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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(65)『夜の署長2 密売者』安東能明(文春文庫)

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今年の読書(65)『夜の署長2...
前作 『夜の署長』 (2017年3月10日)に次ぐシリーズ2作目としての『夜の署長2 密売者』(2019年11月10日)です。

前作では、東大法学部を卒業してキャリアとして入庁した新人刑事<野上>が、新宿署に配属され、「夜の署長」と異名をとる「下妻晃」の下で刑事のイロハを教え込まれる構成でしたが、今回も、茨城の国立大学を卒業して警視庁に入って5カ月の三宅島出身の「ミヤ」こと「村上沙月」が拒食と欲望に溢れた新宿署に配属され、担当する事件4つが納められています

新人刑事として聞き込み捜査に従事しますが、「下妻」は報告を受けるだけで、事件の裏側に隠された真実を紐解き、事件を解決していきます。
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今年の読書(64)『あしたの君へ』柚木裕子(文春文庫)

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今年の読書(64)『あしたの君...
司法関連として、「刑事」や「弁護士」・<和久峻三>の法廷ミステリー小説『赤かぶ検事シリーズ』を代表とする「検事」を主人公とした小説は数多くありますが、<柚木裕子> の本書『あしたの君へ』(2019年11月10日)は、家庭裁判所の「家庭裁判所調査官」を主人公としています。

本書には5篇の家庭裁判所事件を扱った短篇が納められており、「カンポ」と呼ばれる研修中の「家庭裁判所調査官補」である法学部出身の22歳「望月大地」を主人公としています。

少年案件として、窃盗事件を起こした17歳の女子高生「鈴川友里」、ストーカー事件を起こした16歳の男子高校生「星野潤」、家事案件として、中学の同級生「理沙」の離婚話、子供の親権争いでもめている35歳の「朝井可南子」や「片岡朋美」などの研修案件を通して、<望月>の調査官としての成長が描かれています。

わたしも「民事調停委員」・「司法委員」として裁判所に出向いておりましたので、「家事調停委員」たちのが登場する場面などの描写や調査官としての仕事の世界に引き込まれ、面白く楽しめた一冊です。今後のシリーズ化に期待したいです。
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今年の読書(63)『銀婚式』篠田節子(新潮文庫)

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今年の読書(63)『銀婚式』篠...
<篠田節子>の作品として、今年は 『冬の光』 に次いで本書『銀婚式』(2017年1月1日)が2冊目となります。読みやすい文章と計算された構成に魅力を感じさせる作家のひとりです、

主人公「高澤修平」は、ニューヨークの東栄証券の現地法人で働いていたときに証券会社が破綻し、妻「由貴子」はニューヨーク暮らしに心身ともに対応できず、ある日息子を連れて突然帰国し、その後離婚。会社の残務整理を片付けて帰国してからは損保会社に転職します。ところがそれが代理店切りのリストラ担当職で心身ともに疲労困憊。「鬱」と診断され、そこも辞めて3度目の職は仙台にある新設大学の金融論担当の講師に就職。もっともその大学も学閥争いや、講義以外の雑務、質の悪い学生対応で安住の地ではなく、「高澤」はずっと振りまわされるますが、ひとりの若い学部長の秘書「鷹左右恵美」に心ときめかせ、再婚を考えるのですが、息子「翔」の浪人問題等で立ち消えてしまいます。

そういう仕事の日常がひたすらリアルに語られていきます。責任感ある普通のビジネスマンが「男の本文は仕事だ」の信念の元、バブル崩壊後の現実を<高澤>がどう生きていったのかが詳細に描かれていきます。

タイトルの「銀婚式」は、普通に言えば、結婚25周年の記念日だけに、夫婦の絆や人生が描かれているのかと思わせますが、物語の初めに主人公は離婚していますので、読者は物語の展開に戸惑いを憶えながら読み進めることになります。

日常の仕事の日々だけではなく、息子が成長していくと、受験の問題が出てくる。妻とは離婚したとはいえ、「高澤」が父親であることに変わりはなく、その都度相談に応じなければならない。認知症の義母の介護も、その家に息子が一緒に暮らしているかぎり息子と無縁ではないないから、それも重要な問題だす。つまり、ここにあるのは私たちの生活そのものです。私たちの人生の現実です。だから、この物語にどんどん引き込まれていきます。

