Feb
23,
2022
これからの人生をどう過ごすのか?(Day2)「どんな生活環境を望むのか?」
今日はタイトル
「これからの人生をどう過ごすのか?」
の二回目。
「人生100年時代」は、かのベストセラー「LIFE SHIFT」で一世を風靡した言葉ですが、私はこの著書に触発されて独立起業を決心しました。
人生は短いようで長い。長いようで短い。
今日は
「どんな環境で残りの人生を送りたいのか?」
について少し綴って行きます。
妻との会話の中で出てきたキーワードは
「人との出会い・交流」
「気の置けない友人・知人と楽しい時間を過ごす」
「少し自給自足的な生活」
我々は、5年間という短くはないけれど、それなりの期間、ニュージーランドで生活した経験があります。やはりその時の記憶が、良しに付け悪しきにつけ鮮明なのです。
日本に住んでいると感じないのですが、「マイノリティ」として海外で生活する経験は貴重です。
中国を始め、韓国、台湾、フィリピンなど、アジア諸国から出身者の出会い、そして交流は、日本では想像できないほど「仲間意識」を持つものだと強く感じました。
「違いではなく、同じ!」
言葉や文化は異なっても、一人の人間として、家族と共に異国で力強く生きて行く、一種「同胞」のような感覚。
そこでは綺麗ごとではなく「素の自分」を出すことが許され、期待される。お互いを認め合い、協力し合いながら共に自分たちの人生を歩んでいく。
残りの人生は、こんな環境で、こんな仲間たちに囲まれながら送りたい。
妻とはこの点では合致しました。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
23,
2022
やっぱり日本は「ハイ・コンテクスト」な国?
今朝、娘たちと朝食を摂りながら、ひょんなことから真ん中の娘が、こんなことを言い出した。
「私は自分の名前を、みんなの前で言うのがとっても恥ずかしい」
親として、ちょっと捨ててはおけない発言。妻と色々考えた上で付けたファーストネームなのに!
「実は、私もそう感じることがある!」
末娘も姉の発言に同調する。
「最近、大学の卒業制作でゼミの仲間や先生たちに、プレゼンする機会が多くなっている。そのプレゼンの冒頭に必ず自分の名前を伝えるんだけど、それがめっちゃ恥ずかしい。」
うーむ、なぜそんな風に感じるのだろうか?私のくぐもった表情を感じ取って末娘は続ける。
「名前の良し悪しじゃないよ、お父さん!英語で話す時の方が、気が楽というか.....
英語で自己紹介する時は、恥ずかしいなんて全く思わない。むしろ堂々と話せるような気がするの!」
これはどう理解したら良いのだろうか?
そして、スウェーデンに留学経験のある末娘が続ける。
「スウェーデン人の友達に、実は一度訊ねたことがあるの。スウェーデン人って英語もかなり堪能なので、母国語であるスウェーデン語で自己紹介するのと、英語で自己紹介するのと違いはあるのかって。」
なるほど、それは鋭い質問。
「そのスウェーデン人の彼女の答えは、あんまり変わらないって。そこで彼女に、私が英語で自己紹介するのと日本語でするのを、実際に観察してもらって、どちらが堂々としているか、を見てもらったの。」
この結果は私も上の娘も興味津々。
「そうしたら、英語の時の方が堂々としているように見えたって。」
うちの娘たちは、私に連れられて海外へ移り住み、5年間を現地校で過ごした経験がある。
もちろん日本語が母語だが、英語も本場仕込みなのでかなり手繰れる。特に末娘は日本での小学校1年の途中からの5年間、現地校に通っていたので、日本の小学校の記憶は全く無い。
その後、中学入学時点で日本へ戻って来たので、高校を卒業した時点で日本での生活が6年が経過し、日本語が英語に追いついたイメージなのだ。
そんな娘たちの感想を聞いて、私は自分なりの仮説を頭の中で打ち立てていた。しかしそれを口に出す前に、娘たちに問い掛けてみた。
「日本語で話す時に、どうしてそう感じるんだろうか?」
上の娘が口を開く。
「日本語で話す時って多分、そもそもどんな表現が良いんだろうとか、敬語の度合とか色々なことに気を付けないといけない。そこがとっても疲れる。
それに比べて英語は楽。私たちは英語のnative speakerで無いので、様々な表現を知らないという点はあるかも知れないけれど、変なことを考えずにストレートに口に出して良い、という安心感がある」
私は娘たちの話を聞いて、こんな風に感じていた。
日本は周りの状況や相手とかによって、表現・態度・表情などを切り替えることを無意識に要求している社会なのかも?子供たちはそれを肩苦しく感じているんだな!
