《襍草・/・古往今来21》菫Ⅰ



春爛漫って感じになってきた。
里山の森にも色々な花が咲き出しす。
中でも同属多種で、なおかつ分かりづらい「スミレ種」
画像は、「丸葉菫(まるばすみれ)」では、なかろうか??
マルバスミレ   スミレ科(Violaceae)
学名:Viola keiskei Miq.

スミレは、単に種を表すスミレ類の総称
世界には、400種あまり、日本にも56種もある。
花のあとに出る夏葉はぐんと大きい。
スミレ科の植物は種類によって、生育範囲がほぼ決まっているらしい。
自然分布;南千島・北海道・本州・四国・九州/朝鮮・中国・シベリア(東部)

丘陵地、山地にはえる。地下茎は短く、葉は柔らかく円心形。
花柄は高さ5-10cmで、大きく白色の花を咲かし、唇弁には紫条が入る。
全体に毛がない。一方、毛があるものをケマルバスミレという。


4月21日誌「泉の森4/13」
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《襍草・/・古往今来20》林床の笑み!?!

春、、、森の床!


林縁から林床、あちらこちらに春の息吹きを感じる。
散策の途、足元でシダ植物が談笑してるやに見えた。
「そこの爺さん・・・又、きてくれたか^^)って微笑ってる」
人知れず、植物たちもいとなみを始める、春。

シダ類の若芽の特定は・・・よくわからない、が多分・・・?
オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄)オシダ科ヤブソテツ属
学名;Cyrtomium falcatum

ソーラスが見られる頃に再確認してみよう。
色々なシダ植物も若芽を見せてくれる。


4月20日誌「泉の森4/13」
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《襍・/・哀悼弔慰》クロモリ人・森幸春!?!



戦後の自転車ロードレース界を牽引し続けてこられた森 幸春(もり・ゆきはる)さん。
昨年の夏、首都圏での練習走行(山登り)タイム基準!?!的ルート“ヤビツ登り”
そこで、とんでもない記録を出されていた。
現役プロロードレーサーでも真剣に登っても30分台を出すのは、楽ではないだろう。
そんなコースを還暦過ぎた森さん・・・37分で登った、と!!!
その話を教えてくれた若者、森さんを少し知る僕に「喝」を入れてくれたか。
昨今、体調不良で自転車に乗れない僕への「活」であったろうか!
すぐさま、森さんに連絡、又ご一緒に走らせて頂く予約をしていた。
だが、昨年末に病魔に襲われ、膵がんと判明。
判明後も手術の道を選ばず、食事療法等で戦っていた由。
(知らなかった。誰も知らせてくれなかった。。。)

日本のロードレース黎明期よりトップで走り続けた偉大な競技者。
僕は、あえて「鐵人」と呼ばせて頂きたい。
鐵人の戦歴は、’80~’90のロードレース史で常に上位であった。
本場・西欧に果敢に挑戦した伝説的人物でもあった。

我々は、アマンダの千葉巨匠が勧めるクロモリパイプ愛好者だが、
鐵人も同様であった。昨年の記録もクロモリフレームでの記録。
トッププロが、使い捨てのように使うカーボンフレーム。
そこには、ビジネスが絡むのである。
性能的には、鐵フレームは、カーボンに比べても遜色ない。
ヤビツを知る自転車乗り、技術・体力もさることながら・・・、
鐵フレームを認識せよって、鐵人は言っているのかもしれない。

1951年横浜生まれ。
1980年国体ロードレース優勝以来、20年近くロードレース界を牽引。
シクロクロス界でも先駆者であった。
レースから引退後も「生涯現役」を貫き自転車に対しておられた。
森鐵人が好んで走行されてた、静岡県側、南アルプス麓、山岳林道
これから先何年掛るか分からないが走破し、師を偲びたい。

4年前、鎌倉・金沢周辺の練習コースでの森さんの坂道フォーム。
身辺の坂道でも十分練習はできる。
否、アップダウンを繰り返す方が効果的なのかもしれない。
平地走行・山登りだけしていてもライディングフォームは、完成しない。
ハンドルを持つ(抑えポジション)親指の位置が重要であることを思い出す。
走行後・・・参加者の若者に丁寧に解説されておられた。
当日程度の坂(距離・斜度)であれば20?/h位で走れれば。。。とのご指摘!!
当日ご一緒した仲間、彼等の実力はかなり高い。
そんな彼らでも・・・森さんから感化をうけた、“森マジック”と呼んでいる。
畏敬の念をもって・・受けた感化を己の中に繋ぐこと。
“楽しむ走行”に繋がっていく。

