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神戸:ファルコンの散歩メモ

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ファルコン:東京へ(4)

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ファルコン:東京へ(4)
のぞみ22号に無事乗り込みました。
春休みなのでしょう、子供連れが目立ちます。

これから長い乗車時間ですが、先だってブログル仲間の<南極帰りの大城>さんが読んでいた、『最後の黄金時代が来た』を偶然本屋さんで目についたので、購入しました。

東京駅までに、読みきる予定です。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『玻瑠の家』松本寛大(講談社)

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『玻瑠の家』松本寛大(講談社)
ミステリー作家<島田荘司>の出身地である広島県福山市で、同氏を選者として開催された「第1回福山ミステリー文学新人賞」の受賞作品が、本書です。

小説の舞台は日本ではなく、ボストン郊外のコーバンという町を設定、イギリスから清教徒が移住した300年以上前にさかのぼる事件が伏線として描かれています。

3ヶ月前に交通事故に遭った11歳の少年<コーディー>は、事故の後遺症で人の顔が認識できない「相貌失認症」になり、コバーンの資産家であった<リリブリッジ>家の放置され朽ち果てた屋敷に忍び込みますが、そこで死体を焼く犯人を目撃してしまいます。

事件を担当したコーバン市警の<パロット>警部は、スタッブズ大学で「目撃証言の心理的研究」を行っている日本人の<トーマ>に助力を求め、<コーディー>との会話を通じて事件の真相に迫っていきます。

<リリブリッジ>家にまつわる300年前の魔女裁判、70年前に起こった列車事故で妻<マリオン>は失明、義理の妹とその娘が死亡し、一卵性双生児の弟<クロフォード>の射殺事件、40年前のヒッピーが屋敷内でLSDを過剰摂取で死亡した事件、そして今回の事件を絡めながら、心理学に関する博識な知識を駆使し、重厚な作品が楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『角館・辰子伝説殺人事件』本城英明(双葉文庫)

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『角館・辰子伝説殺人事件』本城...
<新・旅情ミステリー>シリーズとして、柏木圭一郎の 『京都 大文字送り火 恩讐の殺意』 や風見修三の 『奥入瀬渓谷殺人情景』 などを読んできていますが、本書もその一環として「警察庁広域捜査官・梶山俊介」を主人公に据えて、日本の各地に出向いての捜査が描かれています。

秋田県角館で、日本刀による「辻斬り」的な事件で県議の娘<美奈>が殺され、<梶山>は部下の<叶野>とあわただしく現場に向かいますが、到着しますと<白咲>という整形外科医がすでに自首していました。
<白咲>は被害者との面識もなく、不審に思った<梶山>は妻<香奈>に背後関係を聞き取るのですが、要領をえないまま別れた夜に<美奈>と同様に日本刀で殺されてしまいます。

自首している<白咲>は明らかに誰かをかばっているのですが、捜査を進めてゆくなか、25年前に起きた一家心中事件が浮かび上がってきます。

整形外科医と「美への欲望」の<辰子伝説>を絡めた構成は、女心の本髄を付き、家族の悲劇に端を発する物哀しさ漂う作品でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『発達障害 うちの子がヘンと言われたら』鈴木陽子・金澤治(講談社文庫)

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『発達障害 うちの子がヘンと言...
医学の発達と共におおざっぱに括られていた障害の分類が、それぞれの特性に応じて細分化され、「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム)」 や 「注意欠陥多動性障害(ADHD)」 ・ 「学習障害(LD)」などに分けられています。

本書は増える軽度発達障害の傾向が詳しく分析され、また歴史上の偉人といわれる<ニュートン>や<アインシュタイン>・<坂本龍馬>・<エジソン>などがみな(ADHD)であった逸話などを取り上げ、その特殊な才能を伸ばす教育環境の大切さを説かれています。

親の感情を踏まえながら、その子供にとって何が幸せなのかを成長過程に合わせて対処していく姿勢の大切さを、教育学<鈴木陽子>の立場と医学<金澤治>の立場から分かりやすく解説されていました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『奥会津三泣き因習の殺意』相場英雄(小学館文庫)

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『奥会津三泣き因習の殺意』相場...
主人公「みちのく麺食い記者」こと<宮沢賢一郎>は、大和新聞東京本社から左遷され、東北総局友軍担当として会津若松支局に出向中です。

大好きな蕎麦を食べているときに、田子倉ダム湖畔で、大手ゼネコン「鹿田建設」の副社長<薗田幸四郎>が他殺死体で発見された現場に出向くところから、物語は始まります。

事件を捜査していくうえで支局にアルバイトに来ている<坂内春香>を道案内に取材を始める<宮沢>ですが、東京勤務時代に知り合った捜査二課の<田名部>と協力しながら取材の途中、新たに<薗田>の部下<保科>も姿を消してしまいます。

会津を地盤とする代議士<稲本芳正>と、土木・建設業の利権絡みの二極対立に見えながら、実は古くからの因習がはびこる問題点を基盤とした社会派ミステリーとしての重みが心に残る一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『ジウ Ⅲ』誉田哲也(中公文庫)

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『ジウ Ⅲ』誉田哲也(中公文庫...
『ジウ Ⅰ』『ジウ Ⅱ』 と続き、本書でシリーズが完結します。

前作でSATの制圧一班の新隊長に任命された<伊崎基子>は、信用金庫強盗事件の強行作戦で壊滅的な被害を受けた部隊を立て直すべく、5名の新人メンバーと共に、新宿の街頭演説をする総理大臣の警護に当たります。作戦通り、暴動にまぎれて<伊崎>以下5名のメンバーは総理大臣を拉致、歌舞伎町に監禁して立てこもり、政府に対して歌舞伎町を「新世界」の名称で治外法権を要求してきます。

