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- 今年の読書(8)『百年の呪い:新・古着屋総兵衛2』佐伯泰英(新潮文庫)
<新・古着屋総兵衛>シリーズとして、前作 『血に非ず』 で無事に第10代総兵衛を継いだ<勝臣>でしたが、異国の地ということもあるのか頭痛を感じる日々が続いていました。
第9代目も若死にしたということもあり、<勝臣>は、ベトナムから同行させていた今坂一族の卜師<梅香林>に視てもらうと、大黒屋の敷地を囲むように「闇四陣」の呪いを掛けられたことが判明します。
またこの「闇四陣」は、鳶沢一族が住む鳶沢村にも掛けられており、<柳沢吉保>が綱吉の亡くなった93年前の宝永6(1709)年に、100年目にして鳶沢一族を滅ぼさんがために仕組まれた呪いでした。
総兵衛たちは、無事にこの「闇四陣」の陰陽師<賀茂日睡>を仕留めますが、相方の風水師<李黒>が、なぜか鳶沢一族と一心同体の「影様」である<本郷康秀>とつながることを突き止めたところで、第二巻目は終わります。
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