《 眼福(53)“春めく森(6)!?!”❖21-69❖》

《 眼福(53)“春めく森(6...
ウグイスカグラ(鶯神楽)   ... ウグイスカグラ(鶯神楽)      スイカズラ科(Caprifoliaceae)
学名:Lonicera gracilipes var. glabra
別名: ウグイスノキ(鶯の木)
《“泉の森・小径の樹花”❖2021/3/5・7❖》
ウグイスカグラ(鶯神楽);
ウグイスの意味は、鶯の鳴く時期で、神楽は、「鶯隠れ」が変化したとの説がある由。
葉柄(葉を支える柄の部分)の付け根に2枚の葉柄が冬芽を取り囲むようにつき、
拓葉(葉柄につく葉状片)のようになっている。こうした解説は素人(私)に優しい。
幹は灰褐色、樹皮が縦に裂けて剥がれる。葉は対生し、広楕円形で無毛又は有毛。
葉裏は緑白色。枝先の葉腋に花を1~2個つける。花冠は漏斗形、先が5裂し平開。
雄蕊は、5個。雌蕊は、1個。花柄は長さ1~2㎝。
葉や花冠などに毛がほとんどないものをウグイスカグラ var. glabra 、
毛が多いものをヤマウグイスカグラ var. gracilipes との記述もあるが、見極め困難。
ミヤマウグイスカグラは萼に腺毛があると云われるが!?!
ウグイスカグラ、ヤマウグイスカグラ、ミヤマウグイスカグラは、日本固有種。

泉の森散策小径では、極普通に観られるが、地味で目立たない。
「令和参年(皇紀2681年)3月9日、記」

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《 眼福(52)“春めく森(5)!?!”❖21-68❖》

《 眼福(52)“春めく森(5...
《 眼福(52)“春めく森(5...
ミスミソウ(三角草)    キ... ミスミソウ(三角草)    キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Hepatica nobilis Schreber var. japonica Nakai
Anemone hepatica L. var. japonica (Nakai) Ohwi
別名: ユキワリソウ(雪割草)
《“泉の森の小さな花”❖2021/3/5・7❖》
ミスミソウ(三角草);
早春に雪を割るようにして咲くので、雪割草という名前が付いたとあるが???
古く、江戸時代から栽培されている園芸品種で種も多く紅色、青紫色、白色等、多彩。
中には、雄蕊が花弁状に変化したものもある。
西欧にはvar. nobilis (European hepatica)と var. pyrenaica(H. pyrenaica Pyrenees)、
日本にはvar. japonica(ミスミソウ)とvar. pubescens (スハマソウ)が分布自生している。
葉は、三角形で3浅裂し長い柄があり裂片の先が尖っている。
花は直径1㎝位、花柄の先に1輪つく。花弁に見えるのは披針形~卵状披針形の萼片。
萼片は6~10個つく。萼片に見えるのは3個の総苞片。雄蕊は多数、葯が白色~淡紅色。
スハマソウは葉の先が円くなり、ミスミソウの品種として区別されている。
オオミスミソウ form. magna はミスミソウの品種。
本州(山形県以南)の日本海側に分布する。
花が直径2~3㎝と大きく花色も淡紅色など変化が多い。
スハマソウ var. pubescens は本州(近畿以西)、四国に分布する。
洲浜草(すはまそう);葉の形が、祝いの席に飾る島台の”州浜”に似ている事に由来する。

昨日(3/7)も散歩の折、眺めに通ったが、天候が悪いからか??花は、しぼんでいた。
「令和参年(皇紀2681年)3月8日、記」
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《 眼福(51)“春めく森(3+1)!?!”❖21-67❖》

《 眼福(51)“春めく森(3...
シュンラン(春蘭)  ラン科 ... シュンラン(春蘭)  ラン科 (Orchidaceae)
学名:Cymbidium goeringii
別名: ホクロ(黒子)
《“泉の森・春の野生蘭”❖2021/3/5❖》
シュンラン(春蘭);
今年もしっかりと姿を見せてくれた春蘭。観察する場所が広がりつつある。
何よりだ。昨年は、3月2週に観れた。開花が少しずつ早くなっている気がする。
丘陵地を好み、その地に春を告げる花。端正な姿は、やはり野に咲く野生蘭。
花や花茎を山菜とする。又、根を民間薬としても利用されている。
シュンラン、以前ブログルに記載した。関心あらば読んでみてください。
「令和参年(皇紀2681年)3月7日、記」






