<駅弁>(65)「かにめし」販売終了@JR長万部駅
Feb
18
<檀一雄>のエッセイ「美味放浪記」(1973年)にも登場する「かにめし」は食糧難の終戦直後、地元で水揚げした毛ガニ(現在はズワイガニが主に使われている)を塩ゆでし、ホームで手売りしたのが起源。乗客の評判を呼んだ同社の創業者が「漁期以外でも売れる弁当を」と各地からカニを集め、試作を繰り返して1950(昭和25)年に生まれました。
ご飯を覆うカニの身は、傷まないよう水分がなくなるまで大釜でいることで、独特の甘みと香ばしさを引き出す。錦糸卵やしいたけが彩りを添える弁当はホームで対面販売され、一躍人気に。列車が止まるたびに買い求める客でにぎわいました。
今年1月6日には、JR浜坂駅の米田茶店の 「かに寿司」 が販売終了をしていますが、まだ、北海道には根室本線釧路駅に釧祥館の「たらば寿し」や函館本線札幌駅の(株)札幌駅立売商会が販売する「たらばがにべんとう」、宗谷本線稚内駅 ふじ田食堂の「わっかないかに弁当」、釧網本線網走駅 (株)守屋商店の「かにめし函館本線小樽駅にある(株)小樽駅構内立売商会の「おたるかにめし」などが残っているとおもいますが、車内販売を廃止の影響でいつまで<蟹>が楽しめるのかが心配な現状です。
Posted at 2019-02-18 17:39
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Posted at 2019-02-18 23:49
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