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本日5月5日は「端午の節句」にあたり、子供の頃の銭湯では「菖蒲湯」が定番でした。
中国では古来より「ショウブ」の葉の形が刀に似ていることにより、また邪気を祓うような香りがあることから男子にとって縁起の良い植物されてきました。
まぎらわしいことに<アヤメ(菖蒲・文目)>も「菖蒲」と表記されますが、「菖蒲湯」に使われる葉はサトイモ科で、<アヤメ>はアヤメ科アヤメ属と全く別の植物です。
一般的には紫色の花びらですが、珍しく白色の<アヤメ>を見かけました。
5月頃に花径8~10センチほどの花を1~3個付けて咲きます。
同じような花姿に「ハナショウブ」や「カキツバタ」がありますが、一番分かりやすい見分け方は、前面に垂れさがる外花被片に、網目状の模様があれば<アヤメ>、黄色い斑があれば「ハナショウブ」、白色の斑は「カキツバタ」と見分けるのが無難です。
三宮センター街にある園芸店<フタバ園>で、何か面白い植物がないかなと覗いておりましたら、驚いたことに虹色の<バラ>を見つけました。
その名も【レインボーローズ】で、1本(420円)でした。
ついに品種改良もここまで来たのかと驚愕しておりましたが、これは白い花弁の<バラ>を染料で着色して、虹色に染め分けた一種の造花だそうです。
2005年にオランダにて、白い花弁の品種「ローザ・ヴェンデラ」を使用し、特殊な液体の染料を吸いあげさせ、花弁の内部から着色させています。
当然、葉にも染料が回るためにきれいな色合いにはならず、葉は落とされた形で、茎だけの姿で販売されていました。
「万年青」にも、薬品を使用して斑入り模様を付けた 「宝船」 という品種がありました。
悪趣味と見るか、きれいだと見るかは各人の好みの範疇ですが、さて皆さんはいかがに感じられたことでしょうか。
JR神戸駅に近いビル街の一角に、一坪ほどの植え込みがあります。
以前に 「ハナモモ」 を見つけて驚きましたが、どうやらご近所の方が世話をされているのか、今回は【アルストロメリア】が植え込まれていました。
ユリズイセン科アルストロメリア属で、以前まではヒガンバナ科に分類されていました。
チリを中心に、ブラジル・ペルー等の南米のアンデス山脈等の寒冷地に自生しており、50~100種の野生種が分布しています。
原産地にちなみ、「ペルーの百合」や「インカ帝国の百合」と呼ばれ、和名では「ユリズイセン(百合水仙)」(正確にはアルストロメリア・ブシッタキナだけを指します)と呼ばれています。
花色は白色、橙色、桃色、赤紅色など多彩で、花びらには<条斑>という筋状の模様が入る特徴があります。
【アルストロメリア】の名称は1753年、「分類学の父」と呼ばれたスウェーデンの植物学者<カール・フォン・リンネ>が種を採集、親友のスウェーデン植物学者<クラース・アリストレーマー>の名に由来しています。
昨日アップしました 「ノミノツヅリ」 と同じ分離帯に咲いていました【コメツブツメクサ(米粒詰草)】です。
マメ科シャジクソウ属の1年草で、ヨーロッパ原産種ですが、帰化植物として野草化しています。
花は春から夏にかけて咲き、黄色の蝶形花を数個から20個集まった5ミリほどの球形で、「シロツメグサ」を小さくした形に似ているところから【コメツブツメクサ】と名がついています。
葉は3出複葉で、小さい葉ながらも「シロツメクサ」と同じ様式で、小葉の先が少しへこんでいるのが特徴です。
横断歩道を渡ろうと歩きましたら、道路の真ん中にある分離帯に、【ノミノツヅリ(蚤の綴)】の小さな白い花が目につきました。
ナデシコ科ノミノツヅリ属の越年性草本として、身近な野草で全世界に分布しています。
白色の5弁花の花径は3ミリもなく、合間に星型の<蕚>が5枚見て取れます。
とても小さな花径ですので、コンパクトデジカメでの撮影には苦労しました。横断歩道を渡らずに、分離帯でしゃがんでいる姿は、信号待ちのドライバーには奇妙に見えたことだとおもいます。
細い茎を根本や節より分枝させ、小さな葉と花を付ける姿は繊細な美しさがあります。
花は3~6月頃にかけて咲き、花は葉脇に単独で咲いていますが、写真でもわかるように枝先に多数蕾がついており、咲きほこりますと集散花序のように見えます。
