共に映画化されましたが、『半落ち』横山秀夫、『笑う警官』佐々木譲など、「刑事」を主人公とする両作家の作品は、どれも安心して読める小説です。
最近、この「刑事・警察」を主人公にした小説が多く発売されているようで、まったく違う職業分野として興味深く読んでいます。
『ストロベリーナイト』誉田哲也、『公安捜査』濱田文人、『刑事の十字架』西川司、『警視庁心理捜査官』黒崎視音等も、同一主人公を据えてのシリーズとして目が離せません。
今回の『果断:隠蔽捜査2』は、「山本周五郎賞」と「日本推理作家協会賞」をダブル受賞した作品で、本格警察小説として、一気に読みきりました。
主人公の警察署長を中心に、警察組織自体の考え方・行動を非常に上手くとらえています。
この本を含めてですが、なぜ「刑事・警察」モノに興味を引かれるのかと考えれば、ミステリーの要素は勿論大事な部分ですが、それぞれの登場人物の性格設定、人間性が緻密に計算された作品が多いのに気づきました。
刑事モノと分類するのは、音楽のジャンルを分けるのと同じ行為であまり意味がありません。
たまたま舞台が「警察」だということにすぎず、「心」に響くかどうかが大切なように思えます。
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Posted at 2011-10-31 15:01
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Posted at 2011-11-01 01:30
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Posted at 2011-10-31 22:47
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Posted at 2011-11-02 01:08
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