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《 眼福(50)“春めく森(3)!?!”❖21-66❖》

モミジイチゴ(紅葉苺)    ... モミジイチゴ(紅葉苺)      バラ科(Rosaceae)
学名:Rubus coptophyllus A. Gray
Rubus palmatus Thunb. var. coptophyllus (A.Gray) Kuntze ex Koidz.
別名: キイチゴ(黄苺 )
《“泉の森・散歩の途”❖2021/3/5❖》
モミジイチゴ(紅葉苺);
葉の形がモミジに似ているというので、モミジイチゴ(紅葉苺)という名。
別名のキイチゴ(黄苺)は、実が黄色なので、こう呼ばれる。
バライチゴやニガイチゴ等の木苺の仲間。近縁種に ナガバモミジイチゴ。
東日本に自生するモミジイチゴ対してナガバモミジイチゴ。は西日本で自生。
和名の由来は葉がモミジに似ていることから。茎や葉には刺がまばらに生える。
茎の刺はほぼ開出して曲がらず、葉柄や枝の刺は曲がる。葉柄は長い。
葉身は長さ7~15㎝の卵形~広卵形、掌状に5裂し、基部は深い心形。
中央裂片は、余り長くならないが、葉形や鋸歯は変異が多く切れ込みが少ないのも。
葉裏は緑色。花は単生し、直径約3 ㎝の白色5弁花、葉の下に、下向きにつく。
ナガバモミジイチゴは、全体に縦長になりやすく、普通3裂し、中裂片が特に大きくなる。
葉の形や鋸歯には変異が多く区別できない。

茎は直立し鉤型の刺が多い。葉は狭卵形ないし広卵形で3~5に中・深列する。
白い花を下向きにつく。花弁は白くひし形卵形。6月頃に果実が橙黄色に熟す。
甘酸っぱく美味。良く熟した実はふんわりとし美味だが静かに取らないとばらばらに。
又、中に黒い小さな虫がいることもあるので注意が必要。
*        *        *
眼を癒やすために散歩をする森の小径。間引きのためか伐採された木株。
そんな木株も子供にとっては遊び道具になりえる、そんなことを感じさせる光景。
遊び道具は、無尽蔵。森の自然は、とってもやさしくせっしてくれる。
「令和参年(皇紀2681年)3月6日、記」





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《 眼福(49)“春めく森(2)!?!”❖21-65❖》

《 眼福(49)“春めく森(2...
《 眼福(49)“春めく森(2...
《 眼福(49)“春めく森(2...
《“泉の森・水辺の樹”❖2021/2/28❖》
ネコヤナギ(猫柳) ;
猫の尻尾のような花をつけるヤナギをすべてネコヤナギと称しているらしい。
だが、本来はカワヤナギの和名を持つこの柳がネコヤナギである。
樹高は、5mになるものもある。横に広がる匍匐性、また立ち性の2種類。
樹皮は暗灰色、古木になるにつれ縦に割れ目が入る。小枝は黄褐色。
蕾は黄褐色で楕円状卵形、うぶ毛で覆われ、先は尖る。托葉は半卵形で大きい。
葉は互生し葉柄は長さ10㎜前後。葉身は楕円形的先端は尖り縁には細い鋸歯。
新葉の縁は巻かない。側脈は明瞭で、ほぼ等間隔に並ぶ。裏面は全面に絹毛がある。
托葉は大形で、雌雄別株。葉の展開前に開花する。
雄花と雌花は別々の蕪に咲き、花粉を付けるのが雄花だが、見た目の区別は難しい。
尾状花序(catkin)は長楕円形で無柄。雄花序は長さ5cm位、背面に腺があり雄蕊2個。
花糸は合着して1個、長さ約6㎜、無毛。葯は紅色で、花粉は黄色。
雌花は子房が楕円形、綿毛が密にあり、無柄。花柱は細く長さ2.5~3㎜。柱頭は2裂。
種子は綿毛に包まれ、ヤナギの種子の綿毛は柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる。
「令和参年(皇紀2681年)3月5日、記」

