミモザ、ハナアカシア

フサアカシア(房アカシア)学名:Acacia dealbata Link.


《 紛らわしい花名!!“モミザ” 》 
「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシア等、
黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称。
シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的。
「ミモザ(mimosa)」本来はオジギソウの学名であるが、
黄色い房状花のアカシア属全体を園芸家は、総称的にミモザと呼ぶ。
銀色帯びる緑葉と明るい黄色花のコントラストは、春爛そのもの。
成長が早く庭植えでは大きくならないよう剪定が必要不可欠である。
一般に植栽されているアカシア属の多くは、銀葉アカシアと思う。
葉が白く粉を吹いたような色をしているので銀葉の名が付いた。
葉の風合い・色合いは、春より夏の方がより銀葉色が顕著になる。
銀葉アカシアは、樹高10m前後。樹皮は、灰色~暗灰色~褐色。
葉は全体に短毛があり互生、2回偶数羽状複葉、羽片は、10~20対つく。
小葉は羽片に30~40対つき、線形、緑白色。
葉軸の上面の羽片のつけ根のところに腺体が1個ずつある。
黄色の頭状花序を多数、総状につける。果実は、扁平な豆果。花期は2~3月。
同属には、色々な種、園芸種が在るが代用的なのは房アカシア。
ギンヨウアカシアとフサアカシアを見分けるには葉を観察する。
小葉の数が違って、フサアカシアはギンヨウアカシアの倍ほどだ。
銀葉アカシアは、葉が螺旋状に密に互生し羽片や羽片の小葉が少ない。
同様に小葉の多い種類にモリシマアカシアというのがある。
識別が難しいが、小葉付け根の腺体の数で判別すると言う!?!
フサアカシア(房アカシア) マメ科(Fabaceae)
学名:Acacia dealbata Link.
房アカシアは、葉の形状はギンヨウアカシアと同じ「羽状複葉」。
違いは、ギンヨウアカシアに比べ格段に長い小葉を持ち、数も多く、濃い緑色。
その手触りはギンヨウアカシアに比べふかふかと柔らかいのが特徴。
花は色も形もよく似ているが、ギンヨウアカシアに比べ大振りで咲き始めが早い。
また、ギンヨウアカシアにはない濃厚な香りを有しており、香料の原料にもなっている。
樹高も高く、ギンヨウアカシアが5〜10m程度だが、フサアカシアは10~15m。
その大きさゆえに植栽される場所も自ずと決まってくる。
更には、フサアカシアが少ないのは、育成が大変なことが一因とされている。
花屋や園芸店で見る「ミモザ」という木の名には、違和感がある。
出先で見かけた銀葉アカシアに色々思った。
日本では、春になると桜の「お花見」が盛んだが、欧米ではアカシアが春を告げる花。
輝く黄色の花とシルバーリーフの融合は、なんとも云えない風情である。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月5日、記」
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