フランスのドノエル社から初版が刊行されたのが、1962年です。
創元推理文庫としては2012年2月に発行されている、古典的名作を読んでみました。
資産家の<ミドラ>を伯母に持つ<ミシェル>と<ドムニカ>とは幼馴染で、20歳の時に偶然に再開、仲良く暮らしていましたが、<ドムニカ>は<ミシェル>の資産に対して愛情とともに嫉妬をも感じ、<ミドラ>に虐げられてきた家政婦の<ジャンヌ>と共謀、<ミシェル>と入れ替わり余命少ない<ミドラ>の資産を手に入れようと火事を起こし殺害の計画を進めます。
計画通りに火事が起こし、現場からは顔全体に火傷を負った若い女性が救出されますが、記憶喪失に陥り生き残ったのは<ミシェル>なのか<ドムニカ>なのか、読者に推理をさせながら物語は進んでいきます。
記憶をなくしながら事件を推理する「探偵役」であり、火事の「被害者」であり、また「証人」の立場でもあり、「殺人犯」であるかも知れないという立場での<わたし>は一体どちらなのか、最後まで読者を引き付ける一冊でした。
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Posted at 2014-07-25 18:12
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Posted at 2014-07-25 18:15
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Posted at 2014-07-26 03:48
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Posted at 2014-07-26 08:34
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