そして、やはり日本は
「ハイ・コンテクスト」な国。
つまり、暗黙の了解(前提となる、知識やカルチャー)が多く、行間を読むようなコミュニケーションを要求されている。
これは勿論一つの文化。良い悪いの問題ではない。しかし、この文化が海外から見て、一つの参入障壁になっていたら、どうだろうか?
少子化が加速する日本、一方、これだけグローバル化が進んでいる世界。
今後、我々はどういう舵取りを求められるのか?
様々なことを考えさせられる、朝食での話題でした。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
21,
2022
これからの人生をどう過ごすのか?(Day1)「残りはあと何年?」
お陰様で私は今年の誕生日で60歳、還暦を迎えます。
「還暦」と聞くと、私の父の還暦祝いを思い出します。30年間以上も勤めた中小企業を60歳定年ですぱっと辞めて、文字通りの引退。
子供として「ご苦労様」そして「これからは会社とか仕事に縛られずに、好きなことをしながら、人生を楽しんで欲しい」と思いました。
あれから28年。父は昨年元気に88歳、米寿を迎えました。
そして私自身。時代は大きく変わりました。60歳で「引退」なんて全く程遠く、
「さて、これから何をしようか?何を成し遂げられるだろうか?」
と思っています。
しかし一方、あと何年間、元気で、何かに精力的に取り組めるのだろうか?
と考えると、自ずと「時間的制約」があることに気付きます。私の感覚は
「あと20年間かな?」
殆ど同い年の妻も「これからに人生、何をしていこうか?」
と思いは似通っています。
しかし、時間軸の捉え方が異なることに今朝気付きました。女性の平均寿命が88歳、一方、男性は82歳。この差異から来るのかも知れません。
「私は94歳まで生きたい、生きなくちゃ!」
妻が実母が無くなった時の年齢が57歳。従って、うちの末娘が57歳になるまでは生きていたい、ということのようです。
「94歳か!」
つまり人生は、まだまだ30年強、残されている感触のようです。
こんな会話を妻としながら私は
「自分は少し焦っているのかも?」
残りの人生を30年と考えるのか、それとも20年と捉えるのか?
その違いはあるものの、残りの人生の過ごし方や、生活する環境を考えておくことはとても大切なこと、と感じます。
この点について、何回かに分けてこの場で、思い付くままに綴って行こうと思います。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
20,
2022
「部下力」とは何だろう?(Day4)「上司との関係構築のための『3つの視点』」
会社で働くビジネスパーソンとのセッションで、しばしばテーマになるのは「上司」との関係。
私も30年以上、会社組織で働いてきた経験があるので、クライアントのお気持ち、よーく分かります。
そして、リーダーとして至らない上司が多いのも事実だとは思う反面、自分たち、つまり「部下」としてはどうなのか?
そこで今日から、少しチャレンジングなテーマで、このブログを綴って行こうと考えました。題して
「部下力」とは何だろう?
リーダーや上司など、第三者として他人を批判することは難しいことではない。
しかし、部下である自分はどうなのか?部下としての「あるべき姿」「ありたい姿」とはどういうものか?
