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- 今年の読書(11)『羽生善治と現代』梅田望夫(中公文庫)
乱読していますといろんな面で、どこでどうつながるのか分からない面白さがあります。
著者は1994年からシリコンバレーにて、IT関連のコンサルタント会社を経営しており、以前に 『ウェブ進化論』 を読んだことがあるのですが、将棋が好きだとは知りませんでした。
この一冊は著者が書かれた既刊単行本2冊を再編集し、新たなる追加の章を設けて構成されています。
将棋界の歴代記録を塗る替え続ける<羽生善治>に焦点を当てながら、IT業界の立場として、「人間がコンピューターに破れる日がくるとき、果たして棋士という職業がなりたつのか」という問題定義を掲げながら、将棋も野球やサッカーと同様に<見て楽しむ>ことも考えなければいけないと語られています。
自ら各タイトル戦のリアルタイムで観戦記事の情報発信をされながら、広く日本の文化としての将棋が普及する願いが、よく読みとれました。
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