今年の読書(61)『メディチ家の暗号』マイケル・ホワイト(ハヤカワ文庫)
May
14
一人その物体を調べていた古病理学者<イーディー>の叔父が発見当日に何者かに殺されてしまうところから物語は始まります。
遺体の調査のメンバーでもある<イーディー>は、携帯電話に残された最後の叔父の謎の言葉を頼りに、大学時代の先輩<ジェフ>と彼の友人<ロベルト>と共に、メディチ家の隠された謎に突き進んでいきます。
現在のヴェニツィアを舞台に繰り広げられる物語と、コジモの活躍した1410年が中心の物語が交互に語られ、二重三重の謎解きが進みます。
いつもながら史実にある程度基づいた小説は面白く、楽しみながら読みきりました。
『四季』で有名なヴィヴァルディの逸話も登場してきますし、コモジの友人ニッコロ・ニッコリがイタリック体を発明した人物だということなど、雑学面でも意義ある一冊でした。
Posted at 2012-05-14 09:19
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Posted at 2012-05-15 00:07
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