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- 今年の読書(113)『化学探偵Mr.キュリー』喜多喜久(中公文庫)
著者は東大大学院薬学系研究科修士課程修了の経歴を持ち、現在は大手製薬会社の現役研究員として小説を書いています。
本書は、四宮大学の理学部化学科の<沖野春彦准教授(通称Mr.キュリー)>を探偵役に、庶務課に勤務する新人職員の<七瀬舞衣>とのコンビで、大学内で起こった5つの事件を解決する短篇集です。
校内で掘られた穴から見つかった化学式の暗号、癌に対する「ホメオパシー」での医療問題、「クロロホルム」の実際の効用等、理系でなくても楽しめる内容です。
著者の得意分野である化学の知識をわかりやすく散りばめ、事件の推理の元となる構成は、面白く読めました。
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