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- 今年の読書(44)『水族館ガール5』木宮条太郎(実業之日本車文庫)
タイトルを見ただけで、水族館で働く若い女性のお仕事奮闘記と恋愛を絡めた青春ものかなと分かりますが、その通りの展開でした。
主人公<嶋由香>は千葉にある水族館に勤めて4年目の夏を迎えています。
先輩の<梶洋平>にあこがれながら、ドジなトレーナー「ドジトレ」と呼ばれながらも、日々飼育に専念しています。
本書では、「イルカ」の調教と「ウミガメ」の生態の勉強ができました。特に「ウミガメ」の保護に関しての現状は知らないことが多く、環境問題とのつながりや地域住民の生活との関連に考えさせられることが多くありました。
8月末の朝日新聞に、絶滅危惧種ウミガメの上陸、産卵数が日本で最も多い鹿児島県・屋久島。30年余り浜での保護や清掃活動に取り組んできたNPO団体が後継者不足を理由に活動を終える。島の観光の目玉でもあるウミガメ。浜の見守りがいなくなることで将来が心配されているとの記事がありましたが、本書を読んで地道な活動の大変さを改めて感じました。
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