ヨツバシオガマ(四葉塩竃) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae) 学名:Pedicularis chamissonis var. japonica 日本固有種、本州の中部地方以北から東北地方南部に見られる。 亜高山帯から高山帯の砂礫地や岩場に生え、高さ10~30cm位。 葉は羽状に深裂し輪生。8月ごろ、淡紅紫色の花を咲かせる。 8月21日誌「北アルプス弓折乗越~双六小屋」
ヤマハハコ(山母子) キク科(Asteraceae) 学名: Anaphalis margaritacea var. angustior 日本・本州、中部地方以北から北海道に見える。 山地から亜高山の日当たりがよくやや乾燥気味の礫地に見える。 花名は「ははこぐさ」に似ていることに由来する。茎は直立し30~60cm。 線形の葉は互生、葉の裏には白色の綿毛が密生している。 7月から9月ごろ開花。白い花弁のように見えるは総苞片が変化したも。 ほんとうの花は中心の淡黄色の管状花。 秋になると自然のドライフラワー姿になり、群生した高地草原に圧巻的定風情を魅せる。 8月20日誌「中央アルプス・木曽御嶽山」
トモエシオガマ(巴塩竈) ゴマノハグサ科(Scrophulariaceae) 学名:Pedicularis resupinata var. caespitosa 日本固有種で、本州の中部地方以北に見える。半寄生植物で「シオガマギク」の変種。 亜高山帯から高山帯の草原に見え、高さ20~50cm。 8月から9月に掛けて茎の上部に紅紫色の花を咲かせる。花冠が捻れ上から見ると巴状に見える。 8月19日誌「北アルプス・三俣蓮華岳」
モミジカラマツ(紅葉唐松) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 学名:Trautvetteria caroliniensis var. japonica 本州、中部地方以北から北海道・千島列島に見える。 亜高山帯や高山帯の湿原や雪田の縁等に生え、高さ40~60cm. 葉は円形または半円形、7~9中裂し、根生する。 8月頃、茎先や葉腋から花序をだして白い花を咲かせる。 花に花弁はなく白い雄しべが目立つ。花後は、金平糖のような果実をつける。 花が、カラマツの葉に似、葉がモミジに似ているので「紅葉唐松」と名付いた! 8月18日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原ー鏡平」
タカネグンナイフウロ(高嶺郡内風露) フウロソウ科(Geraniaceae) 学名: Geranium eriostemon var. reinii f. onoei わが国の固有種で、本州の近畿地方北部から東北地方南部、それに北海道西部に見える。 高山帯の開けた草地に生え高さは30~50cm位。 葉は掌状に5~7深裂し裂片はさらに3出状に切れ込み、茎や葉柄に粗い毛と腺毛が生える。 高所では8月に入って茎先に集散状の花序に濃い紫紅色の花を咲かせる。 8月17日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原ー鏡平」
キヌガサソウ(衣笠草) ユリ科(Liliaceae) 学名:Paris japonica 日本の固有種。中部地方の日本海側から関東地方北部、東北地方に見られる。 亜高山帯から高山帯の湿った草地・明るい林床に生え、高さ30~80cm。 残雪が消える頃、若芽が勢い良く伸びだし卵形の葉が茎の先に8~10枚が輪生する。 葉の中心から花柄を伸ばし真っ白な花を咲かせる。 花弁は7~9枚あり、白から徐々に赤みを帯び、最後には緑色に変化する。 10~20cmと大きな花で、車状にとりかこむ葉となると50~60cmと巨大。 キヌガサ(衣笠)とは、天皇や公卿が用いた絹で作った傘の事。大きな葉がこれに似るに由来する。 花片に見えるのは萼。高所の短い夏に合わせるように、この花も花期は短い。 8月16日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原ー鏡平」