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《 眼福(48)“春めく森!?!”❖21-64❖》

ヒサカキ(姫榊 )  モッコク... ヒサカキ(姫榊 )  モッコク科(Pentaphylacaceae)
学名:Eurya japonica Thunb.
別名:ビシャシャキ, シャシャキ、アクシバ、ビシャカキ、サカキ
《 眼福(48)“春めく森!?...
《“泉の森の早春日”❖2021/2/28❖》
ヒサカキ(姫榊 );
神事でおなじみの サカキ の小型種なのでヒサカキ(姫榊)と呼ばれる。
海岸に近くに自生する種類にハマヒサカキやムニンヒサカキ、 ヒサカキモドキ がある。
最近、新分類でツバキ科 Theaceae からモッコク科 Pentaphylacaceae に分離された。
低木だが、稀に高木になる。樹皮は、暗褐色〜黒灰色で滑らかで不規則な小皺が多い。
葉は互生し、楕円形的、光沢があってやや厚く縁に鈍鋸歯があり、先が尖る。雌雄異株。
葉腋に花を下向きに1~数個びっしりとつける。小さいが、花柄がある。
蕾のうちは萼と同じように黒色。花弁は5個、黄色を帯びた白色又は淡紅色。
花には独特の香(臭気?)があり、早春を感じ臭気と言う語感を感じない(私感)。
日当たりの良い場所に生育し、ヒサカキの枝にはびっしりと下向きに花が付く。
雌雄別株。葉腋に鐘形〜壺形の花を1〜3個束生するが、雌花のほうが小さい。
雄花は、直径約5㎜、雄蕊12~??個。雌花は先がやや開くカップ状で直径約3㎜。
花弁は帯黄白色、花弁の先端がわずかに紫色を帯びる。
雌花には中心に1つの雌蘂があり、先端は3つに別れ時として退化した雄蘂もある。
萼片は暗紫色で5個。花柄は長さ2mmと短い。日本では、枝葉は神前に供える。
『古事記』『日本書紀』で神武天皇「来目の歌」にイチサカキと詠われている。
九州地方の中には、ハイジルシバ(灰汁柴)と呼び枝葉を燃やした灰を染色に利用している。
「令和参年(皇紀2681年)3月4日、記」




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《 眼福(47)“春めく頃!?!”❖21-63❖》

《 眼福(47)“春めく頃!?...
《“雛祭の日”❖2021/3/3❖》
和暦(太陰太陽暦)の3月の節句(上巳の節句)、その祝い事が「桃の節句」に由。
明治の改暦以後、グレゴリオ暦(新暦)の3月3日に行なうことが一般的になった。
桃の花が咲く頃か???春らしくなる頃、子供が野遊びに出掛け「草花雛」を作った。
僕には、女の子がいない事もあって、雛祭をしたことがない。
春うらら、若い頃は社寺の花を探しに行ったものだ(大学生は、春休み)。
その頃の鎌倉は、未だ鄙びた古都ッて感じでもあった。
北鎌倉・明月院は、紫陽花で有名だったが本堂(紫陽殿)で庭を眺める楽しみがあった。
鶴岡八幡宮から建長寺それから、故伊東深水画伯のアトリエを通って明月院へ。
紫陽花の頃以外は、静かな佇まいだった。でも鎌倉らしい小ぢんまりした所が好きだった。
この周辺には、梅の木が点在していた。個人宅が様変わりして面影は全く無いが(現在)。
明月院本堂(紫陽殿)には、「悟りの窓」と呼ばれる円窓があって住職さんの説教も聞けた。
法律の勉強をしてる頃、方丈から庭を眺めながら法哲理を思った。悩むとよく訪れた。
少々気取り過ぎだが、江戸中期の哲学者、三浦梅園の自然哲学論を思ったこともある。
「ものの条理」「草木がなる理(すじ)」とか「陰陽と言う東洋思想」。
「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」
なんとも難しい内容(今にしても理解できていない)。
植物を好きになったのは両親の影響だが、若い頃の教えを頂いた方々の影響でもある。
「令和参年(皇紀2681年)3月3日、記」
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《囈(16) “春の海(私的感覚)3!!”❖21-62❖》

