11月のアメリカ大統領選挙に向けた民主党の<ハリス副大統領>と共和党の<トランプ前大統領>によるテレビ討論会は、このあと日本時間午前10時から90分間、激戦州のひとつ、東部ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィアで行われ、全米に中継されます。
両者が直接、論戦を交わすのは初めてで、現時点でほかに討論会の予定はなく、アメリカメディアは「今回が大統領選挙前、唯一の機会となる可能性がある」と報じています。
全米を対象にした各種世論調査の平均では<ハリス>氏と<トランプ>氏の支持率はきっ抗していますが、討論会でのパフォーマンスは2か月を切った残りの選挙戦の流れを変える可能性もあり、関心が高まっています。
<ハリス>氏は急きょ大統領候補となってから公式な記者会見を開いておらず、人物像や政策が有権者に浸透していないという指摘も出ています。このため、討論会で大統領としての資質や実現したい政策を明確に印象づけられるのか注目されています。
一方の<トランプ>氏は、2016年以来、今回が通算7回目の党の大統領候補としてのテレビ討論会です。<トランプ>氏はインフレや移民問題といった、国民のあいだで不満が根強い分野で、<ハリス>氏の責任を追及していくものと思われます。