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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(81)『名もなき花の』吉永南央(文春文庫)

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今年の読書(81)『名もなき花...
大きな観音像が建つ北関東の紅雲町で、珈琲豆と和食器の店<小蔵屋>を営むのは、65歳半ばでお店を始めた主人公<杉浦草(そう)>です。

<紅雲町珈琲屋こよみ>シリーズとして第1巻目の 『萩を揺らす雨』、第2巻目の『その日まで』に次ぐ第3巻目が本書です。

6短篇の連作で物語は語られ、第1話では珈琲豆を仕入れている「ミトモ珈琲商会」が先代社長が会長に付き、娘の<令>が社長になると聞き、今後の仕入れ値が心配でやきもきする<草>の話しからはじまり、新聞記者の<萩尾>の仕事を手伝って以来、彼が興味を持つ民俗学の恩師である<勅使河原>、その娘<ミナホ>、恩師の研究会の<藤田>達のギクシャクした関係に<草>は持ち前の好奇心を働かせて、何があるのかを突き止めていきます。

同時に、幼馴染の足の悪い<由紀乃>の体調を気にしながら、<由紀乃>の今にも崩れ落ちそうな隣家に住む元芸者<貴美路>のことを気遣い、紅雲町に起こる日常からも目が離せない<草>の面目躍如が楽しめる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2015-06-13 16:41

これも富司純子さんが店主さん役でテレビドラマになっています。面白かったのは本が良かったんですね。(^_^)

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2015-06-13 17:02

あらっ~、テレビを観ることがありませんが、最近は脚本家のドラマが少なく、原作本からのドラマ化が多いようですね。
birdyさんに、ドラマや映画になっていますといつも教えられています・・・。(汗)

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