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樹高数メートルになる【アセビ】ですが、1メートルほどの高さで、たくさんの花を咲かせていましたので、矮性の品種かも知れません。
【アセビ】は、 「コブシ(辛夷)」 と同様に日本原産種ですので、学名も「Pieris japonica」と表記され、属名の「Pieris」はギリシャ神話に登場するゼウスの9人姉妹の娘の名に由来しています。
別名「アシビ」や「アセボ」と呼ばれ、『万葉集』にも大伴家持や大来皇女の歌を含め10種ばかりが詠まれており、古くから日本で親しまれた花木だと分かります。
葉は楕円形で深緑色、表面に艶があり枝先に束生しています。
春先、この枝先に複総状の花序を垂らし、白いつぼ状の花を多数付けます。
京都嵯峨野には、映画俳優の故大河内伝次郎の「大河内山荘」がありますが、庭一杯に咲き誇る【アセビ】が見事で、印象に残る眺めを刻んでくれます。
昨年の6月に、濃赤色の果実を実らしていた 【ザイフリボク(采振り木)】 でしたが、忘れずに開花している白色の花を写してきました。
バラ科ザイフリボク属の落葉小高木で、若葉が芽を開き切らない頃に、枝先に房状の塊の白色の5弁花を咲かせます。
合戦の時、軍の指揮を執るために使う「采配」に似ているところから【ザイフリボク】との名称が付いていますが、神前に備える「幣帛」の一種である<四手>にも似ていますので、別名「シデザクラ(四手桜)」とも呼ばれています。
熟した果実は食べることができ、またお酒に付けると美味しいと教えていただきましたので、濃赤色の果実を眺めるたびに、残念だなと感じる季節がまたやってきました。
本日4月3日は、1990(平成2)年に東西に分裂していたドイツの再統一を成し遂げた、旧西ドイツの政治家「ヘルムート・コール」のお誕生日(1930年生~)です。
第二次世界大戦後、最長記録として(1982~1998年)の16年間に渡り連邦首相を務めました。
その彼の名前を冠した<バラ>が、【ヘルムット・コール・ローズ】です。
濃い赤色のクォーターロゼット咲きの花姿で、四季咲き性です。
1996年、ドイツにて「Mathias Ⅱ Tantau」(タンタウ)が作出しています。
花径15~18センチと大きく、花弁が厚くて、花形をあまり崩さない姿は、正に力強い政治家の信念を感じさせてくれます。
一般的に「ハコベ」といえば、この【ミドリハコベ(緑繁縷)】と 「コハコベ(小繁縷)」 を、特に区別しないで「ハコベ」と読んでいるように見受けられます。
「コハコベ」の茎は赤味がかっており、茎の下側に毛が生えており、【ミドリハコベ】は、名称通り茎や葉は緑色をしています。
全体的に柔らかい草で、葉は卵型となり先が尖り、短い柄を付け対生しています。
花径5~6ミリの白色の5弁花を咲かせ、雌しべの先端は3つに分かれています。
雄しべは、「コハコベ」などが5本程度に対して、【ミドリハコベ】は、5ないし6(記述が色々とあります)から10本と多く、写真では6本が確認できます。
学名の「Stellaria neglecta」は、ラテン語の「stella(星)」が語源で花の形を表し、「neglecta」は(顕著でない、見のがしやすい)の意味で、目立たない小さな花の大きさに因んでいます。
肉厚で大きな花弁が印象的な 「モクレン(木蓮)」 と同様に、モクレン科モクレン属の落葉広葉樹で、別名「田打ち桜」と呼ばれています。
結果する果実が、握りこぶし状にデコボコしている形から「コブシ」と名づけられました。
3~5月にかけて、枝先に花径6~10センチの白色の6弁花の花を咲かせます。
花弁は純白ですが「モクレン」に比べて薄く、花弁の基部に紅桃色の帯びが入り目立ちます。
また、「モクレン」と違い花の根本に葉を付けているのも特徴的です。