今一度、ご一緒させて頂きたかった。痛恨の極み。

謹んでご冥福を祈り、感謝の念を表したい。
森 幸春(もり・ゆきはる)、2014年4月2日15時16分逝去。

訃報を知ったのは、4月7日のことだった。
親しい自転車仲間、僕の身を案じて知らせてこなかった。
我が身より歳下の友が逝去・・・耐え難いことだ。




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《襍樹・/・古往今来19》山吹

散策路を行き交う人に魅せつける様に咲くヤマブキの花。
シロヤマブキなのか否か?? こちらも主張してるように映った。

ヤマブキ(山吹) バラ科(Rosaceae)
学名:Kerria japonica (L.) DC.
別名: オモカゲグサ(面影草)

桜の開花とほぼ同時期に咲くヤマブキだが今年は少し桜の開花が早かった。
落葉低木、高さ1-1.5m。日当たりのよい林縁に育つ。
地面からたくさんの茎がのび、先のほうが垂れ下がり気味に花をつける。
葉は長さ3-10cm、幅2-4cmで先は尖り縁にはっきりとしたギザギザ(鋸歯)がある。
花は、直径3-5cmで鮮やかな黄色花。果実は熟すと茶色になり、小さく卵形である。
挿し木や株分けで容易に増やせる。
自然分布;北海道・本州・四国・九州/朝鮮・中国
太田道灌の「七重八重 花は咲けども山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」。
実はできないと思われがちだが、実ができないのは、ヤエヤマブキだけ。
シロヤマブキやヤマブキには実ができる。
道灌の「七重八重」とはいっているの花が重なり合うことではないだろうか??
八重の自生は少ない。未だ出会ったことはない。
木の幹にはスポンジのような柔らかい芯があり昔、玩具の空気鉄砲の弾として売られてた。
現在、庭や公園でよくみられる。山吹色は本種の花色を基としている。
中国では、花や葉を煎じて消化不良の薬とする。
昔、山の斜面、一面に生えたヤマブキが風でゆれるようすを「山ぶり」といった由。
それが途中で変わって「山吹」になったという。

[f:id:redhupa:20140420093309j:image]
4月19日誌「泉の森4/13」
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《襍草・/・古往今来18》金瘡小草


キランソウ(金瘡小草・金襴草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Ajuga decumbens Thunb. ex Murray
別名: ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)、弘法草(こうぼうそう)

別名の「ジゴクノカマノフタ」
これは地面に平らに張りつくように葉と花をびっしり広げるからか??
地面すれすれに成長する小さな植物。
欄のような紫色の花なので「紫蘭草」がなまって「キランソウ」との説がある。

路傍や山麗などの岩の多い草地にはえる多年草。全体的に縮れた毛を持つ。
ロゼット葉は広頭披針形で鋭頭、長さ4-6cm、幅1-2cm。
茎は四方に出て地面を匍匐する。
自然分布;本州・四国・九州/朝鮮・中国

4月18日誌「泉の森4/13」
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《襍草・/・古往今来16&17》野原の集会!?!

ヒメオドリコソウ(姫踊り子草) シソ科(Lamiaceae)
学名:Lamium purpureum

花形が、笠を被った踊り子姿に見立てて付いた名前。帰化植物。
葉が茎の先端になるほど紫色がかるのが特徴。
花が開花する前の状態。野原の集会に向かう!と言った雰囲気。

ホトケノザ(仏の座) シソ科(Lamiaceae)
学名:Lamium amplexicaule

春の七草の「ほとけのざ」と同名だが、葉が仏の蓮華座に似ているのでついた名前。
春の七草のほとけのざは、 タビラコ(田平子)を言う。



ホトケノザは秋に芽吹き、ロゼットで冬を越す。
ロゼットとは、根から直接葉を出して広げ太陽光により暖められた熱を取り入れる仕組み。
日本語では根生葉と呼ぶ。ちなみにロゼットの語源はバラの花を上から見た形のこと。
以上、解説書にあった。。。。。

群生して咲き誇る姿は、談笑してるやに見える。
春の野原は、愉しい。忙殺される日々の生活から開放された一瞬だった。

4月16・17日誌「海軍道路沿い広場 4/5」 
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《襍草・/・古往今来15》二輪草



ニリンソウ(二輪草) キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名; Anemone flaccida Fr. Schm.

