「十三代目市川團十郎白猿襲名披露記念 歌舞伎座特別公演」
Oct
30
特別公演では、能楽師の<観世清和>(63)、<観世銕之丞>(66)らによるによる『神歌(かみうた)』、俳優がそろって手締めを行う『顔寄せ手打式』、歌舞伎十八番『勧進帳』が披露されます。
『神歌』は能の祝言・祝舞で、能や狂言をもとにする歌舞伎界のおめでたい公演を、天下泰平・国土安穏・五穀成就などを祈願する演目で幕開けを祝います。『顔寄せ手打式』は通常、公開されませんが、今回は新<團十郎>の顔寄せということで特別に舞台上で行われます。
人間国宝の<片岡仁左衛門>(78)、<坂東玉三郎>(72)と共演する『勧進帳』は、<團十郎>家が代々大切にする演目で、十二代目の襲名でも上演。主人公の「弁慶」(團十郎)は、「源頼朝」に追われる「源義経」(玉三郎)らを警護し、修行僧に扮(ふん)して東北へ落ち延びようとしますが、関所の番人「富樫」(仁左衛門)に怪しまれます。本物の修行僧ならば持っているはずの勧進帳を見せろと言われるも、大ピンチを救う「弁慶」の機転が見どころです。