葉は葉柄がなく、広卵形から長卵形で長さ3~5ミリと小さく、和名の(蚤の綴)は、小さな葉を蚤の衣服(綴=破れをつぎはぎとした衣服)としてたとえた名称です。
フランスのパリの風習では5月1日は「鈴蘭(ミューゲ)の祭日」で、当日は「スズラン」の花束を贈る人には幸せが訪れるといわれています。
ユリ科スズラン属の多年草ですが、園芸品として多く出回っているのはヨーロッパ原産の【ドイツスズラン(独逸鈴蘭)】と呼ばれている品種です。
北海道を代表する花として、日本に野生する「スズラン」と比べて【ドイツスズラン】は大型で、花の香りが強いです。
また、「スズラン」の花茎が葉よりも短いのに比べて、【ドイツスズラン】の花茎は葉と同じかそれ以上に伸び、葉も大きくて光沢があります。花後は丸い果実ができ、熟すと赤色の実になります。
かわいい釣鐘状の白色や桃色等の花を咲かせますが、この花や根には有毒物質が含まれていますので、馬も食べることなく群生して咲いている光景が広がります。
今年の1月から【ノキシノブ(軒忍)】の成長を観察していますが、4回目の報告となりました。
3月なかばで枯れ始めた1枚目の葉は、完全に茶色となり枯れてしまいました。
根も落ちついた頃だろうと、月なかばに「ミズゴケ」を下に敷き足しました。
枯れた1枚目を除き、現在は4枚の葉がありますが、4枚目の葉が23ミリほどになっています。
2枚目より3枚目、3枚目よりも4枚目と新しく芽吹いた葉の方が、観察していますとだんだんと大きく成長するようです。
一番手前の葉が5枚目ですが、来月の報告段階でどのようになっているのかが楽しみです。
アヤメ科フリージア属の<フリージア>の原種としての花の色は 黄色い花色 で、和名では「アサギスイセン(浅黄水仙)」です。
南アフリカ共和国ケープ地方を原産地として、十数種類が分布しているようですが、オランダにて品種改良が進み、現在では150種以上の園芸品種が育成されています。
日本には、明治時代後半にオランダから球根を輸入して広がりました。
ご近所の植え込みに、黄色の花に混じり赤紅色の<フリージア>がきれいに咲いていました。
品種改良で黄色はもとより、白色・橙色・紅赤色。桃色・青色等多彩です。
青紫色の【フリージア】 は、アヤメ科からでしょうか、どことなく「アヤメ」を思わせる趣きを感じさせてくれます。
<チューリップ>の最盛期も、そろそろ終わりかなとも思いますが、まだまだ元気に咲いています。
花径12~3センチの大輪ですが、赤色を基本色に黄色の覆輪と白色の斑紋が入る品種を見つけました。
どちらも見事な<パーロット咲き>の花姿ですが、 「ブラック・パーロット」 のようにすぐに分かる品種ではありません。
違う仲間同士を掛け合わせ、それを育てて花を咲かせ、その中からより良いモノを選抜するのが品種改良の基本です。
花の咲く株が落ち着くまでは数年を要し、さらに商品として安定させる球根を育成するのは時間がかかります。
意図的ではなく、自然条件下でまれに起こる突然変異もあり、本来のその種の花や葉でないモノが出てくる<芽条異変(枝分れ)>と呼ばれる個体があり、この<パーロット咲き>はこの<芽条変異>の代表的な系統です。
遠目には、 「アマリリス」 かなと見間違えそうな、存在感のある<チューリップ>でした。
砂利敷きだけが目立ち、何もない殺風景な兵庫税務署の植え込みを眺めて通り過ぎようとしましたら、なにやら奥の方に青々としたモノが目につき、何だろうなと近付きますと、なんとこんもりと茂った【パセリ】でした。その幅、1メートルを超えて繁殖中です。
【パセリ】は、セリ科ツバ属の二年草で、和名としては「オランダゼリ(和蘭芹)」です。
地中海沿岸を原産地としてさわやかな香りを持ち、鮮やかな緑色をしており、世界中で一番使われているハーブのひとつです。。
子供の頃から癖のある野菜類は好物で、この【パセリ】もそのひとつです。
料理の付け合わせによく出てきますが、食べずに残される方の分をよくいただきました。
葉の縁が縮れているのは品種改良された【パセリ】として、「カーリーパセリ」と呼ばれています。
以前に、 「イタリアンジャイアントパセリ」 を見つけましたが、これもセリ科ですが、オランダゼリ属で別属になります。
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