今年の読書(78)『電子の標的』濱嘉之(講談社文庫)
Jun
18
捜査一課として、組織犯罪対策室や公安部などとの合同捜査はタテ社会の警察組織においては人間関係がこじれやすく、捜査に支障をきたすのを避けるために、新設された特別捜査室です。
開設後間もなく、大商社「日美商会」の御曹司の誘拐事件が発生、<藤江>は責任者として任務に就き、パスモ、Nナビ、防犯カメラ、偵察衛星等のデジタル機器とコンピューターを組み合わせて情報を分析、誘拐犯を追い詰めていきます。
主人公の<藤江>とその先輩<倉田>巡査部長は、共に兵庫県出身ということで、二人が関西弁で会話をするのは余録として楽しめました。
ただ、<藤江>が赴任していた韓国の女優<チェ・アジュン>の関係や、部下である<大谷久美子>と<加納久美子>との二股をかける描写は、いらぬ読者サービスに感じました。
Posted at 2013-06-18 08:50
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Posted at 2013-06-18 23:43
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