文中に「銀婚式」という言葉が2回出てきますが、著者らしい場面での登場に、「にやり」とさせられ、タイトルの意味合いに納得させられました。
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今年の読書(62)『誤算』松下麻理緒(角川文庫)

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今年の読書(62)『誤算』松下...
著者の<松下 麻理緒>は、東京都生まれと福岡県生まれの女性2人による共同ペンネームです。東京女子大学心理学科を同期で卒業。2007年(平成19年)、本書『誤算』で第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞を受賞しています。受賞時は56歳でした。

主人公の看護師「川村奈緒」が勤務する病院にバイク事故で入院してきた3歳年下の男「敏也」と結婚したのはいいのですが、ヒモ的男で借金のために全財産を失った35歳の「奈緒」は、離婚して病院を辞め、76歳の大資産家「鬼沢丈太郎」の個人看護業務を住み込みで始めます。

「鬼沢」の娘二人は、莫大な財産を早く手に入れたいと考えているばかりで、「奈緒」の看病のおかげで、「鬼沢」は元気になっていきます。

そんななか2号の息子「西山恵太」が、欲に絡んだ娘たちに対抗して「奈緒」に「鬼沢」との結婚話を持ち掛け、遺産の山分け話を計画するのですが。

「結婚」という法的行為をうまく絡め、お金に絡む愛憎劇を描いています。何が「誤算」なのかは、読後にじわじわとしみてくる一冊でした。
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今年の読書(61)『錯迷』堂場瞬一(小学館文庫)

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今年の読書(61)『錯迷』堂場...
<堂場瞬一>の作品として(60) 『ラストコード』 に続き今月4冊目となる『錯迷』「2019年10月9日発行)です。

神奈川県警捜査一課生え抜きのエリート46歳<萩原哲郎>警視に突然、鎌倉南署に署長としての移動命令が出されました。前任者の女性署長<桜庭里佳子>が「心不全」という突然死でなくなり、報告等の経過が不自然で、自殺ではないかという噂もあり、<萩原>に潜入捜査が任されます。

突然の署長職、協力者もいない孤立無援の中、<萩原>は署員たちに秘密裏に捜査を進めますが、刑事課の新人刑事<尾崎夏見>が面会を求めてきますが、肝心の話は聞き出せません。

そんな折、管内で殺人事件が発生。それは、5年前に管内で憩った未解決事件へとつながっていき、<桜庭>所長の自殺の原因へと関連していきます

詠みなれた読者は、途中で殺人犯の予測ができるのですが、正義を貫く警察署内において、隠蔽された事実とは何か、所長という組織トップの孤独と葛藤、警察組織による肩書について回る人間関係が楽しめた一冊でした。

新人の<小関夏美>刑事が、鎌倉南署の再生に希望を持たせるエンディングで、またどこかの作品で登場してくる人物だと堂場ファンとしては予測しています。
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今年の読書(60)『ラスト・コード』堂場瞬一(中公文庫)

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今年の読書(60)『ラスト・コ...
前回は同じ著者による 『バビロンの秘文字(上)』 ・ 『バビロンの秘文字(下)』 を読み終えていますが、下巻においてシュメール文字の解読役として、19歳の「一柳美咲」といわくありげな「筒井」刑事が突然舞台に登場してきました。著者は、他の作品の主人公たちを、ファンサービスなのかさりげなく脇役として登場させることがよくあり、気になり調べてみましたら本書『ラストコード』(2015年11月25日刊行)に辿りつきました。

癌治療薬「ナノマシン」の研究をしている父親「一柳正危起」が、自宅にて惨殺され留学先のアメリカから帰国した14歳の「美咲」を、渋谷中央署の「筒井」刑事は彼女を羽田で迎えますが、その帰路、道路上で何者かに襲撃され、宿泊先のホテルでも襲われます。犯人の標的は「筒井」なのかそれとも「美咲」なのかわからない状況で、近くの警察署に逃げ込みますが、まともな応対が受けられません。熱血刑事と天才少女息詰まる逃避行が始まります。

裏側では、警視庁と公安が糸を引いているようで、新薬開発のデーターを中国側に打っているのではないかと外務省がらみの案件として産業スパイとして父親がマークされていました。

孤立無援の「筒井」ですが、14歳らしからぬ「美咲」の保護につかれながら、「筒井」は、警察を辞め私立探偵となった「小野寺冴」の協力や「小野寺」の元相棒「鳴沢了」刑事の陰ながらの護衛協力を得ながら、事件の真相に辿りつきます。この二人の登場も堂場ファンは思わずニヤリとならざるを得ません。