私の苦い経験や失敗、また「あの時こうしていたら、どうだったのか?」という反省・内省も触れながら、書き進めて行きます。
なお私自身も、上司とどう付き合ったら良いのか?部下はどうあるべきか、などに関して確固たる公式や姿勢を打ち立てている訳ではありません。
このブログを書きながら、内省しつつ考察して行こうと思っています。
従って、論点がぶれたり、方向性があっちこっちに行ってしまうことを、予めてご容赦ください。
前々回は、私がこれまで出会った個性的な上司を5人ご紹介しました。
そして前回はその上司との関係を振り返りつつ、「部下力」を焙り出すための「5つの問い」を検討しました。そうすることで上司との関係構築のための「3つの視点」が見えてきたように思います。
上司との関係構築の【3つの視点】
1.上司自身に関すること(性格・特長・価値観など)
2.上司が置かれている環境に関すること(部下や、上司の上司との関係など)
3.あなた自身に関して(自己評価や活用できるリソースなど)
そして今日は、上記の「3つの視点」について、一つずつ中身を見て行きたいと思います。
【1.上司自身に関すること(性格・特長・価値観など)】
(1)5つの問い(下記参照)を考えて改めて気が付いたのは、自分は上司のことを知らない、という事実です。
あまり興味を持っていなかった、というのが偽らざる心境。上司ということで、まさに「上席」という言葉があるように無意識に、上司から何らかの働きかけが来るものと思っていたように感じます。
(2)ここでまた気が付いたのは、上司も、上司である前に「一人の人間」であること。
なかなか上司のプライベートまで踏み込んで、理解しようとすることは無いかも知れない。しかし、上司の人となりを理解することは、人間関係の構築の観点からは重要だと気が付きました。
(3)次に仕事を一緒にしていく、という意味では上司の「得意・不得意」を理解することも大切ですね。
誰でも強み・弱みはあるのだし、仕事が出来る!上司であっても、仕事の進め方の好みはあるはず。そこを汲み取ってあげる姿勢が部下には必要だと気が付きます。
(4)上司の性格・特長などは、日々一緒に仕事をすることで何となく見えてきます。
上司自ら「俺はこれが苦手だ」と公言するケースは稀ではありますが、時間を一緒に過ごせば見えてきます。
(5)一方、上司・部下の関係でより踏み込む必要がある点は「仕事における価値観や目指すゴール」です。
この部分は、一緒に働いていてもなかなか具体的には見えてこないような気がします。上司の方から「これは自分の部署を、こんなチームにしたい」と明言してくれれば有難いですが、こういう上司に私は、お目にかかったことがありません。従ってこの点は、部下の方から、機会を敢えて創る必要があるように思います。
(6)この点に関しては私自身に、反省すべき点は多いです。
前々回に触れた「サラリーマン上司」と一緒に海外出張へ出かける機会が何度かありました。しかしその機会を使って上司に問い掛けることが出来ませんでした。そう出来なかったた理由はあるのですが、私自身に勇気が無かったことも大きいです。
「こんなことを上司に訊いたら、答えに窮してしまうかも知れない。答えを持ち合わせていないことで、上司としてメンツを潰してしまうかも知れない。」
色々な想いが私の中に交錯して、口をつぐんでしまいました。もしあの時、私の方で勇気を持って問い掛けていたら、上司との関係性は少しは違っていたかも知れません。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
ご参考【5つの問い】
1.上司は仕事において、何を大切にして、何を目指しているのか?
2.上司はあなたを、どう見ていると思うか?あなたへの期待は何か?
3.上司の得意・不得意、強み・弱みは何だと思うか?
4.上司との関係において、あなたが相談できる人は誰か?
5.上司とその上司との関係を、あなたはどう見ているか?
