今年の読書(10)『誘爆』堂場瞬一(中公文庫)
Feb
19
管内にある商社<極東物流>のビルに爆破予告の電話があり、予告通り時限爆弾が爆発しますが、けが人はでませんでした。<一之瀬>は、総務課社員の不審な態度から恐喝事件と睨んで自ら進んで事情徴収しますが、不首尾に終わります。
そんなおり、現金1千万を抱えた刺殺死体が発見され、<一之瀬>は殺人事件の捜査にまわされます。被害者は、過去に振り込め詐欺の前科があり、身辺調査を進めていくと大麻販売グループとの交友関係が浮かび、その仲間が、<極東物流>の海外でのスキャンダルをネタに、恐喝を行っていたことが判明、ふたつの事件が結びついていきます。
巡査部長試験に合格したことにより、刑事としての功名心に走る<一之瀬>ですが、研修を終えて、次作では、所轄から本部へ移動した捜査一課での活躍が楽しめそうです。教育係だった<藤島>刑事も移動となるようで、また恋人<深雪>との進展も次作への楽しみです。
Posted at 2017-02-20 02:52
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Posted at 2017-02-20 02:57
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