事件解決後に「筒井」は「美咲」の今後の身の安全を考えて、FBIの保護承認プログラムを利用して、「美咲」の新しい身分を警察上層部に対して要求を認めさせます。
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今年の読書(59)『バビロンの秘文字(下)』堂場瞬一(中公文庫)

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今年の読書(59)『バビロンの...
ハラハラドキドキの場面展開で読み終えた(545ページ)の 『バビロンの秘文字(上)』 ですが、下巻は穏やかに流れていきます。

恋人「里香」の襲撃事件、同僚「アイラ・リン」の拉致の阻止に失敗した「鷹見」は、一度日本に帰国、粘土板<バビロン文書>の解読にシュメール語の権威である「竹入教授」の協力を仰ぎますが、解読できずに「暗号文」ではないかとの結論を出されてしまいます。

「鷹見」はCIAの「ウォン」の協力により、暗号の天才として承認保護プログラムで別人になっている19歳の「田野倉朱里(一柳美咲)」を紹介され、大使館員の「牧」の協力でベルリンに出向き「ハンセン」の持っている暗号キーとしての粘土板を基に<バビロン文書>の解読に成功します。

ラガーン人によるイラン国内に新バビロン建設を無視する態度を示すアメリカ大統領でしたが、神殿があるとされる遺跡爆破を無人戦闘機にて破壊させるメリ例を察知した「鷹見」は、CIAの「ウォン」に対して攻撃を中止させるためにとり時期を持ちかけ脅します。

預言書の建国の日とされる日付が何事もなく過ぎ去り、「鷹見」は「里香」とベルリンで再会しますが、「里香」は「鷹見」の元から立ち去ってしまいます。ラブサスペンスかなとも思えた上巻唐の流れでしたが、肩透かしを食らった下巻(573ページ)のエンディングでした。
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今年の読書(58)『バビロンの秘文字(上)』堂場瞬一(中公文庫)

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今年の読書(58)『バビロンの...
古代言語学者としてストックホルムの言語研究所に勤める恋人の「松村里香」に仕事を兼ねて訪れたカメラマン「鷹見正輝」ですが、研究所に付く目の前で、彼女の勤務先である国際言語研究所のビルが爆破されました。

「里香」の安否を確かめるために「鷹見」は爆破されたビルに辿りつきますが、爆破現場から自転車で立ち去る「里香」の後ろ姿を目撃、連絡を入れても応答がありません。

「里香」には、シュメール語で書かれた未解読の粘土板<バビロン文書>を持ち出した疑いがあり、研究所のサーバーから<バビロン文書>に関わるデーターが消えていました。

必死に「里香」の行方を探す「鷹見」でしたが、「里香」からの連絡で、<バビロン文書>と呼ばれる粘土板を手に入れた「鷹見」は、研究所の署長から、ベルリンのシュメール語の学者「ハンセン」に会うために休暇届が出ていたことを知り、ベルリンへと出向きます。

「ハンセン」邸で、「里香」と偶然再会した「鷹見」でしたが、預かっていた粘土板を「里香」に奪われ、逃走されてしまいます。必死で追いかける「鷹見」でしたが、同じく祖国バビロンの再建のために粘土板の奪取を狙うラガーン人の強硬派の追っ手に追われ、「里香」は、ミサイル攻撃に会い、橋の上から車もろとも海に沈没してしまいます。

ニューヨークでは、イラン国内に4500年ぶりとなるバビロン国建国宣言がラガーン人の強硬派から出され、世間を驚かせます。

言語研究所の爆破でけがをした「里香」の同僚の「アイラ・リン」に面会しようと病院に出向いた「鷹見」でしたが、「アイラ・リン」はラガーン人らしき一味に拉致される現場に出会い、バイクで追跡する途中で衝突事故にあってしまい逃げられてしまいます。めまぐるしくヨーロッパを駆け巡り、行く先々でCIA、ロシア政府、地元警察・日本大使館員が介入してくる怒涛の幕開けの上巻(545ページ)は終わります。

恋人「里香」と同僚の「アイラ・リン」の安否は、粘土板<バビロン文書>の持つ意味とは、CIAとラガーン人の強硬派の動きも気になりながら下巻へ。
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今年の読書(57)『想いであずかり処 にじや質店』片島麦子(ポプラ文庫)

