21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいでした。前日と同じ「1ドル=145円20〜30銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=144円46銭」、安値は「1ドル=146円90銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に円買い・ドル売りが入りました。半面、円は前日にかけて上昇していたため、持ち高調整の円売り・ドル買いも出ています。
(FRB)が21日に公表しました7月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によれば、大多数の参加者が「予想通りのデータが出続ければ次の(9月の)会合での金融緩和が適切になる可能性が高い」と判断していました。市場では9月の利下げ転換を見込んだ円買い・ドル売りが入りました。
米労働省は21日、雇用統計の年次改定で2024年3月までの1年間の雇用者数が81万8000人の下方修正になるとの推計値を発表しています。米労働市場がこれまでの見立てほど強くないとの見方も円を下支えしています。
もっとも、円の上値は重く、<パウエル(FRB)議長>はカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で23日に講演します。円は前日にかけて買いが続いたこともあり、持ち高調整の円売り・ドル買いも出や少なっています。