今年の読書(121)『ダブル』深町秋生(幻冬舎文庫)
Nov
8
今回は「クールジュピター(CJ)」というドラッグを不法に売りさばく組織の殺し屋として働いていた<刈田>は、弟が組織の掟を破り(CJ)を愛用しているのを知り、元恋人の所に匿いますが、組織のボス<神宮>の知れるところになり、弟と元恋人を殺されてしまいます。
<刈田>自身も、<神宮>の銃弾で倒れ海に落とされてしまいますが、瀕死の重傷のなか、奇跡的に助かります。
そんな折、一人の女刑事<園部>が近付き、警察のイヌとして<神宮>ヘの復讐のために、身分を偽り顔を変え声も変えて組織に潜り込んでいきますが、さて復讐はどうなるのかという物語です。
あらすじだけでは、良くありそうな三文小説の話ですが、迫力ある描写と、個性的な登場人物たちでもって飽きさせずに最後まで詠ませる構成はさすがでした。
最後の終わり方もうまく、ひょとしたら<刈田>や女刑事<園部>が再登場する続編があるかなと、期待しています。
Posted at 2012-11-08 14:55
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Posted at 2012-11-09 01:22
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