【コブシ(辛夷)】は日本原産種で、学名では「Magnolia kobus」、英名では「Kobushi magnolia」と、共に「コブシ」が入っています。
日本では「辛夷」という漢字を当てていますが、中国では「木蓮」の蕾を乾燥させた生薬「辛夷(しんい)」を表し、鼻炎や鼻づまりの漢方薬を指す名称です。
1月から観察しています【ノキシノブ(軒忍)】ですが、3回目の報告です。
3月なかばごろ、左側の葉が黄色くなり出し、「ついに枯れるか」と諦め気分でした。
陽に当てすぎるのも良くないのかなと試行錯誤をしながら、様子を見ていますと、4枚目の葉が芽を出し、この2週間で1センチばかりになっています。
3枚目の葉も先月から5ミリほど伸び、1.5センチばかりになっていますが、クスノキに着生しているような葉の長さには程遠い感じです。
着生植物として、ミズゴケでは対応できないのかなと考えていますが、もうしばらくは観察を続けてみたいとおもいます。
樹木全体が、燃えるような赤色をしている【ベニバナトキワマンサク】を見かけました。
「マンサク」(マンサク科マンサク属)の変種にあたり、赤紅色の紐状の花を咲かせます。
写真のように、葉が赤紫色になる「銅葉」と、緑色の「緑葉」のニ種類があります。
マンサク科トキワマンサク(ロロペラルム)属の耐寒性常緑中高木で、原産地は中国です。
属名の「ロロペラルム」は、ギリシャ語の「ロロン(皮ひも)」と「ペタロン(花びら)」からなり、細長い紐状の花姿に由来しています。
花弁は4枚、雄しべも4本ありますが、花が密集して咲いていますので、見分けるのは難しいかもしれません。
花色も、赤紅色・赤紫色・桃色等があり、別名「アカバナトキワマンサク(赤花常盤万作)」とも呼ばれています。
一週間ほど前、ブログル仲間の Shibataさんが 【バイモ(貝母)】 をアップされていました。
下向きに咲く花ですので、内側の花弁に網がさ状の斑が入ることを知らなければ、覗くこともない花ですが、面白い世界が広がっています。
昨年にわたしも 【バイモ】 を某所で見つけ、 「スノーフレーク」 と並んで、ひっそりと咲いている場所を見つけました。
Shibataさんのコメントで、「いたずら等で、乱獲されていないかな」と心配になり出向いてみましたら、元気に花を咲かせていて、今回は運良くニ輪並んでの撮影が出来ました。
残念ながら「スノーフレーク」の方は、昨年より時期が早いので開花がまだなのか、駄目になってしまったのか分からない状況でした。
やや大ぶりの花弁(正確には<蕚>)で存在感のあるキンポウゲ科クリスマスローズ属の<クリスマスローズ>ですが、人気があるのか、最近あちらこちらの花壇や植え込みで見かける機会が多くなりました。
恥ずかしがり屋さんなのか、花弁を下向きに咲かせる品種が多く、きれいな姿を確認するのに苦労させられる花のひとつです。
見かけるたびに、しゃがみ込んで花弁の色や姿を確かめているのですが、今回は斑入りのきれいな花弁を見つけました。
昆虫を誘っている模様なのでしょうか、見ているわたしまで引き込まれそうな模様でした。
本来の花弁は退化しており、<蕚>ですので長い期間楽しめる花として人気が出てきているのかなと、眺めておりました。
白色の壺形の花をたくさん咲かせる【エリカ・カフラ】を、見かけました。
花の長さは1センチにも満たない大きさですが、かわいらしい花姿です。
ツツジ科エリカ属の耐寒性常緑低木として、700種以上がありますが、ほとんどが南アフリカに分布しています。
この<エリカ>も原産地は南アフリカで、品種名の【カフラ】は、南アフリカの喜望峰からナタール地方に住むバントゥー族の一種族であるカフィルの人たちに由来しているようです。
自生地では水辺に灌木として茂っているようで、英名では「 water heath 」と呼ばれているのも、繁殖している環境からして頷けます。
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