Feb
19,
2022
「部下力」とは何だろう?(Day3)「部下力を焙り出す『5つの問い』」
会社で働くビジネスパーソンとのセッションで、しばしばテーマになるのは「上司」との関係。
私も30年以上、会社組織で働いてきた経験があるので、クライアントのお気持ち、よーく分かります。
そして、リーダーとして至らない上司が多いのも事実だとは思う反面、自分たち、つまり「部下」としてはどうなのか?
そこで今日から、少しチャレンジングなテーマで、このブログを綴って行こうと考えました。題して
「部下力」とは何だろう?
リーダーや上司など、第三者として他人を批判することは難しいことではない。
しかし、部下である自分はどうなのか?部下としての「あるべき姿」「ありたい姿」とはどういうものか?
私の苦い経験や失敗、また「あの時こうしていたら、どうだったのか?」という反省・内省も触れながら、書き進めて行きます。
なお私自身も、上司とどう付き合ったら良いのか?部下はどうあるべきか、などに関して確固たる公式や姿勢を打ち立てている訳ではありません。
このブログを書きながら、内省しつつ考察して行こうと思っています。
従って、論点がぶれたり、方向性があっちこっちに行ってしまうことを、予めてご容赦ください。
前回は、私がこれまで出会った上司を5人、ご紹介しました。それぞれはかなり!個性的。
もし今の私が、過去の自分に「上司との付き合い方」というテーマでコーチング・セッションを提供すると仮定したら、どう対応するのか?
今の私は、上司との関係に悩む当時の自分自身に、どのような問いを投げるのか?
従って今日は、「部下力」を焙り出すための「5つの問い」を検討してみます。
なお前回、ご紹介した5人の上司は以下の通りです。
1.経理課長、Nさん
2.経理部長、Vさん(フランス人)
3.経理本部長、Sさん
4.アジア太平洋地域統括経理本部長、Dさん(中国人)
5.営業部長、Tさん
【5つの問い】
1.上司は仕事において、何を大切にして、何を目指しているのか?
2.上司はあなたを、どう見ていると思うか?あなたへの期待は何か?
3.上司の得意・不得意、強み・弱みは何だと思うか?
4.上司との関係において、あなたが相談できる人は誰か?
5.上司とその上司との関係を、あなたはどう見ているか?
上記5つの問い掛けは、大きく分類すると以下の通り。
(1)上司自身に関すること(性格・特長・価値観など)
(2)上司が置かれている環境に関すること(部下や、上司の上司との関係など)
(3)あなた自身に関して(自己評価や活用できるリソースなど)
ここまで綴ってみると、いかに上司自身のことを知らずに、理解せずに付き合ってきていたのか、と気付きました。
上司・部下という会社組織内での関係性の前に、お互いに「人と人」との関係構築が大切なのでは?と感じます。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
17,
2022
森の中にある大学のキャンパスへ
今日は東京郊外にある大学へ足を延ばしてきました。晴天で気温も比較的高く、森の中を散歩するには絶好の日和でした。
森の中の大学?
はい。実はうちの末娘の大学へお邪魔してきました。大学生活最後の「卒業制作」が学内に展示されている、とのことで見学に行ってきました。
一山全部を丸々、大学のキャンパスに仕立てた様相で、校舎の周りは文字通り「森」。
ちなみに娘は建築学を専攻しているので、卒業制作は「まちづくり」をテーマにしたものです。
よくぞ、ここまで作った!
そんな思いに浸って、森を、ではなくて大学キャンパスを後にしました!
なお帰りは大学キャンパスの目の前の「アウトレットモール」で買物でした。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
16,
2022
「部下力」とは何だろう?(Day1)
会社で働くビジネスパーソンとのセッションで、しばしばテーマになるのは「上司」との関係。
私も30年以上、会社組織で働いてきた経験があるので、クライアントのお気持ち、よーく分かります。
そして、リーダーとして至らない上司が多いのも事実だとは思う反面、自分たち、つまり「部下」としてはどうなのか?
