神戸：ファルコンの散歩メモ

『プラトーン』（１９８６年・監督： オリバー・ストーン）、『フルメタル・ジャケット』（１９８７年・監督： スタンリー・キューブリック）などの名作と前後して公開されたベトナム戦争映画『ハンバーガー・ヒル』（１９８７年９月１２日公開）が、２０２１年４月１６日より、公開から３４年を経て全国で再公開されることが決定しています。

本作は、１９６９年５月１０日、アメリカ軍第１０１空挺師団が、南ベトナムのエイショウ・バレー、９３７高地において開始した〈アパッチ・スノー作戦〉を描く戦争映画です。

アメリカ兵たちは、高地に陣取る北ベトナム軍の容赦なき機銃掃射と手榴弾によって、丘の急斜面で次々と被弾し、爆殺されひき肉と化していく。悪条件が重なり、まさに生き地獄となったその丘をめぐる攻防戦は１０日間にわたって続けられました。

製作／脚本の＜ジェームズ・カラバトソス＞は、自身も二十歳の頃にベトナム戦争に参加し、自らの体験を反映しながら脚本を執筆。かつて英ＢＢＣのドキュメンタリストとしてベトナム戦争を取材していた＜ジョン・アービン＞〈『戦争の犬たち』（１９８０年）・『湖畔のひと月』（１９９５年）・『バッド・デイズ』（１９９７年）〉の＜ジョン・アーヴィン＞（８０）が監督を務め、記録映像のような臨場感で、名もなきアメリカ兵１４人たちが挑んだ熾烈な局地戦を描き出しています。