大きな企みを持つ「私」(=ミヤジ)に洗脳されている<伊崎>は、歌舞伎町で捜査をしていた刑事たちを射殺してしまいますが、隊員との会話で、自分が騙されて仲間に引き込まれたことを知り、首謀者の<ミヤジ>と<ジウ>に対して反撃に出ていきます。

一方<東弘樹>警部補は、SATの<小野>隊長や公安部の<間山>等を通じて警察内部に密告者がいることを突き止めて炙り出す作戦を成功させ、治外法権を目論んだ歌舞伎町の暴動を解決、首謀者<ミヤジ>と誘拐犯の主犯<ジウ>の野望はつぶれてしまいます。

最後まで<伊崎基子>に寄り添うとした<門倉美咲>でしたが、<ジウ>の死に間際の台詞から彼の心を理解し、憐憫な思いで誘拐事件に端を発した野望を振り返ります。
#コラム #セッセイ #本 #詩 #読書

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『犬はどこだ』米澤穂信(創元推理文庫)

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『犬はどこだ』米澤穂信(創元推...
大学を卒業、大手銀行に勤めながらアトピーに患い故郷に戻ってきた<紺屋長一郎>は、チャット仲間の<GEN>の薦めもあり、犬を専門に探す調査事務所を開設しますが、同級生の役所に勤める<大南>の口コミで来た依頼主は「探偵事務所」として訪問してきます。

<大南>の紹介で訪れた依頼主は、孫の<佐久良桐子>が東京から行方不明になっているので探してくれという失踪人調査であり、また二人目は地元の神社に伝わる古文書の解明でした。

高校の剣道部の後輩<半田平吉>(ハンペー)は探偵稼業にあこがれ、歩合制の所員として入り込み、古文書の件を調査し始めます。
片田舎を舞台に、<紺屋>の女性の失踪事件と<ハンペー>の古文書の調査内容が重なり合い、事件は思わぬ方向に展開していきます。

チャット仲間<GEN>とのやり取りや、<桐子>の失踪の原因が彼女が開設しているブログが問題となるなど、現代社会の様相を捕えながら、田舎の時代歴史的な要素を絡ませての構成で、面白く読み終えれました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『天使の屍』貫井徳郎(集英社文庫)

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『天使の屍』貫井徳郎(集英社文...
イラストレターの<青木>は、突然中学2年生の息子<優馬>が、マンションの屋上から飛び降り自殺をし、遺体から幻覚剤であるLSDが発見されたと知り、なぜ14歳で死ななければいけなかったのかと原因を探り始めていきます。

<優馬>と仲の良かった生徒を担任から教えてもらい、級友たちを訪ねて回る途中で、話を訊いた<永井>もまた中学校の屋上から飛び降り、遺体からLSDが検出されます。

ますます<優馬>の自殺の真相を知りたいと考える<青木>ですが、<子供の社会には、大人の論理は通用しない>ということを身を持って感じる最中、<青木>は息子<優馬>が登場するアダルトビデオの恐喝の電話を受け、自ら出向いていくのですが・・・。

子供たちはなぜ死んでいくのかと読者に疑問を持たせながら、父親としての<青木>の行動を通して、共に謎解きに参加すること構成で面白く読み終えれました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『スクープ』今野敏(集英社文庫)

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『スクープ』今野敏(集英社文庫...
主人公<布施京一>は、TBNテレビ報道局の看板番組である『ニュース・イレブン』所属の遊軍記者です。

定例会議には遅刻や欠席をするという、素行には問題がありますが、独自の取材ルートで班員逮捕の現場をスクープしていきます。
強引な捜査で時には身の危険を感じさせる場面もありますが、お互いの立場を認め合う警視庁捜査一課<黒田裕介>との共同戦略で、危機を乗り越えています。

本書には<布施>のスクープ七話が収められており、「住専問題」や「ドラッグ」・「援助交際」と言った社会性を含んだストーリーが楽しめます。

<黒田>刑事との駆け引きや、東都新聞社会部記者<持田豊>などの脇役も人間性があり、市井的には縁がない事件を身近な現実として感じさせる著者の手腕が光っていました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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『蝕罪』堂場瞬一(中公文庫)

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『蝕罪』堂場瞬一(中公文庫)
行方不明者を探す専門部署として、警視庁に設立された失踪課ですが、その一つが、出世欲の高い48歳の<阿比留真弓>警視を三方面分室室長とする渋谷中央署です。

失踪課の実態は厄介者が寄せ集められた部署の感があり、心臓病を患っている56歳の<法月大智>警部補、定時退庁で合コンに精を出す33歳の<六条舞>巡査、拳銃のエキスパートですが<舞>の鞄持ち的な気弱な29歳の<森田純一>巡査、元プロ野球選手で4人の子持ち35歳の<醍醐塁>、そして主人公<高城賢吾>と同様に金町所から27歳の<明神愛実>巡査部長が同時に配属されていますが、彼女は捜査一課に配属される予定が警察の不祥事に関連して玉突き人事のあおりを受けています。

この課をまとめるチーフとして、45歳の<高城>警部補が<阿比留>の声掛かりで多摩東署から配属されましたが、彼には7年前に小学生の娘<綾菜>が行方不明になり、それが原因で弁護士の妻とは離婚、それ以来酒浸りの生活が続いていました。

そんな配属初日、結婚を一か月後に控えた婚約者が失踪した事件が持ち込まれ、<高城>は「給料分だけの仕事」をするために<明神>と捜査を始めていきます。

殺人事件の捜査とは違い、職場や友人関係を渡り歩く地味な捜査が続きますが、個性ある失踪課の人物たちの活動が期待できるシリーズになりそうです。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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