そこで今日から、少しチャレンジングなテーマで、このブログを綴って行こうと考えました。題して
「部下力」とは何だろう?
リーダーや上司など、第三者として他人を批判することは難しいことではない。
しかし、部下である自分はどうなのか?部下としての「あるべき姿」「ありたい姿」とはどういうものか?
私の苦い経験や失敗、また「あの時こうしていたら、どうだったのか?」という反省・内省も触れながら、書き進めて行きます。
なお私自身も、上司とどう付き合ったら良いのか?部下はどうあるべきか、などに関して確固たる公式や姿勢を打ち立てている訳ではありません。
このブログを書きながら、内省しつつ考察して行こうと思っています。
従って、論点がぶれたり、方向性があっちこっちに行ってしまうことを、予めてご容赦ください。
さて今日はこのテーマの第一回目ということで、私の頭の中にある気になっている「ワードやフレーズ」を先ずは、吐き出してみることから始めます。
順不同、思い付くままですが、こんな感じです。
1.上司も人間である
2.上司にも上司がいる
3.上司は変えられない・代えられない
4.部下としての自分の捉え方の問題?(リフレーミング?)
5.自分の部下は、自分と自分の上司との関係をどう見ているのか?
6.組織階層の観点から、上司が見えている絵は、自分が見えている絵と異なる?
7.自分にとって上司は、仕える・支える存在なのか、協業するパートナーなのか?
8.部下の役割って何だろうか?
9.上司の目には、自分はどう見えているのか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
15,
2022
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day3)「『オープンクエスチョン』で考える癖をつけさせる」
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
これまでビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中でも感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。
今日は、育成術の二つ目です。
なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
2.「問い」を投げる(question)
(1)「ラインが下がり過ぎじゃない?」「左が空いているでしょ?」など、多くの指導者は、既に自分が出している「答え」を選手に押し付けている。
選手には何が見えていて、彼らがどう感じ、何を思い、何に危険を感じ、何に自信を持って判断に至ったのか?
これらのことは指導者が自分の答えを押し付けたままでは永遠に分からない。
(2)一方通行の指導から「問いかける」姿のコーチへ。
(3)「今、どうしてパスを右に出したの?」と選手に投げていた疑問形。
それに対して選手は、この問いかけは否定だと刷り込まれているので、食って掛かるように正当化するための回答をする。
(4)「そうなんだ。そういう意図があったんだね!意見を聞かせてくれてありがとう!」と選手の判断を尊重する。
(5)何を言ってもダメ出しをされる環境では、人は心のシャッターを下ろし何も意見しなくなる。
(6)選手には、それが3歳の児童であっても、とにかく「考えさせる癖をつける」ことを優先する。
子供は意味もなくゴネたりはしない。そこには意味がある。その時々の子供たちの「ありのまま」を受け入れることが非常に大事。
(7)質問は「オープンクエスチョン」をなるべく心掛ける。「クローズドクエスチョン」は質問者が既に正解を用意していて、質問者が回答権を握っている。
「回答者側に主導権」がある状況を常に作ることで、問いに意味を持たせる。
(8)失敗できる環境を提供することこそが、選手にとっての学びのチャンスとなる。
(9)日本のスポーツ界には、一生懸命に頑張る文化はあるけれど、選手が自ら考えて行動する文化が無さすぎる。
日本の教育現場で感じるのはスペインに比べて、日本の子供たちは頑張るし真面目だけれども、子供たちに自分で思考する習慣がない。
意見しても受け止めてもらえなかったり、リスペクトしてもらえない。大人が持っている答えが全てという文化。
(10)選手や部下の性格や能力は変えられない。この状況に対応していくためには、指導者や上司が自分を変え、彼らが成長できる環境をつくること。
彼らに自分で考える癖をつけてもらわなくてはならない。その一つの方法として、問いを投げることを意識してみる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
14,
2022
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで(Day2)「『教えない』をメンタルコーチから学ぶ」
