天皇陛下即位「饗宴の儀」の銘酒「惣花」@日本盛
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関係者によると、純米吟醸酒の「惣花」は1899年、清酒として初めて宮内省(現宮内庁)の御用酒に指定されました。明治時代以降、多くの品評会などで賞を受けています。宮内庁が調達する4種類の日本酒の中で最も多く納められ、大正、昭和、平成の天皇即位式でも使われています。
江戸時代、宴席で参加者に等しく祝儀を配る習慣を「惣花」と呼んだといい、銘柄名には「あまねく愛す」との意味が込められています。1959年に行われた上皇ご夫妻の「納采の儀」や秋篠宮さまと紀子さまのご結婚の際も結納品となり、祝宴などで各国の来賓に振る舞われた実績がある銘酒です。
独自の酵母を使うため生産量は少なく、戦時中の物資統制などもあり、かつては「幻の酒」とも呼ばれました。現在は、宮中に納入されるものとラベルなどが異なるものの、ほぼ同じ味わいが楽しめる市販品もあります。