今年の読書(108)『人体工場』仙川環(PHP文芸文庫)
Sep
22
ふと以前、高額な報酬に吊られ参加した治験のアルバイトのことを思い出し、当時一緒に治験に参加した<火野美紀>と共に、アルバイト先の調査を始めますが、すでに撤退した後で真相は解明できません。
<若松>の協力や、同僚医師の<小松>の分析でタンパク質の分析にたどり着くのですが、昔の同僚医師がガンに効く成分として研究していたものだと判明します。
人間の体を薬の製造工場として利用するという発想で、尿に出たタンパク質成分を凝縮させる研究です。
<火野美紀>の父親は末期ガンで、危険と知りながら父を助けるべく、再度このタンパク質の製造に協力をしてしまいます。
実際に人体を用いての薬の開発は行われていないと思うのですが、臓器類を生活の為に売る現状では、あながち作り話だとも笑えず、一気に読み終えました。
Posted at 2012-09-22 04:42
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Posted at 2012-09-22 13:54
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