FUJIFILM GFX100S FUJIFILM GFX100S
F5.6 1/200秒 / I... F5.6 1/200秒 / ISO1600 FUJIFILM GFX100S + FUJINON GF30mm F3.5 R WR
フィルムシミュレーション:NOSTALGIC Neg.
雰囲気・・画像の鮮明度素晴らしい。
《“1億画素のラージフォーマットセンサー”❖2021/2/18❖》
『FUJIFILM GFX100S』
1億画素余り!!のラージフォーマットセンサーカメラ『FUJIFILM GFX100S』。
1年半前に「桁違い」の画素数で想像を絶する解像密度で登場した中版デジカメがある。
そのデジカメの小型??版、約600gも軽い『FUJIFILM GFX100S』が登場した。
仔細は、記さない(説明に失する)。小型化による性能低下はなくむしろ性能が向上!!
操作面もより良く改良されているやに聞く。仔細は使い込まないとわからんが。
植物撮りに最適な3方向のチルト液晶も見事に視認できる照度は期待以上のもの。
そして色のこだわりが凄い。ラージフォーマットセンサーが活きる仕様だ。
フィルムの1970年代~80年代の色表現を彷彿とさせるフィルムシミュレーション。
「ノスタルジックネガ」が追加された『FUJIFILM GFX100S』(富士のAPSにも採用される由)。
フィルムシミュレーション「NOSTALGIC Neg.」は、言葉で表現できない色の質感をみせる。
アンバー(琥珀、黄色みを帯びた温かい色合い)に描写するのだが、
シャドウ部はディテールを残したままノリの良い色味を魅せる。
独特な表情、いかなる場面でも対応するだろうフィルムシミュレーションと感じる。

このデジカメとは別だが、繊細・鮮明に描写するフルサイズFoveonセンサー。
この仕様のデジカメ開発が遅れて先に伸びている現況からするとGFX100Sの出現は!!
頑張って腕を磨かないと・・・・だが技量能力欠如でカメラ機材に申し訳ない。
今、ワイド固定レンズのデジカメでさえ満足に使いこなせないのに。
「令和参年(皇紀2681年)3月2日、記」
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《 眼福(46)“春めく林床(3)!?!”❖21-61❖》

カキドウシ(籬通し)     ... カキドウシ(籬通し)     シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Glechoma hederacea L. subsp. grandis (A.Gray) Hara
Glechoma grandis (A. Gray) Kuprianova
モノトーン、中々良い!! モノトーン、中々良い!!
《“泉の森の野草達(3)”❖2021/2/28❖》
カキドウシ(籬通し) ;
この花には、別名が沢山ある。カントリグサ(癇取草)・カンキリグサ、
カキドオロシ・カキドウロ、ツルハッカ、カイトリバナ・カイトリグサ、
カイネンヅル・カイネグサ、カイネダワラ、ウグサ。
茎がつる状に伸び、垣根を通り抜けるので付いた名前。
薬草(癇取草)と呼ばれるのは、子供の夜泣き、ひきつけに用いられた事による。
道端や草むらで普通に見られ、茎や葉をもむといい香りがする。
茎高は5〜25cm。つるの節から根をだし斜上し、枝を出す。
葉は対生、有柄で円い腎形、長さ1-5cm、幅1.2-5.5cm、円頭に鈍い歯牙。
葉腋に長さ1.5〜2.5cmの淡紫色の唇形花を1〜3個ずつつける。
花は唇形花で、上唇は直立し、凹頭、切れ込みはやや不規則。
下唇は3裂し、中央裂片が大きく、基部に白毛があり濃紫色の斑紋が目立つ。
雄蕊4個あり、上唇の内側に沿ってのびる。萼に15脈があり裂片の先が刺状。





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《 眼福(45)“春めく林床(2)!?!”❖21-60❖》

《 眼福(45)“春めく林床(...
ユリワサビ(百合山葵)    ... ユリワサビ(百合山葵)    アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Eutrema tenuis (Miq.) Makino
Wasabia tenuis (Miq.) Matsum.
別名: ハナワサビ
《“泉の森の野草達(2)”❖2021/2/28❖》
ユリワサビ(百合山葵);
ワサビ に良く似た葉と花の姿をし根に小さなユリのような球根ができるので百合山葵。
別名のハナワサビとは、葉や茎はワサビのような辛味があるからだとか。
ユリ名が冠されたは、葉が枯れたあと柄の付け根の部分がユリの根の如くあるからか。
根茎はワサビのように太くならない。根生葉は直径2~5㎝の円形で、基部は心形。
葉縁は波状の鋸歯があり長柄がある。茎葉は互生し上部ほど小型で長卵形。
花は総状花序につき直径約1㎝の白色4弁花、萼片4個。雄蕊は6個。
葉をサラダや天ぷらとして食す。独特の風味で美味。
ユリワサビの花を見れるのは春の花が咲き始める前、早春独特の土の風合いを感じる。
植物は、我々に、何かを教えてくれている!?!
以前、オオユリワサビ(var.okinosimense)と言う種が、福岡県の沖ノ島で確認されていた。
その種は、現在の沖ノ島では絶滅したと云われてきた。
所が最近になって本州北部の日本海側で再発見された、と知る。自然界は不思議だ。







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