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
これまでビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中でも感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、今日から7つの育成術を一つずつ取り上げていきます。
なおその際、佐伯氏がこの育成術を確立していく過程で、メンタルコーチがどのように関わってきたのか? メンタルコーチの視点も含めてお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
1.自分の言動に意識をもつ(reflection)
(1)メンタルコーチから指導者への最初の問い:「あなたはどういう選手を育てたいのですか?」
つまり、指導者の側に、どういうチームにしたいのか、どんな指導者になりたいのか?どういう選手であって欲しいのか、というアイディアを出し合い、自分たちで決めていくこと大切。
(2)「指導者としてプロフェッショナルだというのなら、選手のピッチ上でのパフォーマンスだけに注力してよいのか?」
「選手たちがフットボール選手じゃなくなった時、彼らがどんな人間になっているかというところに責任を持つ。」
試合で活躍できるというだけではなく、選手育成をより広い視点で捉えるようになった。
(3)指導者自身が、自分たちの指導を振り返る。自分の指導法を第三者に見てもらうこと、他の指導者からのフィードバックを受けることで、色々なことが見えてきた。
メンタルコーチは指導者に、指導者自身が選手にはどう見えているのか?の内省を促す役割を担っている。
(4)自分たちの経験や視点だけで、選手に指示をしたり、叱ったりしていることが多いことが分かった。つまり選手に対して「支配的」なワードが多いと気付いた。
(5)「自分の言動に意識的かどうか」が、指導者として振り返る習慣が重要だと感じた。つまり「この指示は選手のためになっているのか?」その声掛けに意図はあるのか?を自問するようになった。
(6)メンタルコーチは、指導者の言動について良否のジャッジやアドバイスはしない。ただただ第三者から確認できる、行動や言葉がけ、表情をビデオカメラに収めた、事実を指導者に伝えるだけである。
指導者をそれを自ら振り返ることで、色々な事に気付き、考えて行く。メンタルコーチは指導者が気付くきっかけや環境を提供するだけである。実務的な答えをメンタルコーチは持ち合わせいない。
(7)古い慣習を壊す:アンラーン(学び壊し)が必須。
自分でこうだと思っている確固たる信念みたいなものこそ、自らクエスチョンマークを付けて、心に余白を持つようにする。
(8)感情的になると大切なものを見落とす。自分の感情と距離を取ることで、指導において「大切なものの優先順位」が見えてくる。
自分の感情を「賢く取り扱う」ことが出来れば、指導者としてさらに成長できる。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
Feb
13,
2022
佐伯夕利子著「教えないスキル」を読んで感動したこと(Day1)
最近、嵌まっている、というか正確に表現すると「研究対象」にしている
「メンタルコーチング」
これまでビジネスパーソンを対象にコーチングサービスを提供してきました。従って、アスリート向けのコーチングは新たな領域。
プロコーチ仲間から、有難いことにお声がけを頂いたので、これも何かの「啓示」。
昨年は東京で、そして今年は北京でオリンピックが開催されていることもあり、コーチング業界としてはホッとな分野です。
研究とは言っても、先ずは一人で出来ることということで、メンタルコーチングに関する書籍を読み漁っています。
今日は読了した書籍の中でも感銘を受けたものをご紹介していきます。
それは
佐伯夕利子著「教えないスキル」
タイトルもさることながら、この本の内容は「衝撃」です。
副題が
「7つの人材育成術」
とあるので、今日から7つの育成術を一つずつ取り上げて、私がぐっと来た部分をお伝えしていきます。
【7つの人材育成術】
1.自分の言動に意識をもつ(reflection)
2.「問い」を投げる(question)
3.パフォーマンスを生む言葉を選ぶ(words)
4.伸ばしたい相手を知る(knowing)
5.丸テーブルに変える(equality)
6.「教えないスキル」を磨く(centred)
7.認知力を育てる(cognitive)
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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