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今年の読書(57)『想いであず...
著者の<片島麦子>さんは、1972年広島生まれ。2010年8『ウツボの森の少女』で「第4回パピル新人賞・特別賞」を受賞、作家デビューの予定でしたが、刊行されず、2013年6月「第26回大阪女性文芸賞」の佳作となった『中指の魔法』にて作家デビュー、同署でワルプルギス賞を受賞しています。

『想いであずかり処 にじや質店』には、5話が収録されています。月満月の夜にだけ開店する質店を舞台とし、条件を満たせば、お金を貸してくれる代わりに願いを一つ叶えてくれるますは、そんな不思議な質店に訪れる人々の願いにスポットライトを当て、そこに込められた想いに迫っていく物語です。

物語の舞台となる「にじや質店」は、二階建てのビルほどの大きさの古めかしい白漆喰の建物。そこだけタイムスリップしたような重厚な雰囲気が漂っています。大学生の「間宮いろは」は、たった一度会話を交わしただけの「ある人」との約束で、「にじや質店」へやって来ました。
しかし、そこにいたのは「いろは」が会いにきた人物ではなく、店主の「野々原縫介でしたた。すると「縫介」は「いい満月ですね。では、願いをどうぞ。ここで叶えられるのは、心から求めている願いだけですよ」と、「いろは」に声をかけます。
「いろは」がやってきたのは、願いを叶える質店でした。

「縫介」は、説明します。「代償、と云ってもいいかもしれませんね。願いをひとつ叶える代わりに、あなたにとって今現在大切なものをひとつ失う。何の犠牲も払わずに願いを叶えようなんて虫がいい話ですからね」
自分にとって今現在大切なものは何か? それを失ってまで叶えたい願いはあるか? 依頼者は、願いにかける本気度を試されることになります。

本書はタイトルも表紙もいかにも心あたたまる物語、といった印象を感じさせてくれます。筆致はイメージどおり穏やかですが、意外と物語のエピソードは現実の厳しい側面を切り取った感じです。

「いろは」が「にじや質店」にくるきっかけとなった人物とは一体誰なのか。「いろは」と「縫介」がそれぞれに感じている家族へのわだかまりは解けるのか。本書はやさしさ、あたたかさだけでなく、そこに緊張の横糸が一本織り込まれています
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今年の読書(56)『僕と君の365日』優衣羽(ポプラ文庫)

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今年の読書(56)『僕と君の3...
毎日を無難に過ごしていた高校二年生の僕(蒼也)は、進学クラスから自ら希望して落ちてきた君(緋奈)と隣の席になる。その矢先、僕は「無彩病」にかかっていることを知る。

「無彩病」とは、実際には存在しないフィクションの病であり、次のように設定されています。「十年前からはやり出した原因不明の病」「はじめはある一色から色を認識できなくなり、やがてすべてがモノクロに変わり、一年ほどで死に至る」「発症率は十万人にひとり」。

僕は担当医師より「人間の目の網膜には錐体細胞というものがあります。この細胞は特定の波長を感じることで脳に情報を伝え、今、私たちが見ている世界の色を形作っているんです」「この錐体細胞が少しずつ死滅していき、最後に世界は灰色になり、やがて謎の死を迎える。それが、無彩病です」と説明を受ける。
それでもなお、視覚異常が死に直結する理由などは不明。「無彩病」は、避けられない死の脅威で人々を恐怖に陥れる、得体のしれない病との設定です。

「これから先、学校に来る必要はあるのだろうか。どうせ死ぬんだから、わざわざ勉強なんてしなくてもいいじゃないか」と自暴自棄になっていたある日、僕が「無彩病」であることを君に知られてしまう。

どうしようもない現実に腹を立て、関係ない君に八つ当たりする僕に、君は驚きの提案をする。「あなたが死ぬまでの一年間、私はあなたの彼女になるわ。こうして僕と君の「契約のような」365日間の恋がはじまり、1/365日から365/365日までカウントダウンされていきます。

365/365日。僕がこの日を迎えるまでに、色彩は失われ、死への恐怖はやわらいでいく。刻々と迫りくる死を念頭に置くことで、かえって僕は、生きることを切望し、感謝するようになる。「さよならの時間が目の前に迫っている」なか、最後に僕が見た景色。約3ページに渡るその描写が美しく、鮮烈だった。
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