チングルマ(稚児車) バラ科(Rosaceae) 学名:Geum pentapetalum 森林限界以上の高所になると草花の世界になっていく。 そんな中で特異な姿を魅せるのがチングルマである。 短い夏に5弁の白い花で見せてくれるが、花名にある由来は、秋に始まる。 高山の紅葉は木の葉ではなく草紅葉だ。 その中で異彩を放つチングルマは、鮮やかな深い赤色の葉になる。 チングルマは、バラ科、バラ科ダイコンソウ属の落葉小低木。!! 花が終わった後の実、雄蕊が長く伸び、群落はまるで絨毯をひきつめたように見える。 乗鞍岳の畳平・・木曽駒ヶ岳千畳敷カールはだれでもが比較的楽に見ることができる。 が、雲ノ平から高天原周辺で目にする光景は格別の趣があった。 紅葉した葉の中に露・霜とも見える綿毛、一人其の中に佇むと幻想の世界に入れる。 植物名「チングルマ」そんな光景を風車で遊ぶ子供に喩えたか?? 8月15日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原」
シモツケソウ(下野草) バラ科(Rosaceae) 学名:Filipendula multijuga 日本固有種。関東地方以西から四国、九州に見られる。 山地の日あたりのよいところに生え、高さ30~90cm位。 葉は掌状複葉で6月~8月頃に茎の先端に小さなピンク、又は白色の花を咲かせる。 上品なことから、昔からお茶席に飾られていた由。 花名が示すように下野(しもつけ)の国(栃木県)に多く生えていた由。 しかし栃木県の県花はなぜか ヤシオツツジ。シモツケソウは民間団体が決めた栃木の「郷土の花」。 花の色よりさらに赤く鮮やかに見えるシモツケソウの実。茎の赤も合わさり、珊瑚のような姿。 シモツケソウとシモツケが一緒に見られる自生地もある。識別する所は、茎と葉の形。 8月14日誌「北アルプス・栂池」
イワカガミ(岩鏡) イワウメ科(Diapensiaceae) 学名:Schizocodon soldanelloides 日本固有種の高山植物。北海道から九州のやや高い山、岩場を好む植物。 更に高山の岩場で見られるのがコイワカガミ(小岩鏡) 学名:Schizocodon soldanelloides Siebold et Zucc. f. alpinus Maxim イワカガミとコイワカガミの違いは、大きさと生育地(標高の差)だが、 イワカガミの花は下向き、コイワカガミは横向きに咲く(チョット識別出来ない)。 明確な違いは、葉が丸く縁にギザギザがないのがコイワカガミ。 葉縁に棘状ギザギザがあるのがイワカガミで葉に艶がある。 また箱根神山等で見かけるヒメコイワカガミは棘状ギザギザ少ない(判別難しい)。 学名:S. i. Maxim. var. minimus (Makino) T.Yamaz. 8月13日誌「北アルプス・剣岳剱沢」
*** 雑務で久し振りに青森から福井までの日本海沿いの町々を訪ねていた。 報道で拝しただけだが、大災害、絶句、言葉を持てません。 お見舞い申し上げます。 日誌として記しております故、日付が前後しておりますことお許し願いたく存じます。 ***** コバイケイソウ(小梅螵草) ユリ科(Liliaceae)/メランチウム科(Melanthiaceae) 学名:Veratrum stamineum 茎上に枝分かれて全体が円錐状に見える円錐花序がでて白い花を沢山つける。 真ん中の長い花穂には両性花、脇に枝分かれてつく花穂に雄花がつく。 花被片は長卵形で6枚。 雄蕊は6本で花被片より長い。葯は黒紫色。 花が「梅」に、葉が中国産の「螵蘭」に似て、梅螵草より小さいことで和名が付いた由。 根茎にアルカロイドを含み有毒。 日本固有種で北海道から本州の中部に生育。 亜高山帯や高山の湿った草地や湿原に見える。 『思い出の高山植物』 雲上の楽園と呼ばれ北アルプスの最深部に位置し日本で最も高い場所にある溶岩台地、面積にして25万平方メートルに及ぶ。 池塘が点在する・・・そしてそこに到達するには、どの登山口からでも2日を要する、まさに秘境であり別天地である。 この楽園を「雲ノ平」と呼び、高山植物の宝庫としても知られる。 今でこそ木道やベンチが設置されているが、我が学生時代のそこは、自然の花園であった。 山岳パトロールをしていた学生時代。数年間の夏、北アルプス・八ヶ岳を闊歩していた。 ある夏の8月中旬、2週間振りに入浴したい、と山を下っていた時、出会った光景が上の画像。 目的地、高天原温泉(たかまがはらおんせん)、と言っても黒部川源流付近、標高2,100mにある温泉。 山奥で登山口から1日でたどり着けないような場所、秘湯中の秘湯(天然露天風呂)と言える温泉。 昔、モリブデン鉱山が近にあった。そこで働く作業員たちが利用していたと伝えられている。 しんどい、山中見回り(監視・山岳指導員)だったが、山小屋の人々と親しくなり、おまけに宿泊料なし、後々も恩恵に預った。 コバイケイソウは、最も強く印象に残っている花だ。 8月12日誌「北アルプス・雲ノ平-高天原」
No Latest Comments