一つの茎に2つの花がつくことからきた名前。最初に一つ咲き後から2つめが咲く。
まれに一個しか咲かないものもあるが、これを一輪草とは言わない。
イチリンソウは別種、 サンリンソウも別種。
花も葉も、おひたしなどにして食べると、くせのない味で山菜としても有名。
だが、葉はトリカブトに酷似してるので要注意。

高さは2-5cmで径約2cm位の花。葉は3カ所深く全裂してから更に2カ所切れ込む。
中には薄い赤色や八重咲きもある。
自然分布;北海道・本州・四国・九州、樺太・中国(北部)・アムール
ニリンソウの群落を見ていると、もののけ姫に登場するコダマが実在する錯覚に陥る^^)。

4月15日誌「泉の森」
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《襍草・/・古往今来14》赤傍食!??



アカカタバミ(赤傍食) カタバミ科(Oxalidaceae)
【ウスアカカタバミとして分類されることもある】
学名:Oxalis corniculata f. rubrifolia

カタバミより葉が赤いのでアカカタバミ(赤傍食)。
カタバミの葉は夜閉じ、半分食べられたような形に見えるので「傍食」と名付けられた。
茎は分枝しながら地面をはって斜上し、長さ10cm~30cm位になる。
花柄の先に径8mmほどの黄色い5弁花をつける。
長い柄の先に倒心形の葉が3個つき、昼間は開き夜は閉じ花も睡眠活動をする。
果実は円柱形のさく果で熟すと種子を20cm~50cmほど弾き飛ば。
種子は液体入りの袋に包まれ弾き飛ぶと動物などに付着する。
**
葉で真鍮を磨くと綺麗になる。また葉や茎は食用。
茎や葉には「蓚酸(しゅうさん・無色無臭)が含まれているので噛むと酸っぱい。
画像のカタバミ、葉が隠れているがやや赤味を帯びていたのでアカカタバミとした。
「酢漿草」「片喰」「片食」(かたばみ)等々の書き方が在る。


4月14日誌「泉の森」
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《襍草・/・古往今来13》浦島草



ウラシマソウ(浦島草) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema urashima H. Hara (日本固有種)

花穂の先が糸のように細長く伸び垂れ下がっている。
これを浦島太郎の釣り糸に見立てた名前。
花序先の付属体だ。なぜこのような姿を形成するか!?!
高さ30~60cmで球茎には子球が放射状に5列に並ぶ。
葉は一枚で偽茎部が短く、小葉は11~17枚。
本州西部から九州、朝鮮半島南岸の島には母種の南国ウラシマソウが見える。
自然分布;北海道(南部)・本州・四国(北部)の林下や林縁。

マムシグサと同じサトイモ科テンナンショウ属。
肉穂花序を包む仏炎苞(ぶつえんほう)はよく似ているが、
肉穂花序に長い紐状の付属物がある(浦島草)ので識別できる。
昨年の4月,丹沢の林道で馬鹿でかいマムシグサを見かけた。


4月13日誌「泉の森」
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《襍草・/・古往今来12》大待雪草



オオマツユキソウ(大待雪草) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
別名: スノーフレーク、スズランスイセン(鈴蘭水仙)
学名:Leucojum aestivum L.

花びらの先端に緑色の斑点がある。
別名でスズランスイセンと呼ばれるように「花がスズラン」「葉がスイセン」 の形をしている。
ヨーロッパ南部に自生。仲間にマツユキソウや秋に花を咲かせるアキザキスノーフレークがある。
植物体に含まれるガランタミンには、
アルツハイマー病など脳の老化を食い止める薬効が認められ、医学的に注目されている。

垂れ下がった姿、烏野豌豆とのコラボ、野の饗宴!!愉しい。
4月8日「泉の森」民家園内(4月12日誌)
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