好きな作家の作品を読み「面白かった」というの当たり前のことですが、初めての作品を読み、いたく感動しますとほめ言葉もみつかりません。
この『最近、空をみあげていない』も、なにげなく手にした一冊でしたが、心温まる短篇が4編おさめられています。
小さな出版社に勤める営業マン<作本>と、大手書店の副店長である<野際>を中心に据え、出版業界と書店業界を舞台に物語は連作で語られていきます。
さりげない市井の男と女の巡り合わせも根底に潜ませながら、力いっぱい前向きに向かって生きていく登場人物たちの姿が美しく、感動してしまいました。
特に『美しい丘』に登場するストリッパー<立花雪華>の「どなたか、ツーショットお願いします!」の台詞には、ルルと涙してしまい、最後の一行となる彼女のプロフイール「将来の夢・・・本屋さん」という終わり方には、これまたルルと涙してしまいました。
詳しくは書きませんが、本好きの方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account
Posted at 2014-08-30 16:35
People Who Wowed This Post
Posted at 2014-08-30 16:42
People Who Wowed This Post