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全体的に花弁に筋が入り、花の中心部は黄色をしています【コモサ】という品種です。
カタバミ科カタバミ(オキザリス)属に分類され、属としては世界中に800~850種が分布しており、日本では「ミヤマカタバミ」など6種ほどが自生しているほか、 「ムラサキカタバミ」 のような帰化植物も7種ほどが見受けられます。
花は筒状で先端が数枚の花弁に分かれ、温度や光に敏感で、蕾は日が射している暖かい日だけに開花、天気の悪い日や夜などはねじれた形で閉じています。
道端などに咲くときは「カタバミ」と野草扱いにされ、大きな花の園芸品種では<オキザリス>と呼ばれる二面性があり、少しかわいそうな気がしてしまいます。
街中に歩道などに置かれているプランターには、この時期【パンジー】がよく目立ちます。
1813年イギリスの園芸家<トンプソン>が、「ビオラ・トリコロル」を元に品種改良されたモノが【パンジー】で、スミレ科スミレ属の園芸品種で、その後次々と園芸品種が生み出され、今では1000種を超えています。
【パンジー】は、黄色・橙色・赤色・紫色・青紫色・白青色等の単色だけではなく、二色に咲き分ける品種、花の中心に 「ブロッチ」 と呼ばれる目が入る品種、様々な色が混ざり合う品種など多彩です。
花径4センチ以上のモノを【パンジー】と呼んでいますが、同じ花姿の「ビオラ」との境界はあいまいな所があり、見た目の判断が優先しているのが現状です。
熱帯アジアやアフリカに分布し、約40種が自生している<ガーベラ>です。
キク科ガーベラ属に属する植物の総称として使われ、1878年に金の採掘場である南アフリカのトランスバールで野生種の「ジャメソニー」が発見され、ヨーロッパにもたらされました。
花色は桃色・赤色・白色・黄色・緑色・橙色と多彩で、ヨーロッパで品種改良され、その数は2000品種以上有り、オランダを通じて日本に輸入されています。
花の直径から12センチ前後の大輪から、中輪、4センチ前後の小輪に分類され、花弁(舌状花)が円筒形になる 「パスタペンノーニ」 という面白い品種も見受けられます。
一般的に春先に花を咲かせる<アネモネ>ですが、花は 一重咲き のものから 八重咲き があり、花色も桃色・青色・赤色・白色とあり、草丈も切り花用の高性集から、矮性種まで様々です。
キンポウゲ科イチリンソウ属の植物で約120種ほどあり、日本では 「シュウメイギク」 などが含まれています。
園芸的に<アネモネ>と呼ばれているモノは、地中海原産の野生種「アネモネ・コロナリア」と雑種「アネモネ・フルゲンス」などから作出された園芸品種を指しています。
<アネモネ>の名前は、種が長い毛を持ち風によって運ばれることから、ギリシア語の「Anemos(風)」に由来しています。
道路脇の空き地に、どちらも名前に<オオ>が付く【オオイヌノフグリ】と【オオキナバカタバミ】が、仲良く咲き誇っていました。
【オオキバナカタバミ】は、茎先にひとつずつ花が付く散形花序をなし、花径3センチばかりの大きな5枚花弁の花を咲かせます。
【オオイヌノフグリ】の花弁は4枚あり、雄しべは2本、群生していますとキレイナ瑠璃色が見事です。
高浜虚子の俳句に、 < 犬ふぐり 星のまたたく 如くなり >とありますが、正に満天に散りばめられた星のイメージが浮かびます。
どちらも、日が射すと花弁を開き、陰りますと花弁を閉じる性質がありますので、運良くきれいに花弁が開いているところに遭遇でき、春の訪れを感じさせてくれました。
とても目を引く、鮮やかな模様の花弁を持つ<ラン(蘭)>と遭遇いたしました。
以前にもこれとよく似た鮮やかな模様の <ラン> がありましたが、こちらの方がより鮮明な赤紫色の模様が入ります。
<ラン>はラン科の総称として使われていますが、世界中に700属以上あり、品種も15000を超えている大所帯です。
英語では「Orchid(オーキッド)」ですが、ギリシア語の「orchis」が語源で、これは塊茎(バルブ)が「睾丸」に似ているところに由来しています。
本来は梅雨から夏にかけて咲き誇ります【ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)】ですが、早くも咲きだしていました。
アヤメ科ヒメトウショウブ属の球根草で、フランスにて「クロコスミア オーレア」と「クロコスミア ポッシー」を交配させて作出されました。
どちらの種も原産地は南アフリカで、日本には、明治時代中期に渡来していますが、現在では野生化しており、佐賀県では移入規制種として栽培が条例で禁止されています。
花茎から3~5本の穂状花序を分枝し、それぞれに朱赤色の花を咲かせます。
花弁は6枚で、内側と外側に3枚ずつあり、根元ではくっついており、雄しべは3本、花柱(雌しべ)は1本あり、その先端は3つに分かれています。
本日は、18世紀のドイツを代表する詩人・小説家としての文豪<ゲーテ>が亡くなった日です。(1749年8月28日~1832年3月22日)
淡い黄赤色の<バラ>の品種【アウグスタ ルイーゼ】は、その<ゲーテ>の文通相手だと言われていますが、知識的には<シャルロット・フォン・シュタイン夫人>との恋愛関係しか思い付きません。
品種としてはまだ新しく、1999年ドイツの<ローゼン・タンタウ>社が作出しています。
花色は淡い黄赤色の花弁がフリル状に波打つロゼット咲きで、香りは中ぐらいです。
弁底は黄色が見え半剣弁咲高芯咲きで開花し、開花が進みますと弁先は赤紅色に染まり始め、優雅な花姿を見せてくれます。
下向きに咲く釣鐘状の花がかわいい【カランコエ・ウエンディ】は、オランダで品種改良された園芸品種です。
釣鐘状の花の<カランコエ>には、 「シャンデリア」 や 「エンゼルランプ」 などの品種もありますが、この【ウエンディー】は濃赤紫色の花先に黄色の縁どりが入る特徴があります。
ベンケイソウ科カランコエ属の多肉植物で、マダガスカル共和国が原産地です。
<カランコエ>属の仲間は多種多様で、小さいな花を上向きに咲かせる 「クイン・ローズ・フラワーズ」 や、多肉な葉の縁に子株を付ける 「クローンコエ」 などがあり、同じ属の植物とはおもえない形態です。
鮮やかな黄色の四弁花を咲かせている【チョウセンレンギョウ(朝鮮連翹)】は、モクセイ科レンギョウ属の耐寒性落葉低木、「レンギョウ」の仲間で「シナレンギョウ」の変種とされ、名称通り朝鮮半島が原産です。
葉が出る前に枝から直接花を咲かせ、葉縁全面に鋸葉があること、葉幅や花冠の裂片がそれぞれ「シナレンギョウ」にくらべて太い特徴があります。
花径は20~25ミリ程度の大きさで、雌しべの花柱は2本ある雄しべよりも飛び出しており、樹木は雌雄異株です。
秋に実る果実は「ルチン」等の成分が含まれ、民間療法として消炎や利尿、解熱などに用いられていました。
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